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第26話 神秘の森

「ここが神秘の森か」

俺たちは湖を支配していたB級モンスターのベルモンジャルを倒し、ようやく神秘の森にたどり着くことができた。

「凄く幻想的ですね」

たしかに夢のような空間だ。太陽の光は木々によって所々から差し込んでいて、朝露のせいか森全体が輝いて見える。

さすが観光名所になっているだけあるな。

「この森の最深部に私の知り合いの精霊がいるはずだよ~」

「その精霊ってどんな精霊なんだ?」

「そうだな~私とミオを同じところで育って、今はこの森の守護者をしているはず。この森が荒らされそうになったら力をつかって守ってる強い精霊。」

「レイとどっちが強いんだ?」

「昔、精霊界で何回か戦ったことがあったけど、同じくらいかな」

「じゃあ、相当強いんだな」

「そうだね~」

森を進んで行くと小さな祠が現れた。

「ここは昔、この森が火事になったとき、治めてくれた精霊を祀っているんだよ。」

いろいろなお供え物の奥に、よくみると精霊に似せた人形が祠の中に飾られていた。

「綺麗な人形ですね。」

「ああ、そうだな」

俺たちが人形を見ていると、人形の視線が少し動いた気がした。

いや、そんなわけないか、、、気のせい気のせい、、、


そしてこの森の一番大きな木の下までやってきた。

「ここが最深部か」

この大きな木を見ていると、この森全体がこの木を守るように立っていると錯覚するくらい立派な木だ。

レイはその木に触れ、魔力を流し込む。

「なにしてるんだ?」

「これは霊子を流しているんだよ~」

「霊子?」

「霊子は精霊だけが持ってる特殊なもので、血液と同じようなものかな。精霊それぞれで霊子が違うから、霊子を見れば誰が来たかわかるんだ。」

精霊は人目に付かないように隠れて過ごしてるから呼んだって出てこないしね~と付け加える。


しばらく見ていると大樹の上の方から何かが落ちてきた。

まだ高すぎて何が落ちてきているかは分からないが、、、

ずっとそれを見ていると次第に形が見えてきた。

「人!?」

それは人の形をしていた。


「レーーーーイーーーー!!!!!」

空から落ちてくる物体は何やら叫びならこっちに向かってくる。

やばい、レイの上に落ちる!と思った瞬間、その物体は急に緩やかに降りてきて、レイの隣に着地した。


「久しぶりだね!!!レイ!!元気してた?」

久しぶりに会ってテンションが上がっているのか、その精霊は気分屋のレイが引くくらいのスピードでまくし立てていた。

「元気だよ~シルこそ元気にしてた?」

「うん!!元気、元気、ちょー元気だよ!」

金髪ショートカットのシルと呼ばれた精霊はギャルのような言葉で話している。

「突然くるなんてびっくりしたよ!どうしたの!」

「ちょっと聞きたいことがあってね~」

「聞きたいこと?」

「たしかシルって貴族院出身だったよね」

「そうだけど」

おーー精霊にも貴族とか平民とかっていう身分制度があるんだな。

どこにいっても社会制度は大きく変わらないのか、、

「魔界の扉がどこにあるかしらない?」

「魔界の扉、、。話では聞いたことがあるけど、どこにあるかまではしらないかな」

「そっか~そうだよね」

「でも、どこかのダンジョンの中に作ったって貴族院の文献に書いてあったと思う。」

なにかのダンジョンの中か。これが分かっただけでも十分な成果だな。

俺はレイとシルの会話に聞き耳を立てながらそう思った。

「ところでさ、レイの後ろにいる2人は誰?」

シルがずっと気になっていたことをやっと聞けたというような感じでレイに聞いている。

「え~とね。こっちの少し私より背の高い男の子は私のご主人様で、こっちの私より胸が小さい女の子は一緒に旅してるだけの子だよ~」

ミズキの紹介の仕方に悪意が見え隠れしているのは気のせいだろうか、、、

「ええ!?ご主人様!?」

シルはもうめちゃくちゃ驚いてる。物理的に目玉が飛び出るくらい。

どうやってやってるのか、面白いからちょっと気になっちゃう。

「あの強気で気まぐれのレイにご主人様!?」

めっちゃ見てる。それはもう、ものすごく俺の事ジロジロを見ている。

「はーーーん。なるほど。だからこの子にもレイの霊子が少し流れてるのか~」

シルは俺とレイを交互に見てニヤニヤしている。

「うるさい!」

レイは顔を赤くしてシルに突っかかっていった。


私はこのままでいいのだろうか、、、。

ぼー、と2人のやりとりを眺めながら思う。

さっきの大蛇との戦いでも、何も出来なかったし、ましてや今後悪魔族と戦うのに精霊と契約していなければただの足手纏いになってしまう。

それは嫌だ。

でもアルヤさんと離れるのはもっと嫌だ。

ついていきたいなら私に出来ることをやらないと、、、


そう決意を固めて、ミズキは、シルに近づいて行くのだった。





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