第51話 カズーナ
「なんでスフィアの街をでたら、今度は砂漠を歩かないといけないの!」
「しょうがないだろう。スフィアの街が砂漠と火山に囲まれた街だったんだから。」
行き道は火山を登ってきたが、コーザの街に向かうためには砂漠を通らないといけなかったのだ。
「スフィアの街ってどのルートでも行きずらかったのね、、。」
でもそれだけの行く価値はあったけどね!
「あの、、、すみません。冒険者さんですか?」
「はい?」
俺たちが砂漠を進んでいると、頭にマフラーを被ったような女性が話しかけてきた。
「すこしお願いしたいことがありまして、、、」
「どうしたんですか?」
「あの砂漠の先の丘にある花を取りに行きたいんですけど、私だけではどうにもたどり着けなくて、、、」
砂漠の先の丘か、、
俺たちも結局砂漠を抜けないといけないわけだし、協力してあげるか。
「一緒に行けば良いですか?」
「はい!そうして頂けると助かります!私の名前はカズーナといいます。」
目の前の女性は礼儀正しくお辞儀をした。
「俺はアルヤです。こっちの女の子達はミズキ、レイ、アイノといいます。」
三者三様、カズーナに挨拶をした。
その日からカズーナと行動を共にし始めたが、確かに一人戦うのは厳しそうだった。
しかし、豊富な回復魔法を覚えていて、もしパーティを組んでいたらめちゃくちゃ戦いやすくなるだろう。
なんで最初からパーティを組んでこなかったんだろう。
それとカズーナと行動を初めて嬉しかった事がもう一つある。
料理がうまかったことだ。
料理スキルを取ってからというもの、毎回の食事は完全に俺が作るようになった。
それ自体は楽しくて文句はないのだが、人数も増えて作る量が多くなったからか作業量がふえて大変になっていた。
ある程度はみんな手伝ってくれていたんだが、こうやって料理できる人がもうひとりいると格段に楽になった。
結局砂漠地帯は三日ほどで抜けることができた。
「この先に私が取りたい花があるんです。」
丘に入ると色とりどりの花が咲いていて、とても綺麗な景色だった。
「見てください、アルヤさん!」
アイノは俺に丘の花でつくった花飾りを見せてくれた。
「可愛いな!」
アイノはえへへとはにかんだ笑顔を浮かべた。
「ありました、、」
丘を進んで行くと一際綺麗な花が咲いていた。
その花は太陽の光を浴びて輝いている。
「その花は?」
「グラシデアという花です。除霊の効果があると聞いてどうしても取りに来たかったんです。」
「除霊?」
「はい。霊に取り憑かれた人にこの花でつくった聖水をかけると霊がいなくなってくれるそうなんです。」
そんな凄い花なのか。
「私には助けたい人がいるので、、」
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