『貸淵のプレスマン』
掲載日:2026/05/14
ある川の上流に、不思議な淵があって、なくて困っているものを紙に書いて投げ込むと、それが浮かんできて、貸してもらえるのだという。あるとき、プレスマンが三本ばかり足りなかったので、プレスマン三本と紙に書いて淵に投げ込むと、プレスマンが三本浮いてきたという。そのプレスマンで速記を書いて、使い終わって淵に投げ返しに行くとき、新しい芯を入れるのを惜しんで、そのまま投げ込んだところ、それ以来、何を頼んでも貸してくれなくなったという。
教訓:折れたプレスマンの芯をそのままにするのは、許容されたかもしれない。




