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第23話 緊急クエスト

「あ~もう!だから一緒に泊まりたくなかったのに!」

朝からレイの機嫌は最悪だった。

目覚めに一発レイからのビンタを食らって起きた当事者である俺は、いたたまれない気持ちでいっぱいだったのだが、、、

「別にレイちゃんとアルヤさんが付き合っているわけじゃないからいいじゃない」

もう一方の当事者はそんなこと気にするかという感じで俺の腕に抱きついている。

もしかして、、めんどくさい子を拾ってしまったのか?いいや、そんな訳ない、、、はず

「なんでレイちゃんはそんなに起こってるの?」

「それは、、、、」

すこし顔を赤くして俯いてしまった。

まああんな光景見せられたら怒りたくなるよなぁ

と俺は思っていたが、、

「あんな光景みせられたからレイちゃんが怒ってるとほんとに思うの?」

「そりゃそうだろ」

「そういうとこだよ、アルヤさん。」

となぜかミズキに窘められてしまった。当事者のくせに。


「大変です!アルヤさん!」

3人でギルドに行くと慌てた様子のサキさんが俺に話しかけてきた。

ちなみにサキさんをみて、ミズキとレイが敵対心を見せたのには気づかない振りをした。

仲いいね君たち、と現実逃避しておく。

「どうしたんですか?」

「あの、、派遣されるはずだった冒険者がここにくる途中で何者かに襲われてしまったみたいで、これなくなってしまって、、」

「そうなんですね、、」

「アルヤさんに神秘の森の近くに居るモンスターを倒しに言って欲しいんです。」

「ええ!?」

「このままだと街の観光業にも影響が出てきますし、どうかお願いできないでしょうか。この街にいる一番ランクの高い冒険者がアルヤさん達なので、、」

申し訳なさそうにサキさんは頭を下げる。

「いいんじゃないアルヤ~。結局神秘の森に用があるんだし」

「確かにそうだな」

「ほんとですか!ありがとうございます!」

サキさんはパッと笑顔で顔を上げた。


ということで予定より早くはなったが神秘の森にいくことになった。

「なあレイ。ミズキと一緒に行動したらいずれはお前が精霊だってことがばれるぞ?」

小声でレイにどうするのか聞いてみた。

「あ~そんなこと?なら昨日一緒にお風呂入ったとき言ったけど、、、」

「ええ!?言ったの!?」


================


「レイちゃんの髪凄い綺麗だね。」

「いや~ミズキの髪も凄い綺麗じゃん。黒髪美人って感じするし!」

ぽかぽかとお風呂に浸かりながら談笑なんて、いつ以来だろう。

学校でいじめられて、両親が敵になってからはこんな楽しい時間と感じるのは久しぶりだ。

私はレイちゃんに気になっていたことを聞いてみた。

「ねぇ、レイちゃんってアルヤさんと付き合ってるの?」

「付き合ってないよ~契約しているからね」

「契約?」

「そう、契約。私は精霊だから付き合ったりはしないよ~。言うとしたらご主人様だね~」

「精霊なの!?精霊ってあの神話とかで守り神になっている精霊!?」

「そうそう、その精霊だよ~。ああ、でも精霊の力があること以外はミズキと同じ女の子だから気軽に接していいからね~」

「レイちゃんが寛大な心の持ち主でよかったよ」

「胸と同じくらいくらい寛大だからね!」

おっと私に胸がないことをいいことに煽ってきたぞ?

言ってて悲しくなってきた。


===================


「だって悪い子じゃないと思ったし~」

「それはそうだけど、、、」

まあ、しょうがないか。

「ミズキ少し良いか?」

「え?どうしたの?」

俺が呼ぶともうそれは抱きついているんじゃないかというくらい近くに来る。

「近すぎる、近すぎる」

すこしミズキを引き離してから

「レイが精霊っていうことは知ってるんだよな。」

「うん、知ってるよ。びっくりしたけどね。」

「俺たちは精霊と契約して、この世界を滅ぼそうとしている悪魔族を倒すために旅をしているんだ。普通のダンジョンじゃない。凄く危険なところに行く予定なんだ。それでもミズキは一緒に来るのか?」

正直、ここまで言ったんだ。ここでミズキが帰っても文句は言わない。

「当然、一緒に行くに決まってるじゃないですか。世界が滅ぼされるなんて私にはどうでも良いですけどアルヤさんと居られなくなるのは凄く困ります。だから一緒に行きます。」

「お、、おう。ありがとう、、、」

俺が求めていた答えとは全然違ったが、それでも全て理解して一緒に来てくれるのはありがたい。

俺たちはこのまま3人で神秘の森を目指して進んで行く。


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