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アイドルの価値15

【ローアングル ゲットォ!! の巻】




「うふふふっ」



「わっははは」



「くくくくっ」



小さくなる地球を見ながら、みんな大爆笑


中継された通り、僕たちは火星へと旅立った・・・・・。






と そんな事があるわけがなく


テレビ中継された内容は、全部ゴットシンこと慎也さんが仕組んだことだった





種明かしの話をするには


僕らが神谷医院を出発した場面まで、時間を戻さなければならない。





星野さんと正徳、そして僕が搬送用スペースに乗車


運転席にはゴットシンこと慎也さん、助手席には婦長さん


5人を乗せた搬送用の救急車が走り出して30分後、路肩に静かに停止


「着いたヨンサマ」運転手の慎也さんが僕らに声をかける。




車外を見ると何処かで見たことあるような建造物


球体のオブジェがあるビルって【お台場のムジテレビ本社?】



「慎也さん、行き先って宇宙センターじゃ・・・・」検討違いの場所に僕が聞く


「誘拐犯がわざわざ捕まる様なマネは出来ナイス、それに宇宙センターは遠いザンショ」




そう慎也さんが言うと両手を胸の高に広げ【待て】のポーズ


「ここからが大事なんだから良く聞いてクレパス」

みんな慎也さんに注目する。




「まずはマ〜マ(婦長さん)、マッポ(警察)には連絡済みでスカチョ?」


「ええっ伝えたわ、ムジテレビ主催の生ドラマなんで本当の誘拐と間違えない様にしてくださいと・・・」




「よろしいザンス。次に星野殿、ジャーマネのハセピー(マネージャーの長谷川)に依頼の件大丈夫?」


「最初びっくりしてたみたいだけど、状況は飲み込めた様なんで大丈夫よ★」




「グラマーねーちゃん(藤原紀子)から了解メールの返答は来てマッサル?」


「大丈夫よっ チャーター機に乗る前に了解返答きてるわ★」




「オッゲベイベッ!!、でわでわ正面玄関よりID無しで受付を強行突破しちゃうザンス」


「えっ 何でっ ムジテレビの局内に入っちゃうの?」




僕が言った言葉は無視され車は急発進、正徳の頭の上にも?マークが出ている模様




【キキキィーーーギュィーーーン キュキュッ ガクン】




直ぐに車が急停止する、窓の外を見ると既にムジテレビ正面玄関前


婦長さんが救急車の後部ドアを開け、ストレッチャーを外に運び出す。




「さぁ乗り込んでチョョョョョョョョョョョョョョョョョョョョォ!!」



慎也さんがそう叫ぶと婦長さんが先頭で走り出し


ストレッチャーを星野さんが小走りで押して行く


遅れを取ってはいけないと、僕と正徳が訳けも解からずついていく。




ムジテレビの1Fフロアーにバタバタと5人が突入


「間に合わなくなるので 急いでぇ」と受付に聞こえるように婦長さん




いつの間にか付け髭と聴診器を身につけた慎也さんが、受付嬢に声をかける。


「Cスタジオで怪我人が出たので急ぎマッスル!!」




受付嬢の目が一瞬丸くなるが、全員白衣と言うことで難なく通過



すると、前に立ちはだかった警備員


一瞬ドキッとしたが、停止させるどころかCスタジオの近道を教えてくれる始末




一番早く行けると言う東側のエレベーターに乗り込む事に難なく成功する。


「ぷっぷぷぷ〜」エレベーターの扉が閉まると、星野さんが笑いを堪えきれず噴出した。


「案外楽しいわね、ふふふっ」今度は婦長さん


「第一関門突破デスマッチョ」慎也さんがオドケタ口調で言う。




意味の解らない僕ら2人は顔を見合わせるだけだ。


「慎也さん何でムジテレビに来たんですか?」


僕が再度 慎也さんに聞くと、4階でエレベーターの扉が開く




4階フロアから入ってきたのはムジテレビの人気女子アナウンサー

中島 富美(ナカジマフミ)さん。




中島アナと星野さんは番組で競演したことがある為、正体がバレル可能性があった。


エレベーター内が静まりかえり緊張が走る。


星野さんは顔を見られない様に、下を向いて顔を隠すが

女子アナの中島さんは気づいたのかジロジロと星野さんの方を見ている。



中島アナが口を開こうとすると、先に慎也さんが喋りだす。


「中島アナウンサー 昨晩 夜遊びしましたね♪」


【ギクッ】と驚いた顔で慎也さんの方を振り返える中島富美アナ


「どっどうしてわかるの?」




「顔にでておりまするなあぁぁ」


「でっ出てますぅ、ホントぉにぃ?」




「予防しておかないと1年先は大変な事になってるでしょうねぇ〜」


「や〜ん、どうしよう? なんかイイ予防とかお手入れってありますぅ先生っ」




「一度専門のクリニックで見てもらった方がイイね〜」


「専門って、そんな病院あるんですかぁ〜」


「外苑通りにある神谷医院が丁寧でおすすめですよ♪」




そこまで言うとエレベーターの扉が開き中島アナの降りる階に止まった。


「どうも有難うございました。」頭をペコリと下げる中島アナ




「きっ キラキラしてる・・・」正徳の目がハートマークになっている。




すると慎也さんが下の方からゴソゴソと何かを取り出した。


デジイチ?(デジタル一眼レフカメラ)


「中島アナのローアングル ゲェトォ!!」




(ゲットォって、まさかパンチラ? ゴットシン、隙が無い・・・・・って犯罪じゃないのぉ・・・)



正徳がゴットシンに中島アナのパンチラ写真をもらう約束をしたのは定かではないが

2人がコソコソ耳打ちしていたのは事実だった。




エレベーターはCスタジオのある10階に停止


5人はエレベーターから降り、Cスタジオに向かう。



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