聖騎士と出会いました!
住民票。18で上京して、作った時以来だ。
あれめちゃくちゃ大変なんだよなぁ。作るの。
おかげさまで、手続き完了するまで選挙権もなかった。
私の一票で東京が変わったかもしれないのに!!
ギルドの中は木で作られていて、酒場や、丸机を囲うように椅子が何個もあったり、掲示板があったりという様子。
こんなおっきい建物建てるのに幾らかかったんだろう。
そんなことを思い浮かべながらサービスカウンターみたいなところへ歩いていく。
筋肉質な男の人達にジロジロみられてる。
そしてその一人に話しかけられた。
白いマントみたいな服を見に纏ってる人だ。
そこそこのイケメン。これぐらいだったらスクランブル交差点も前を向いて歩けるって感じ。
…説明の意味がわからない。
「ここは子供の来るところじゃないよ?お嬢ちゃん。」
「あの、カードみたいなものを作りたいだけど…」
子供っぽく振る舞ってみる。
「まさか、持ってないのかい?ギルドカード?」
「そう! それが欲しいの!」
「そうか!なら僕が一緒に作ってあげるよ!着いてきて!」
男の人は席を立つと、カウンターまで案内してくれた。
「リリィ、この娘、カード持ってないらしい。作ってやってくれないか?」
男の人の視線の先には綺麗なお姉さんがいた。
話かけてみる
「あのぉ、」
私がカウンターより身長が微妙に高いことに気づいて、態度が変わった。
「ギルドカードね。なら椅子に座って待っててね!」
完全に子供扱いである。
男の人も隣に座った。
「ねぇお嬢ちゃん、名前、何ていうのかな?」
「詩織!橋本詩織!」
「ハシモト…シオリ?この辺じゃ聞いたことない名前だ。どこから来たの?」
「おっきな化け物のいる森から逃げてきたんです! 死ぬかと思った!」
これでいいだろう。
「そうかぁ、大変だったね!…けどよく生きてたなぁ。」
心の声、聞こえてますよ?
「自己紹介がまだだったね!僕の名前はアーク・レーヴェン。みんなからはアークって言われてるんだ!シオリ、よろしくね!」
「流石アーク!かっこいいぜ!」
「やっぱ聖騎士のリーダーとなると違うなぁ!」
聖騎士とはなんなんだろうか?
「ねぇねぇ、アークさん。」
「アークでいいよ。どうしたんだい?シオリ」
「じゃ、じゃあ… ア、アーク? 聖騎士ってなに?」
「聖騎士っていうのは、簡単に言えば国のために剣を振るい、魔法を駆使する集団かな。」
「その集団の中で一番偉いのがアークだもんな!」
「アークはめちゃくちゃ強いぞ!」
「誰も勝てねぇよなぁ!」「馬鹿!お前、それを俺にいうなぁ!」
「「「ハハハハハハハハ!!」」」
そんな凄い人までいるのか。
改めて見てみると、服が白い理由も分かった気がする。
そんなことを考えていると、リリィと呼ばれた女性が手に重そうな機械のようなものを持って戻ってきた。
そしてセッティングを始めた。
するそアークが
「シオリ、この装置は君の全てを情報化する。そしてその情報をもとに、このカードを作るんだ。」
どれだけの精度なのだろうか?
「アークさん、体重とかもばれちゃうの?」
すると後ろからこんな声が。
「その装置は体重は愚か、嬢ちゃんのパンツの色まで当てるからな!覚悟しとけよ?嬢ちゃん!」
「あの娘かわいいもんなぁ。ちょっと気になるかもしれん。」
「俺も知りてぇ! リリィさん、あとで教えてくれよ!」
ここでリリィさんが言った。
「馬鹿ですか。教えませんし、調べません!」
「大丈夫よ シオリちゃん。安心してね♪」
こうは言われたが、安心できない。
だって、まだ履いてなかった気がする。
まぁ調べないって言ったから大丈夫だよね。