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最強魔女は護衛します!  作者: SaSo
転入&生徒会編
4/4

四人部屋

優秀クラスの授業が終わり、そのまま私たちは荷物をまとめて寮へ向かった。


寮は学園の中でも優秀クラス専用の建物で、外観は白い石造り。


それなのに中に入ると、ふわっと木の匂いがして落ち着いた雰囲気だった。


案内板には、


「301号室:リン・ボイド・セザール / レオナルド・オベール / エミリー・ツイーター / ノナ・ヴァリント」

とすでに書かれていて、私は思わず立ち止まる。


「……ほんとに四人部屋なんだ。」


「そうだよ、私たち同じ部屋。」


エミリーさんがにこっと笑いながら言う。


っと、そんな話をしていたらリンとレオが来た。 ちなみに鍵をもらいに行っていたので凛の手には4地の鍵がある。


リン殿下が鍵を開け、ガチャっと扉を押す。


部屋は思った以上に広かった。


四つ並んだベッド、勉強用の机、窓際には丸いテーブルとふかふかの椅子。生活感があり、どこか温かい。


「ここが僕たちの部屋だよ!」


レオさんが腕を広げて言う。声が明るくて、本当に嬉しそう。


「ねぇノナちゃん、ベッドはどこが良い?」


エミリーが優しく尋ねてくる。


「え、えっと、その……す、好きなところで大丈夫です……」


人の視線が怖くて一瞬たじろぐ。でも、エミリーの笑顔は不思議と怖くない。


「じゃあここなんてどう?」


窓側のベッドをぽん、と叩いてくれる。


「……はい。」


私はそこに荷物を置き、そっと腰を下ろした。


(あれ……?なんか……落ち着く?)


するとリン殿下が椅子を引き寄せ、私の前に座ってきた。


「で、ノナ。聞きたいことがあるんだけど。」


(ひぃっ)


「さっきの自己紹介の時、すごく震えてたでしょ? なんで?」


いきなり核心を突かれて、息が止まりそうになる。


私は言った、そしてしまったと思った。


「……ひ、人が……こ、怖い……から……」


部屋が一瞬静かになった。

空気が揺れるように、3人の視線が私に集まる。


(あぁ……まただ……引かれる……)


そう思った瞬間――


「そっか。」リン殿下が静かに頷いた。


「無理に話さなくていいよ。でも、言ってくれてありがとう。」


レオが床に座り込み、笑顔で言う。


「怖かったら、俺の後ろに隠れてもいいからね! ノナちゃんちっちゃいし!」


「そうだよ、隠れることは悪いことじゃない。」


リン殿下が言い、私がちょっと居た堪れなくて俯いていると、エミリーが私の手をそっと握って言った。


「大丈夫だよ、ノナちゃん。私たち、ぜったい無理に近づいたりしないから。ノナちゃんのペースで、ゆっくりでいいの。」


涙が出そうになった。


こんなふうに受け入れられるなんて思ってなかった。


「……ありが、とう……」


声が震える。


でもその震えは、怖くてじゃなくて――


嬉しくてだった。


エミリーがぱっと笑って言う。


「よし、じゃあ最初の夜だし、4人でお話ししよ? 好きな食べ物とか、趣味とか!」


レオが元気よく手を挙げる。


「俺はみんなでワイワイやるのが趣味!!」


「それ趣味なのか?」とリン殿下。


エミリーは笑いながら自分のベッドに座る。


「私はね、おしゃべりと勉強が好きだよ。あと……お菓子も!」


3人が自然に話し始め、部屋があったかくなっていく。


私は――みんなの話を聞くだけで精一杯だけど、その輪の中にいられることが、なんだかとても嬉しかった。


こうして私たち4人の寮生活は、静かに始まった。


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