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プロローグ

ぽたぽたと。


ぽたぽたと。



ただ地面に『それ』が零れ落ちる音を聞いていた。



ぎしぎしと。


ぎしぎしと。


ただそれは、『いきていないもの』として分解されていた。




彼女は何も言わず無言のまま鋸をぎしぎしと、ぎしぎしと、引いている。

僕も鋸を引く。何も言わないまま、無言のまま。


ぎしぎし。ぎしぎし。



だんだん自分たちが何をしているのかよくわからなくなってくる。

冬だっていうのになんでまた、僕は汗だくなのだろう?

理由がわからない。理屈がわからない。ルーツがわからない。レールがわからない。

わからない。わからない。


空を見上げる。


額から汗が流れていく。

酷く疲れている。薄ぼんやりと、白銀の光が眼に映る。


月は今宵も分け隔てなく全てを平等に照らし出す。


仮に神様というものが存在するのだとしたら、それは太陽より月に似ている。

誰も彼もを暴いてしまわないまま、ゆっくりやさしく穏やかに、いつでもそこに居る。


それは温くて穏やかで優しくて残酷な光。


月明かりはいつだって、全ての罪を許すことも裁くこともせず、傍観する。

そのものの心の内から罪をただそっと滲ませる。


真っ白できれいだったはずのキャンパスにぶちまけられてしまったペンキのように、


『それ』は、酷く赤く浮かび上がって、彼女の両手を染めていた。



「ね」


彼女が振り返って笑う。

月明かりに照らされたその姿は世界中の全てに謝りたくなるくらい鮮やかに黒一色。


黒色が鮮やか、というのもどういう表現なのか正直自分でもわからないけれど。

彼女は鮮やかだった。艶やかに笑っていた。


自分が今までしていたことなどなにもなかったかのように、『何も』。『何も』。


ああそうだ、なぜ僕はこんなところでこんなことをしているのだろう。


『こんな』。


『こんな』・・・・。



両手は鮮血に染まって不快。

全身汗が滲んで不快。

この状況において揺らぐことのない異常な自分の心が・・・・不快。


真っ白なキャンパスにぶちまけられたような・・・。




いい加減、認めよう。



ああ、そうだ。



僕たちは人を殺してしまった。



人を分解している。



そして終わった。




あとは埋めるだけだ。




「ね、これ、もうちょっと細かくしたほうがいいかな」



彼女が笑う。


その姿に僕はしばらく考え込んだ後、


「いや、もう大丈夫だと思うよ」


何事もなかったように答えた。





もしこの世界に神様というものがいるとしたら、それはきっと太陽ではなく月に似ている。


黒一色に身を包んだ彼女は、月明かりに良く似ていた。







⇒プロローグ





「君、もうこなくていいよ」


「は?」


思わず素っ頓狂な声で聞き返してしまった。

この人はいったい何を言っているのだろう?と本気で考える。


「あのねえ、君、今何時だと思ってる?」


脂の乗った中年のおじさんがメガネをくいっと持ち上げながら僕に尋ねる。


腕時計を見ようとして手首に視線をやったが、そんなものはつけていない。

携帯電話・・・・は家においてきてしまった。


「・・・・・あの、すいません、何時ですか?」


「二時半だよ、二時半っ!!君、今日の出勤は何時から!?」


「午前中です」


「午前中です じゃないよ!!あのねえ、こう毎度毎度遅刻や無断欠席されちゃ困るんだよ!!」


「はあ・・・・・ええと・・・」


寝ていました、なんていったら火に油を注いでしまいそうだ。

それは展開としてよろしくない。よろしくないぞ。


「・・・・・祖母が急病で」


「君のばあさんは何回急病になるんだ!?」


「・・・・・僕が覚えているだけで十三回ですかね」


「違う!三十四回だよ!!!もういい、出ていけ!出ていけーーーっ!!!」



ばたん。


曇り空の下、一人ぽつんと立ち尽くす。

いつまでもここに立っているわけにも行かず、僕は歩き始めた。






『将来の夢はなんですか?』


という質問があった。

まだ僕が幼稚園に通っていたころのずいぶん古いアルバムに、その質問が乗っていた。

幼稚園生が誕生日を迎える旅にプレゼントされるそのアルバムには、毎年僕の夢が記述されている。


『しょうぼうしゃになりたいです』。


それを見たとき僕は少なからず衝撃を受けた。

なにせ『しょうぼうしゃ』だ。人間ではない。そんな人外ジョブになりたがる子供だったのか。


せめて『しょうぼうし』にするべきだろう。人間にしてほしい。


ちなみに次の年は『スペースシャトル』だった。

これまた人間ではない。よほど僕という存在は人類に対してよろしくない偏見を抱いているようだ。


その次の年の夢が・・・・・『お花屋さん』、だった。





将来の夢がお花屋さんであることを僕は実感しない。

理解は出来る。そんな風に時が自分自身を変えてしまうということも。


そのアルバムを眺めていた三年前の僕はそのアルバムを見て、それから何を思っただろうか?


結局十年以上前の自分と向き合ったところで、そのころの自分というものはなんなのか理解してやれない。

あの時十年以上前の自分を理解できずに投げ出した僕は、

それから三年後、自分自身が未だになんなのか理解できないままバイトをクビになっていた。



空はにび色に染まっている。

十二月の冷え切った大気はもらい物のコートの上からでもはっきり感じられるほど。

チェックの柄のマフラーを引っ張りあげて空を見上げた。

今日は雪が降るかもしれない。きっとそうだ。


このうすぼんやりと世界をくすませたような空は、雪に決まっている。


「・・・・・・・はあ」


白く濁ってゆっくりと消えていく自分の吐く息を眺めながら歩き始めた。


つい数分前コンビニのバイトをクビになった僕は、晴れてニートの仲間入りというわけである。

まさに社会問題最前線まっしぐらといったところか。

それにあまり問題や疑問視を感じていないあたり、僕はおかしいのかもしれない。


フリーターとして生きてきたこの三年間、すぐクビになったバイトより長続きしたバイトの方が数えるに容易い。



しばらく歩いていくと商店街に出る。

この町は決して都会ではない。都心のようにごみごみはしていなかったが、それでも市街地ともなれば人通りはそれなりにある。

人ごみの中、それに出来るだけなじめるようにと足取りを合わせていく。

雪が積もらないアーケードの下を歩いて通り抜けると、僕が住むぼろアパートがあった。

家賃五万円のそれは立派であるとはお世辞にもいえなかったが、三年間僕が暮らした馴染みの部屋だった。


部屋に帰ったら誰かがいるわけでもない。

だから僕は部屋に戻ったら何事もなかったかのようにとりあえずこの寒い体を温めるためにコタツに入り、

それから熱いコーヒーでも淹れて、テレビを見ながら寝てしまうのだろう。


バイトをクビになり、来月から・・・・いやウソをついた。今月からの生活もどうなるのかわからない。

このまま部屋に帰ってぼんやりしている気分でもなかった。



予想通り降り始めた雪を眺めながら、自動販売機で暖かいコーヒーを購入した。

右手に持った熱がゆっくりと冷めていくまで冬の町を歩いていく。


行き交う人々、そろそろ学生も授業を終えて家に帰りだすかもしれない。

ちらほらと見える小学生を視界の端で見ながらぼんやりとそんなことを考えていた。


しびれるように右手を熱していた缶がいつのまにか静まり、プルタブを開けて立ち止まる。


別段、特別な世界や未来を期待しているわけじゃないっていったら、誰かは笑うだろうか。


別に特別でなくたっていい。特別である必要なんかどこにもない。

僕はただ、普通に生きて生きたいだけなのに。

なのにどうして、僕は普通になれないのだろう?


「・・・・・・・やるきないのかな?」


ぼんやりと口に出したその言葉は妙に説得力があった。

やる気はあるといっても、誰も信じてくれないだろうなあ。


ただ、意味も理由も見出せないことに全力を出し切れるほど愚かでないだけだ。


「それも言い訳だな、ああ」


わかってる。

わかってるさ、そんなこと、わかってる。


なら、僕は、『俺』は、どうしていけばいいのだろう・・・・。



歩き続けたせいで自分でもどこに居るのかさっぱりわからなくなってしまった。

恥ずかしくなってしまうほどばかげた自分の無意味な行動に苦笑し、踵を返し歩き始めた時、




「アキヤ君」



声がした。


聞き覚えなんかない、聞いたことなんかない、初めて聞く声。


振り返ったそこには黒髪の少女が居た。

腰近くまで伸びたストレートヘアー。全身をすっぽりと包み込むような漆黒のコート。

襟首から見えるワイシャツに結ばれたネクタイだけが赤く色づいて見える。

落ち着いた声で彼女がもう一度その名を呼ぶ。


「アキヤ君でしょ」


僕の名を。


『アキヤ』と。



少女はゆっくりと歩み寄ると、「久しぶり」とだけつぶやいて微笑んだ。

それは子供っぽくて無邪気だけれど、悲しくてうれしそうな笑顔。

口元を緩めてやさしく微笑んだその笑顔に、見覚えなんて、ない。



「あ?知り合いか?」


ふと、最初から居たのか、彼女の背後から背丈の高い少年が顔を出した。

身長は僕より一回り大きい。平均身長よりかなり大きい方ではないか。

金髪に染めた髪とじゃらじゃらした腰周りのアクセサリからあまりよろしくない雰囲気をかもし出している。


「高校の時のクラスメイト」


少女が答える。少年は身を乗り出して僕を見定めるように上から見下ろすと、


「ふうん?カナタのクラスメイトなんて、居るんだな」



『カタナ』。


彼女の名前。


『片瀬カナタ』。



ウソをついた。


知らないはずなんかない。忘れるはずなんかない。


その声も、仕草も、面影がある、きれいになったその姿も、忘れるはずなんかがない。


忘れられるはずなんかないのに。



「ね」


カナタが首を軽くかしげながら言う。


「アキヤ君」


ゆれる黒髪が僕の言葉を待っている。


「無視、しないでよ」


少しだけ不機嫌になったような声に思わず口が開いていた。

喉がカラカラだった。何を言えばいいのかわからない。

こんなとき僕が小説家か何かだったのなら気の聞いた言葉の一つでも思いついたのかもしれない。


けれど、


「無視してるわけじゃないさ」


そんな、ぶっきらぼうな言葉しか口に出来なかった。


だっていのに少女は嬉しそうに微笑むと、一歩、また一歩と歩み寄り、


「改めて、久しぶり」


「ああ、久しぶりだな」


とびっきりの笑顔を見せてくれた。


といっても客観的に見ればそれはまだまだ無表情の域を出ないだろう。

せいぜい微笑といったところだ。

それでも声質とその嬉しそうな仕草からわかりやすいくらいの笑顔が伝わってくる。


少女は何を思ったのか、そのままくるりと反転すると、


「あなたはもう、帰っていいから」


背後で待っていた少年を一刀両断した。


少年は何かカナタに言っていたが、しばらくすると諦めたのかため息と共に僕に一瞥くれて去っていった。

少年に多少の同情を覚えながら僕も苦笑する。


「さてと」


当たり前のように、呼吸をするように、踊るように歩き出して、


「少し、一緒に歩かない?」


僕の答えなんか聞きやしないくせに、


「なんでだよ?」


「んー・・・」


笑いながら歩き出すのだ。


「そんな気分だから、わたしが」


追従する形で歩いていく。

黒い体を雪で白く染め上げながら少女は歩き続ける。

僕らは何も言わずただただ歩き続けた。

その間彼女はどこか嬉しそうに見えたし、きっと僕も同じような表情を浮かべていたことだろう。


唐突に振り返ると、


「さむいね」


「寒い寒い。震えるくらい寒い・・・・どっか入らないか?どこでもいいから」


「それはどうかな」


「どうかなじゃないから。寒いから」


「・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・何が言いたいんだ?」


「こういうことです」


よろけるようにくるくる回りながら飛びついてきた。

コート越しに彼女のぬくもりを感じる。

僕は反射的に、それが当たり前であるように彼女を抱きしめる。


細い華奢な体を。

相変わらず身長は低いのか、すっぽりと腕に収まってしまうくらい彼女は小さい。

背伸びをしてヒールの高いブーツを履いているのは見た瞬間わかっていたが・・・・。


「あんま成長してないな、おまえ」


「普通そういうこといいますか」


「さあ、どうかね・・・・普通なんて僕は知らないから」


すりすりと、顔を胸に押し付けてくる。

その仕草になぜか酷く悲しくなり、視線をはずして問いかける。

今日出会った時から本当は脳裏に浮かんでいた疑問を。


「・・・・・片瀬」


「何」


「あれ、彼氏?」


びくっ。


なんともわかりやすく肩が震えた。

だんまりを決め込み返事をしようともしない。

ウソをつけない性格なのはお互い様らしい。


「じゃあ」


ぐいっと、カナタの両肩をつかんでひっぺがす。


「よくないだろ、こういうのは」


「・・・・・んー・・・・・・」


きょとん、と。

目を丸くしてしばらくその場で固まった後。


「ふふ・・・・・ふふふ・・・・・あははは・・・・!」


笑い出しやがった。


「・・・・・な、なんだよ・・・・・・・」


なんだかわからないがとてもこれはよろしくないぞ。よろしくないとも。


「いや、なんていうか・・・・ふふ、かわんないなあって、思って・・・・」


そんなに腹を抱えて笑うほど僕のやったことは面白かったのだろうか?

こいつの笑いのツボは三年たった今でも良くわからない。


「あー、おかしい・・・・・うん、かわんないねアキヤ君、ほんと、そのまんま」


「お前は変わったな。今、何してるんだ?」


「うーん、大学生。普通にあれから進学して、大学一年生になりました」


「俺はフリーター・・・・だった、三十分前くらいまで」


「どういうこと?」


「クビになった。遅刻と無断欠席連打してたら店長に斬られた」


「そりゃね」


「ああ、まったくだ」


お互いにやれやれと肩をすくめて苦笑する。

それから改まったようにカナタは僕をまっすぐに見つめた。

それが何かの合図のように、僕もまた彼女を真面目に見つめ返す。


三年前、僕はきっと彼女のことが好きだった。

彼女もまた、僕のことが好きだったのだろう。


でも、僕は彼女のことが大嫌いだった。

彼女もまた、僕のことが不快だったであろう。


彼女を傷つけることを何よりも大事であると思った。

彼女もまた、僕を滅茶苦茶に壊すことに全力を尽くした。


世の中には友達以上恋人未満というとても便利な言葉がある。

そんな言葉ですら僕たちの関係を表すことは出来ない。


僕たちは一言で言えば似たもの同士だった。



ただそれだけ。それ以上でもそれ以下でもない。


もしそれ以上であってそれ以下のことがあったのだとしたら、それは一度だけ交わした約束だろう。

その約束は今も守られている。彼女がここにいて、僕がここに居る以上、それは間違いのない事実。


僕らはその過去を絶対に誰にも口にしないと決めた。




目を閉じればいつだって思い出せる。

月下、血に染まった両手で彼女を抱き寄せた夜のことを。


でも思い出そうとは思わない。

辛い記憶は忘れようとしたって忘れられないのだから、思い出す必要だって、ない。



きっとここで偶然出会えたことは本当に神様がくれた最後の奇跡のようなものなのだろう。

だから僕は彼女に何も期待しない。

彼女も僕に、期待しない・・・・・と、思う。


結局のところ理解しあえたかといわれれば僕は首を横に振るしかない。

彼女もきっと首を横に振るだろう。


だからこれはきっと何かの間違いで、本当にほんのわずかな間、かみ合ってしまった小さな歯車。





だから、ここで終わり。





もう彼女に会うことはない。


だから僕らはお互い何も言わずに手を取り合って握手した。

時間にしてみればたかだか数十分に過ぎないこのわずかな時間を僕は神に感謝する。


彼女と出会えたことを。

彼女と別たれたことを。


「それじゃ」


「・・・・うん」


名残惜しそうに、ゆっくりと指先を離していく。

出来る限り僕は平静を装って絡めた指を解いていった。

彼女は・・・・少しだけさびしそうに微笑んだまま、最後はなれた指先を名残惜しそうに見つめていた。


振り返って、顔も見ないように歩き出す。

別にかっこつけているわけじゃない。これはよくないことだと僕にだってわかるから。


善悪という観念について僕は語ることは出来ないけれど、それがもしまだ僕の中にあるのだとしたら、


彼女と一緒に居てはいけないと、理解できるはずだろう?




しばらく歩いて、歩いて、歩いた後、

ショウウィンドウに写ったなさけない自分の表情に思わず苦笑する。


ああ、平静を装うのなんて無理に決まってる。

僕はこんなに彼女を愛しく感じているのに。


僕はこんなにも彼女のことを***てしまいたいと思っているのに・・・・。



もっときっと、何かかけるべき言葉はあったはずなのに。

後悔しているのだろうか?それとも、懺悔したいのだろうか?


片手で目頭を押さえた。

少しばかり、疲れているのかもしれない。


全てが幻であったのなら、僕はどれだけ幸せだろうか。


なのに・・・・。



「アキヤ」



背後から声がする。


僕の名前を呼ぶ声が。


約束したはずなのに、彼女が僕の背後にきっと立っているだろう。


振り返ったあとになんと声をかけようか?


とりあえず、「ついてくるな」といってやろう。


それから寒いから喫茶店に入って、ゆっくりコーヒーでも飲みながら空白の時間を語り合おう。

そうしたら、本当に別れればいい。





それくらいの執行猶予くらい、許してもらったっていいだろう?







彼女と出会ったのは三年前。


今日とは真逆、うだるような暑さの、まぶしい日差しが差し込む学校だった。








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