表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強魔女は護衛します!  作者: SaSo
転入&生徒会編
2/4

契約成立!

「ここから先は、許可のある者しか入れん。お前は誰だ?」


城に着いて早々、門番が鋭い声でそう言った。

私はビクッと体をこわばらせ、慌てて答える。


「わ、わたっ、わたしの名前は……ノナ・ラゼンド、ですっ。

 さ、最強の魔女……なんて、呼ばれてましゅ……!」


——噛んだ! どうしようどうしよう、噛んじゃった!!

 絶対笑われる……!


門番は一瞬だけ目を瞬かせてから、淡々と続けた。


「証明できるものはあるか?」


「は、はいっ!」


私は鞄の中を必死にあさり、ようやく一枚のカードを取り出した。


“三上位”以外には持つことが許されない特別な証、《三上券》。


門番がそれを確認し、わずかに表情を和らげる。


「……本物ですね。お通りください。」


「は、はい……!」




♢ ♦︎ ♢ ♦︎ ♢




私は案内のままに客室へと通された。


部屋は広く、どこを見ても磨き上げられた美しさだった。


「綺麗……」と小さく呟き、調度品を眺めていると、コンコン、と扉が叩かれた。


「どうぞ」


入ってきたのは——コロレヴィ・ハセオロ・セザール王本人だった。


彼は私の前に座り、静かに言った。


「今回の依頼を受けてくださり、心より感謝いたします」


「いえ。ですが、この件について私からも二つ、条件があります」


私がそう言うと、王は姿勢を正し、真剣な表情で応じた。


「お聞きしましょう」


「一つ目は——学費を全額、貴方が負担すること」


「……わかりました。もう一つは何ですか?」


「護衛として活動する上で必要なものは、すべて王家側が用意すること。それが出来ないなら、この依頼は受けられません」


静かな口調で告げた瞬間、護衛が一歩前に出た。


「貴様! 無礼を——」


「控えよ」


王の一言で、空気が凍った。


「この方はノナ・ラゼンド様。世界を救った“最強の魔女”だ。王であるこの私が頭を下げることを恥じるな」


護衛は血の気を失い、顔を真っ青にして下がった。


「……申し訳ありません、ノナ様。後ほど私から厳しく言っておきます」


「構いません。恐らく、あなたの臣下として当然の反応でしょう」


そう軽く言ってから、私は話を戻した。


「それで、条件は飲んでいただけると?」


「ええ。どちらもお受けします。ただ——一つお願いが」


王は少し困ったように微笑んだ。


「息子、リンと学園の寮では一緒の部屋にしていただけませんか?リウドゥール学園の寮は四人部屋です。一人はすでに決まっていますが、もう一人は貴女が選んで構いません」


王は一呼吸置き、真剣な目で続けた。


「どうか、リンを守ってください。そして、必要な時は寄り添ってください」


その姿を見て、私は少しだけため息をついた。


「仕方ありませんね。そこまで言うなら、お引き受けします」


「おお……! 感謝します、ノナ様!」


王は安堵の笑みを浮かべ、私は小さく肩をすくめた。


「まったく、やっぱり人間って苦手……」

投稿ペースは色々だけどこれからもよろしくね! 

でもちょっと学校が忙しいので投稿遅くなります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ