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フェロモンの香り14

【乱闘(その2) の巻】



へへっ 早く やっちまおーぜ アニキ』



『そう焦るなってっ 久しぶりの上玉なんだからよぉ』



『シゲルの情報も捨てたモンじゃないのぉ〜』







「シゲルっ? シゲルってウチの高校のシゲルなのかぁ?」



そう言って倉庫の入り口に現れたのは、正徳







「まさ君っ!!」鈴原の表情が明るくなる



拓都の頭に足を乗せていた男が振り向く前に、正徳が男の背中に体当たりする(ドカッ)

するとその男は、蹴ってくださいとばかりに鈴原の前に転がりこんだ。



「こんにゃろぉ! こんにゃろぉ!! こんにゃろぉ!!!」



待ってましたとばかりに、鈴原が高速で その男に蹴りを繰り出す。





『おのれらぁーーーーーー!!』


鈴原を後ろから羽交い絞めにしている男が、鈴原を後方に放り投げると

何時の間に回りこんだのか、拓都が鈴原を抱きとめる。





「キャッ」


「おっとっとぉ」


拓都に抱え込まれると、鈴原の顔が拓都の顔横に納まる。






「あっ ありがとぉ・・・」


照れた表情で礼を返す鈴原、すると

「結構 重みがあるもんなんですねぇ〜」と拓都



「なによぉ失礼ねっ これでも標準体重よぉ★」


「体重じゃなくってサッ」と意味深に拓都がかえすと

「じゃ いたいなんなのよぉ (怒)」と鈴原が怒ってかえす

そこで拓都が目で、鈴原の胸を指すと




そこには、抱きとめた時に鈴原の胸を押さえてしまった拓都の手があった。




「バッ バッカじゃないのぉ この変態 タクトォ!!」


抱き込まれた自分の体を拓都から速攻で離して、真っ赤になって怒っている。






「ちょっとぉ、そこの2人 イチャついてないで加勢して欲しいんですが」




先ほどの2人相手に悪戦苦闘している正徳


中学時代に柔道部だった正徳でも2人相手だと、さすがにつらいらしい。僕と鈴原が加勢して、約10分


この乱闘も


鈴原が


2人放った強烈な急所キックで幕を閉じることに





「ざまーみやがれっ てんのよぉ!!」





手を両脇において、全部自分でやっつけたとでも言う勢いの鈴原




「さてとぉ どうしますか 拓都くん」


【数日すると仕返しにくるぞぉコイツラ】と正徳が目で訴えかけてくる。


僕は暫く考え込むが、倉庫内を見わたし

崩れたダンボールをみて良案が浮かんだ。




蓋が開いて出てきた衣装 【バニーガール♪】




その衣装に2人を着替えさせ記念撮影、これで今後の活動に終止符をうつ作戦だ。



「今度つきまっとったら、日本中にばら撒くわよっ」



そう言って、バニーガールの衣装を着た2人に再度 急所キック繰出す鈴原


『うおっ!! (激痛)』




そんな鈴原の行動を無視するかのように正徳が

「なっ拓都 言っただろう?!」と目で鈴原を指して言ってくる。



「ああっ 確かに胸 デカかったよぉ ビックリだ」


そう発言したとたん、鈴原が僕たちの方を振り向く



「なんかエロイこと言ってなかったー そこの ふたぁりぃー (怒)」



「いえっ 何も言っておりません(汗)」と怯えてかえす僕と正徳

「そんなことより、これ着ろよぉ」僕はトレーナーを脱いで鈴原に渡す。



はっ? と言う表情の鈴原に対して、正徳が鈴原の胸元を指差す





「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」





剥き出しのブラを見て、鈴原が真っ赤になって奇声を上げたのは意外だった。



(正徳っ 前に言った、鈴原に色気がでてきたってとこ 訂正してくれない?)


(いっ 今すぐ訂正させていただきます。)



僕らは、そんな会話を鈴原に聞こえない様に会話した。




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