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一般界・魔法界シリーズ

世栄玲奈の里帰り

作者: 隧道坂 燈

このお話は、魔法石とラジオ放送番外編2として書き始めた作品です。

魔法石とラジオ放送やその前の「あの悲劇を忘れた市民達」を読んでから、読んで頂くことをオススメします。

その方が作品内の固有名詞などが把握しやすいと思います。

斗南華が世栄玲奈のラジオ工房に来た。

世栄玲奈は「今日はラジオの修理?」と言う。


斗南華は「一緒に菅原涼太の実家に里帰りしない?」と言った。

世栄玲奈は「部外者の僕が行くべきじゃないでしょ…」と答えた。

斗南華は「正月どうせ予定無いでしょ?一緒に行かない?」と言う。

世栄玲奈は「予定…」と言って考え込んだ。

世栄玲奈は久々に魔法界の地が恋しくなっていた。

斗南華は「久々に魔法界に帰ろうと考えているでしょ?」

世栄玲奈は言う。「何で分かったの!?」

斗南華は「なんか、そんな顔をしていから」と答えた。

世栄玲奈は言う。「まぁ、こう見えても10年近い付き合いだから分かってしまうか…」


年末、世栄玲奈は高速鉄道に乗って魔法界と一般界との国境地帯へと移動していた。

一般界のパスポートを持って。

最近は一般界のパスポートで魔法界へと入国をすることが出来るようになったので、旅行は簡単になったし、魔法界では一般界からの旅行者を呼ぶことで収入を確保しようと躍起になっていた。

理由は貿易赤字がひどいからだ。

先端科学を魔法でごまかしていた魔法界は先端科学を使った品を一般界から輸入をするしか無かったのだ。

その為ひどい、貿易赤字を抱えていたのだ。

それでかつて一般界と読んで蔑視していた地域からの観光客を呼び込むことにしたのだ。


それは一旦、置いといて世栄玲奈の里帰りの話に戻ろう。


世栄玲奈は国境付近の検問所へと来た。


一般界側の出国検問所にまず着いた。

職員は言う。「魔法界への渡航の目的は」

世栄玲奈は「一応、里帰りです、こう見えても僕は魔法界出身でこっちに来た身なので」と答えた。

職員は少し、困った表情をしていたが通過の印を押した。

次は魔法界側の入国審査所だ。

魔法界側の入国審査所の職員は開口一番「あなた、魔法が使えますよね?何故一般界側から来たのですか?」と言った。

魔法界側の入国審査所の職員は名前を見てピンと来てない様子だった。

世栄玲奈は「僕は魔法界出身だったんですが、色々あって一般界に住んでいます」と言った。

魔法界側の入国審査所の職員も少し困惑したような表情を浮かべながら、PASSのスタンプを押した。


世栄玲奈にとっては久々の魔法界だった。

国境の街はあまり変わった様子は無かったが、世栄玲奈が魔法界に居た頃は魔法詠唱用の文字(キリル文字)を使った表音文字の看板しか無かったが、今は一般界から輸入された表意文字と普通の表音文字が看板に躍っていた。

世栄玲奈は「魔法界も元々は一般界と同じ、表意文字と表音文字の組み合わせで言語を表していたからねぇ…。それでも元に戻るにしては早いなぁ…」と呟いた。

世栄玲奈はふと、魔法界の学校で古文としてと一般界で溶け込めるために漢字とひらがなを教えられた事を思い出した。

今思えば、一番役に立った授業ではあったが…。

あの頃は社会は魔法詠唱用の文字で全て成り立っているのに…。

なんで、こんな複雑な事を学ば無いとダメなんだ。

そう文句を言って、何度がサボった事もあった。

今になって、ありがたみが分かるっていうものだった。


一人、想いに更けていた。

そして、近く駅にまで来た。

魔法界の列車は未だに蒸気機関車が主流で、ようやく気動車やディーゼル機関車が一般界から流れてきた所だった。

世栄玲奈は乗車券と特急券を買い、2等車券も買った。

行き先と発車の時間を確認して、列車に乗り込む。

2等客車なので、全員が座っていた。

世栄玲奈は窓側の席を取っていた。

世栄玲奈はカメラで1枚の写真を撮った。

しばらくして、隣におばあちゃんが座ってきた。

そのおばあちゃんは2等車券はしっかり持っている様子だった。

ホームで発車の合図の銅鑼が鳴り響き、先頭の機関車かフィイイインフィイイインと警笛を鳴らした。

少し、大きめの振動の後に列車は動き出す。

世栄玲奈は車窓を時折カメラで写真に収めながら、楽しい気分だった。

隣のおばあちゃんが話し掛けてきた。「どこへ行かれるのですか?」

世栄玲奈は「終点まで行きますよ」と答えた。

おばあちゃんは少し驚いた様子で「てことは、王宮のある首都、新京までいくのね、私はペラスデールに住んでいるから、途中のペラスデールで降りるわ」

世栄玲奈は「ペラスデールも次の日の行程に組み込んであるので、今日じゃ無いけど行きますよ」と答えた。

列車はしばらく走って、途中の駅に着いた。

降りる人は居なかった。

世栄玲奈は一般界の親切な車内アナウンスに慣れきってしまった所為で、こんな少ないアナウンスで間違えないのだろうか?と思ったが、それは言わなかった。

隣のおばあちゃんは「旅人さん、どこから来たの?」と聞いてきた。

世栄玲奈は「一般界のカラメリア川流域の街、菊町の方から来ました」と答えた。

隣のおばあちゃんは聞いた事の無い地名だったらしく、「えらく遠くから、来たのね」と言った。

世栄玲奈は「そうですね、高速鉄道を使えば、国境まで3時間くらいで行けますけどね」と言った。

列車は鉄橋を渡る。

世栄玲奈はその車窓を写真に収めた。

世栄玲奈は生まれはペラスデールだが、育ちは王宮のある首都、新京だった。

到着は夕方になっていたが、ペラスデールは旧都とはいえ一番栄えているので多くの乗客が降りていった。

隣に座ったのおばあちゃんも「じゃあ、また会える日まで」と言い、降りていった。

お客の少なくなった列車の車内で、世栄玲奈はノートPCを広げて撮った写真をカメラから取り込んだ。

すっかり到着は夜になっていた。

終点の王宮のある首都、新京には暗くなってから到着した。

世栄玲奈は列車を降りて改札口へと向かう。

ホーム上の人は疎らであった。


改札を出て、世栄玲奈は予約してあったホテルへと向かった。


ホテルに入って、世栄玲奈は今日に新京を巡る予定だったが、すっかり暗くなってしまったので…。

予定の練り直しをした。

世栄玲奈は溜め息を吐いてから、「一日ズレてしまうなぁ…」と言った。

噂には聞いていたが…。

「魔法界側の列車は定時運行など未だにしてない、魔法界から一般界へと出稼ぎに来た人が一般界の列車の定時運航率に驚く」と言う話だった。

世栄玲奈は万年筆を使って、一部書類を書いた。

耐水性のあるインクでちゃんと書いた。

魔法界では、まだ万年筆の方が一般的であったからだ。

書類をクリアファイルへとしまって、鞄の鍵を掛けてそのままベッドに入って眠る今年にした。

目覚ましだけは掛けた。


朝が来た、大晦日から魔法界に入っていたので魔法界で新年を迎えることになった。

目覚まし通りに起きて、世栄玲奈はホテルをチェックアウトして新京を歩いて探索した。


荘厳な感じの広場が多くあるのが、新京だった。

あれからあんまり変わった様子は無かった。

世栄玲奈は駅へと向かい、ペラスデール行きの列車か確かめた上で乗った。

ペラスデールへは30分くらいで着く。

ペラスデール行きの列車は短距離列車という区分でいかにも通勤電車という車両で来た。

ロングシートなので、車窓は楽しめなかったがちょうど30分くらい揺られれば、ペラスデールだった。

ペラスデールはゲリラ戦を経験した所為か、街並みは大分変わってしまっていた…。

これでも、一般界は良心的で歴史的建造物は可能な限り復元がなされていた。

この頃になると、ゲリラは掃討された事もあって治安は落ち着いていた。

ペラスデールでもちゃんと普通の宿を取ってはあった。

ペラスデールは生まれ故郷ではあるが…、育ったわけでは無かったので特に探索をするわけでも無くすぐに宿へと行った。

宿にあるお土産を買おうと思ったが、この後の予定に差し支えそうだったので、敢えては買わないことにした。

斗南華へお土産を忘れないうちに買いたかったが…。



次の日、ペラスデールから列車に乗って奥地にあるシテイムという田舎町へと行った。

シテイムという田舎町は一応、宿屋はあるので安心だった。

花屋で花を買ってから世栄玲奈はシテイム郊外にある。

とある場所へと向かった。

慰霊碑と瓦礫の山。

校庭は今や草原となっていた。

ここは元々、一般界に潜入させる魔法界のスパイを育てる養成学校だった場所だ。

世栄玲奈の母、十握遥はスパイの現役を退いた後にここで後任を育てるために、授業をしていた。

その後、魔法界の先制攻撃によって戦争が始まって一般界の秘密兵器によって、魔法界が敗走を重ねたときだって、ここで授業をしていた。

その後、シテイムは空爆圏内に入り諜報員学校がある事は一般界も把握していたために、その学校は空爆の標的となった。

世栄玲奈は慰霊碑に花を手向けてから、十握遥の名前が刻まれているのを確認した。

世栄玲奈はシテイムへと戻って、宿屋で部屋に鍵を掛けてそのまま色々と考えながら、ノートPCで来ていたメールなどにチェックし、ノートに気持ちなどを綴った。


目覚ましが鳴った。

目が覚めた。

仕事場でラジオを直してる夢を見たが、慰霊碑のある学校跡地近くの町の宿屋だった。

「予定通りのね」世栄玲奈はそう呟いてから、身支度をして宿屋を出るための用意をした。

宿屋を出たら、まず駅へと向う。

一応、寝ていたぽいがあまり寝た気がしなかった。

滞在予定はあと3日だが、何処に行くかは決まってなかった。

とりあえず、列車に乗ってペラスデールに戻ることにした。

ペラスデールに戻って、世栄玲奈は在川浩二に会いに行くことにした。

世栄玲奈は在川浩二から聞いていた現地の指令所に行った。

指令所の門番は魔法が使える現地人のようで、世栄玲奈のことを怪しんだ。

指令所の門番は「ここに何のようだ」とぶっきらぼうに言う。

世栄玲奈は「在川大将に用があって来ました」と言う。

門番は「アポは取ったのか?」と聞いてきた。

世栄玲奈は「取ってないですが、在川大将に世栄と名乗るモノが来ています。と言えば多分、話が通じると思います」と言った。

門番は更に怪しんだようで「世栄家が何のようだ。というか在川大将に通じる訳はない。というか汚職問題で魔法界を追放された家柄が何のようだ」とか言いたい放題言ってる。

世栄玲奈はイラッとして、魔法石を使った魔法無効化装置の電源を入れて殴りかかろうと、思っていたときだった。

後ろから声がした。

「玲奈さんじゃないですか?久しぶりですね?」秀島透少佐だった。

世栄玲奈は「秀島さん、お久しぶりです」と言って握手をした。

門番は驚いて「知り合いか?」と言う。

秀島透は「腕利きのラジオ修理の職人で、在川大将とも知り合いですし、その上、僕が姫路怜奈を引き取る事になったきっかけになった人だよ。特にラジオ修理の腕は、世栄氏の右に出るモノは居ないって、常々、在川大将が言っていたけど?君たちは聞いてないの?」と言った。

秀島少佐のおかげで、何事もなく門をくぐって指令所に入ることが出来た。

世栄玲奈は「秀島さん、ありがとうございます。あとちょっとで僕。門番を殴るところでした…」と言った。

秀島透は「うちの門番が悪いねぇ…。在川大将の居る執務室へと案内しますね?」と言った。

建物の奥の方、執務室と書かれたドアがあった。

秀島透はドアをノックして「少佐、秀島です。世栄さんが来ていたのでお連れしました」と言った。

すると、ドアが開いた。


ドアを開けたのは在川浩二本人だった。

護衛のためにいるのであろう、付き人は困惑している様子だった。

在川浩二は「世栄さん、お久しぶりです。それでは中にご案内します」と言って、困惑している護衛を放置して、自ら世栄玲奈と秀島透を中に招き入れた。

奥へと行き、在川浩二に座るように促されたので、世栄玲奈は座ることにした。

在川浩二もソファーに座った。

秀島透は立ったままだ。

灰皿はあるけど、使った様子が無さそうだった。

在川浩二は言う。「最近は平和だから、事務仕事ばかりで目と腰が痛いけど…、目薬、持ってない?」と言う。

すると、後ろで立っていた護衛が目薬を渡した。

在川浩二はそれを目に挿した。

在川浩二は遠く見通すような目で「僕もそろそろ魔法界から生まれ故郷である、一般界に帰りたいよ」と言った。

世栄玲奈は「じゃあ、僕と一緒に帰りますか?」と言ってみた。

在川浩二は「でも、ここで仕事をしろと命じられてる以上は、帰りたくても帰られないかな…。本当に花海はいい人だよ。魔法界にいい思い出が無いのにも関わらず、付いてきてくれたのだから。玲奈。紹介してくれて感謝するよ」と言った。

世栄玲奈は机に置いてあるノートPCが気になった。

在川浩二は気づいたようで言う。「最近、導入されたコンピュータでね、一般界とのやりとりするときに使うコンピュータだよ。魔法界では未だに多くの仕事が紙ベースだから、コンピュータがあっても使い道が無いけど、一般界とのやりとりをするときにはこういうコンピュータがあった方が楽でね…。だから、頼み込んで導入することにしたのだよ」

世栄玲奈は「魔法界はまだそこまで変わっていないんですね…。がっかりしました」と言う。

在川浩二は言う。「そんなことは無いさ。魔法界では魔法を否定せずに科学を取り入れたから、農業の生産性が一般界よりも高くなっているんだよ。まぁ、魔法界の土地の方が元々、肥えてるっていうのもあるけど…。それでも化学を肯定したおかげで、一般界の食糧事情を間接的に改善をしてくれているからね?」

世栄玲奈は「そうだったんですね…。だから最近、食料が今までより安くなったのは、そういう事だったんですね?」と言った。

在川浩二は時計に目をやった。

世栄玲奈は言う。「僕はこれで帰ります」

在川浩二は「わざわざ、今日はありがとうございました」と言って立ち上がった。

世栄玲奈は「では、事務仕事はつらいかもしれないですが、頑張って下さいね?」と言って、執務室を秀島透と一緒に後にした。

指令所の門の所まで来た。

秀島透は言う。「気をつけて、お帰り下さい」

世栄玲奈は「そうですね」と言って、門をくぐった。

門番は入るときとは打って変わって、世栄玲奈に敬礼をしていた。

世栄玲奈は「えらい変わりようね」と一言嫌味を言ってから、門から離れた。


取りあえず、近くで取った宿屋へと入った。

その後、一般界の兵士が治安維持をしたおかげで、夜も普通に歩けるようになったペラスデールの街を夜歩いたりもした。

そして、カメラを使って写真を撮った。

宿屋に戻ってからは、ノートPCに撮った写真を取り込んだ。

そして、出国のための書類を万年筆で書いてから考えた。

世栄玲奈は「1日余ってしまったな…」そう呟いてからメールのチェックをした。

特に重要なメールも無かったのでノートPCをシャットダウンしてから蓋を閉じた。

世栄玲奈は特に見る場所も無いけど、明日は王宮だった建物ある新京に再び行くことにした。

そして、昼に列車に乗り帰る予定を立てた。


世栄玲奈は眠りに就いた。


目覚ましが鳴り、世栄玲奈は予定通りに起きた。

服を着て化粧を軽くして、宿屋を出た。

幸い切符を買ってすぐに短距離列車で新京方面に行くのが来たので、それに飛び乗った。

世栄玲奈は新京で降りてから、通りを散策した。

正月休みも終盤の頃だったので、街に沢山の人が出ていて活気があった。

王朝時代は新京の広場は、斗南清二の威厳を示す場として使われていた所為でこういう賑やかさは無かった。

こういう賑やかさは、いいなぁと思いつつ。

今までの魔法界の姿を知っていると、慣れなくもあった。

市場で万年筆を斗南華と菅原涼華、菅原涼太へのお土産として買った。

そして、列車の時間が迫っていたので、世栄玲奈は駅へと急いだ。


時間より早めに着いたが、既に列車はホームに入っていて駅員が「そろそろ発車します、お乗りの方はお急ぎ下さい」と言っていた。

世栄玲奈は「乗りまーす」と手を上げて列車の2等車に乗り込んだ。

そして、2等車券に記載された座席番号を確かめて座った。

世栄玲奈は手回りの荷物を確認した。

忘れ物は無かった。

「よかった」と呟いた後に駅で買った弁当、駅弁と紅茶をテーブルに広げた。

時間はお昼時だった。

列車が発車する前に全部、食べてしまい紅茶も半分くらい飲んでしまった。

もう、発車まで時間が無いので、駅弁の食べ終わった後の包装紙などをお店に捨てに行く余裕は無かったので、鞄からビニール袋を出してそれを包んで口を結んだ。

列車は発車した。





世栄玲奈は今回、魔法界へ里帰りしたこと。

それを文章にまとめていたら、終点が近づいていた。

世栄玲奈は「そろそろ終点か、降りる準備しないとな…」そう言って身支度を始めた。

なくし物、落とし物、忘れ物は無さそうだった。

一般界と魔法界の国境付近の町へと来た。

夕方には到着するダイヤの筈なのに、到着は夜だった。

世栄玲奈は魔法界側の出国検問所、一昨日書いた書類を提出して一般界側の入国審査所へと行く。

一般界側でも特に何も聞かれることは無く、ほぼそのまま通過することが出来た。


カラメリア川地域方面に行く、高速列車は最後の一本。

すなわち終電だ。

世栄玲奈は魔法界での列車の遅れ具合に合わせて、スマホで予約をズルズルとスライドさせたので問題は無かった。

その情報を入れたスマホを改札にタッチして、階段をダッシュで登った。

ゼーゼーハーハー。

最終列車にはなんと間に合った。

工房があるのは菊町だが、自宅があるのは牡丹丘の辺りなので、帰りの列車は牡丹丘の辺りに行く予定で乗り換え行程を組んでいた。

世栄玲奈は地下鉄に乗り換えて、牡丹丘方面に行く列車に乗った。

牡丹丘へは3駅であるが、いつもと違う方面から帰っているので、乗り過ごさないように注意した。

世栄玲奈は無事、牡丹丘で降りることが出来た。

改札を出て、いつも出口からアパートへ向かった。


「自宅に無事、帰るまでが旅行だから」世栄玲奈はそう呟いた。



おまけ。


ラジオの修理工房に斗南華、菅原涼華と菅原涼太が来た。

斗南華は「玲奈が呼ぶなんて珍しいじゃない?」と言った。

世栄玲奈は三人に万年筆を渡した。

世栄玲奈は言う。「3人を思い浮かべたとき、この色かなーって思ってね」

斗南華には濃いブルーのキャップの万年筆。

菅原涼華にはターコイズブルー。

菅原涼太には白いキャップの万年筆を渡した。

斗南華は「放送原稿を書くのに使えそうね?」と言い。

菅原涼華は「明日の大統領令、これでサインしようかな?」と言って。

菅原涼太は「仕事のでサインをするとき、これで書くよ」と言った。

世栄玲奈は3人が喜んでくれたので、とてもうれしい気持ちになったのであった。

いやー帰省は疲れますね。

しかも、某アレはもうないみたいな言いぶりなので。

みんなマスクをしてない。

うつされたくない私としては色々と地獄な日々が始まりました。

そんな中で食事までしろって言われるのが本当に地獄で地獄で…。

今年は何とか回避が出来ましたが、来年はどうでしょうね?

恐怖でしかありません(苦笑)

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