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第29話 港町

途中いろいろあったが、何とか無事にアセロラの街に着くことができた。

「お~ここはまたすごいなぁ」

感嘆しているレイをみて激しく同意する。

この街は港が近く商業的な面から見れば今までの街で一番凄い。

今も街の至る所で取引が行われている。


「おばあちゃん~この幸運の壺買わない?持ってるだけで凄い運が良くなるんだよ」

出店を構えた、チャラそうにアクセサリーを着けたお兄さんがおばあちゃんに話しかけていた。

「あらそうなの?買っていこうかしら」

いやいや、そんな壺そうそうあるわけないだろう、、

幸運の壺なんてあるなら俺も買いたいわ。

取引が多いって事は知らなくて悪い物を掴まされてる人も多そうだな。


「アルヤさん、あの人嘘ついてます。」

俺の手をクイクイと引きながら、壺を売りつけているお兄さんを見ている。

「そうだろうな」

ミズキはシルさんからの加護で嘘をついているかどうか一瞬で見分けることができるし、俺は壺を鑑定で視てそんな力がないのは分かっていた。

「どうする~注意しにいく?」

「そうだなぁ」

助けてあげたいのはやまやまなんだけど無闇なトラブルは避けたいところなんだよな。

と悩んでいると、


「お兄さん、嘘は良くないですよ。」

ミズキが1人で先行していた。

まじか、、、

「あ?なんだお前。お前には関係ないだろう。」

「そうですね。関係ないです。ただ目の前で詐欺をしようとしているところを見逃すわけにはいきません。」

「ええ、詐欺なの!?」

おばあちゃんめっちゃ驚いてるよ。やっぱり気づいてなかったんだ。

「いえ!これはほんとに幸運の壺なんですよ!この人が嘘ついているだけで!」

はぁ、、、まったく、、

「あらそうなの?」

そんなに簡単に騙されないでおばあちゃん!

「いいえ。この壺にそんな価値はありません。鑑定のスキルを持つ僕が見てもそうでした。」

俺は冒険者カードをおばあちゃんにみせる。

「じゃあやっぱりだまされそうになってたのね。助けてくれてありがとう。」

そういっておばあちゃんは立ち去っていった。


「おい、てめえらのせいで俺の顧客居なくなっちまったじゃねーか。どうしてくれんだよ!」

あーあ。やっぱり絡まれた。そりゃこんなやつに指摘したら逆ギレされるに決まってるって。

最近、不良に絡まれること多くなった気がする。

ほら今にも殴りかかってきそうだよ、どうしようかな。

「私の街で争いごとですか?」

「あなたは?」

灰色のスーツで統一し、気品のある身なりで現れた60代くらいのお爺さんが俺とお兄さんの間に入ってきた。

「私はこの街を管理しているハルロと申します。以後お見知りおきを。」

お爺さんは深々と頭を下げる。

「この人詐欺を働こうとしてました。この壺を幸運の壺といっておばあちゃんに売りつけようとしていたんです。」

事の顛末をミズキが簡潔に説明する。

「ふむ、なるほど。たしかにこの壺にはそんな効果はないようです。」

お爺さんは何やら黒い物体を取り出すと一瞬だけ魔力を流した。

するとすぐに護衛の者らしき人がやってきた。

「どうなさいましたか、ハルロ様」

「こいつが詐欺を働こうとしたそうだ、連れて行け。」

「かしこまりました」

チャラ男は両脇を護衛らしき人に固められ、連れて行かれた。


「犯罪を未然に防いでくれてありがとう。街の代表として感謝するよ。」

「いえ、こちらこそ対処して頂きありがとうございました。」

「また、どこかで会えたらよろしく頼むよ。」

そう言い残してハルロは去って行った。

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