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フェロモンの香り13

【乱闘(その1) の巻】



すると、扉がバタンと大きな音たてて開く



「随分っと楽しそうなお遊びですねー鈴原殿」


「たっ拓都ぉ!! どうしてここにいるのよぉ」


『なんだぁぁーおまえっ!!』鈴原を悪戯しようとしている男が双方 凄んで叫ぶ




「この状況だったら、正義の味方ですかね〜僕っ?!」



『はぁ〜っ』羽交い絞めの男たちが顔を傾けながら振り向く


「なっ何冗談言ってんのよぉ 拓都ぉ早く助けなさいよぉ!!」


「ちっちっちっ 助けて下さい 拓都さま でしょ?!」

拓都がそう言い終るとコーラをグビリと一口飲む



「この状況見ればワカルでしょ 冗談じゃないんだってばぁー」


「助けてください たくとサマ と言ったら助けてあげてもいいんだれけどぉね」


「ちょっとぉ拓都ぉ いい加減にしないと怒るわよぉ」


「怒る元気があるのなら、助ける必要ないみたいだね」


拓都がそう言って、倉庫の扉を閉めはじめる。




「ちょっちょっとぉ〜私のことを一生守るって言ったじゃないっ 拓都のバカァーー!!」


真実味のある口調で鈴原が叫ぶと 再度、扉を開けて拓都が顔を出す。



「そんな事 何時 言ったっけ?」


「へっ・・・・よっ幼稚園」


「よっようちえん?」



『ごちゃごちゃウルサイ奴らだのぉー』

鈴原の足を押さえていた男が足から手を離し、拓都に向かって駆けてくる。




走りながら繰り出された右側から来るパンチを

肘で受け止めると体ごと飛ばされそうな勢い。


この男 結構 力が強い。




脇が空いた右側に素早く滑り込み、男の足元をすくおうと

手術してない足で蹴り込むがビクともしない。


逆に、立ち上がる前に腹に蹴りをいれられて

壁に積まれているダンボールまで飛ばされてしまう。



【ドッガァ!!】「痛ってぇーっ」



ダンボールの蓋が開いて中に入っていた衣装がもそもそと拓都のところに落ちてくる





相手が強いんじゃなくて

3ヶ月間運動していない僕の筋力が激減しているのかも・・・


過激なサッカーの練習していたこともあり、身体能力には自信があったので

思いっきりショックだ。


運動しか取り得の無かった僕から、身体能力を抜き取ったら何が残ると言うのだろう。



僕に蹴りを入れた男は、すかさず近寄り

胸ぐらを掴んで、顔にパンチを繰り出してくる。



僕は咄嗟に、相手の男の顔面にヘディング



体力が落ちても、唯一変わらない箇所がここだ。


『ぐぉ』


見事、顔面にヒットして、男の鼻から鼻血がドバドバと噴出す。



「ナイス拓都ぉ そんな鼻血男、とっとと片付けちゃってよぉ」



男は鼻を拭って手に付いた血を見ると逆上


『うぉぉぉぉー』



猛烈なスピードで襲いかかる




僕はサッカーで鍛えたフットワークで男の攻撃をかわす。




かわす?




かわすハズ だった。



手術した側の足に体重を乗せたとたん

体が傾く (ヤバッ こける)


殆んど使っていない腿筋が強烈な加重に耐え切れなかったのだ。


【ズターン】 「痛っ!!」




『バカかお前っ』拓都の腹に数回蹴りを入れ、男は拓都の頭に足を乗せ唾を吐く


それを見て鈴原は、足をジタバタさせながら男に向かって凄んで言う


「ケガ人相手に本気だしてバッカじゃないのぉ 拓都がケガしてなかったらあんた達なんかケチョンケチョンなんだからね!!」



『この状況をわかってないようだね、現在 主導権はオレたちにあるんだよ お嬢ちゃん』


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