表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/59

アイドルの価値11

【確認 の巻】



「どうする正徳?」


「どうするって、でなきゃ駄目だろ?」




「今度は正徳でてみないか?」


「いっ 今更でれる訳ないだろっ!!」




「だよなっ・・・・・・」




僕はリズミカルに札幌一番を鳴らす携帯電話を取り

通話のボタンを押す。



「もしもし梨木隆弘ですがぁ〜」と いきなり濁声の梨木の声



僕は忘れずに鼻を摘み喋りだす。



「こちらから連絡すると言っただろっ!!」


「あっあ〜スイマセン恐縮してます。」




「なら電話をきるぞぉ」


「ちょちょっちょっと待ってください!! あのぉ〜星野愛さんの声を聞かせてもらえませんかね〜ちょっとダケでいいんです、ちょっとダケで・・・」




「それは出来ない」


「でも・・それじゃ・・ホントに星野さんがそこに居るのか分からないじゃないですか?!」





「・・・・・。」


「要求以前の問題ですよ、星野さんがそこに存在しているかどうかの証拠がほしいんです。」




「・・・・・。」


(別に要求も考えて無いつーのぉ、どうしよう星野さんは寝ているし・・・・)




「代わるわよ川崎くん」ベットの方から声がする。星野さんだ


僕は咄嗟に受話器を押さえて状況を説明しようとすると、星野さんが優しく微笑む



「さっきから聴いていたわ★」そして僕から電話を受け取って話し始めた。



「ご無沙汰してます梨木リポーター」


「 ! 」




「御免なさい、時間まで伺えなくて」


「ほっ本物かぁ〜、本当に誘拐されていたんだな星野くん」




「バッチリ誘拐されちゃってるみたいよ、わ・た・し★」


「そうかバッチリ誘拐されちゃってるんだなっ」




「こんなシチュエーション、スッポンの梨木の得意分野でしょ」


「くくっ人質が何言ってんだか」




「日本一の特ダネリポーターなら、番組盛り上げて私もサッサと助けなさいよ★」


「さすが星野愛 この状況をわかってらっしゃる、頭の良いアイドルはワシは好きだよ。」




「ここまでだ!!」


【ピッ】僕は携帯電話の通話をきる。




テレビ画面上では梨木が考え深めに、通話がきれた携帯電話を見つめたまま




「星野さん スッポンの梨木を煽ったら駄目じゃないですか?」


「あらっ川崎くんのお手並み拝見出来るんじゃなかったのぉ★」




「ぐぉ」


「フフフッ冗談よっ」




(うわぁ〜ヤッパ間じかで見る星野愛さん、笑顔 超カワユス)正徳が見とれていると


「そっちのナイスガイは、正徳くんだったかしら」丁寧に星野さんが聞く




「何時の間に名前を?」


「一度耳に入ったものは記憶する癖があるのよ、フフフッ」




「星野さん、体調はどうですか?」僕が聞く


「点滴がまだ残っているけど、もうピンピンよ★」


ドリフの中本工事バリにガッツポーズしてみせる。




「どうします星野さん、六本木に向かいますか?」


「何いってんのよっ、ここまで話作ったんなら最後までこのネタで行きましょう」




「さっ最後までって・・・・」この発言に正徳が目を丸くする。


「要求の電話をしなきゃならないんです、星野さんは要求の希望とかありますか?」




「要求の希望ねぇ・・・・私の引退ってのは どう?」


「いんたいっ(驚)」正徳が声をあげる。




「引退って星野さん・・・」


「そうね〜そんなの要求になる訳なかったわね(笑)」




「目が覚めた様ね」


そこに婦長さんが飲み物を持って戻ってきた。




「先ほどは失礼なことを言ってすいませんでした。」星野愛が丁寧に挨拶する。


「仕方ないわよ、プロたるゆえんだもの」そう言って星野さんに白湯を渡し

僕たちにも麦茶を差し出される。




「あの事件の後、藤川(藤川裕子)の見舞いに佐藤(星野)さんが行ってくれたそうね」婦長さんが改まって聞く


「フフッ★元気にしてますか、藤川さん」




「裕子さん・・・」その名前に反応して思わず反応してしまう。




「佐藤(星野)さんが来てくれるまでは、喚き散らしてたのよ 何で死なせてくれなかったんだって」


「私が助けたんじゃ無くて、そこの川崎くんが藤川さんの病気を治してくれたんです」




「ふふっ川崎くんがナイトだったのね」


「いえっ僕は別になにも・・・・」


「あらっ藤川さんの仇討ちしてあげたじゃないの」




「拓都ぉお前っ仇討ちもやってたのかぁ?」


「藤川、あなたに会いたがってたわよ」


「僕がお見舞いに行ったときには、既に裕子さん退院してたみたいで・・・」




「明日会えるわよっ、彼女 ここの病院で働いているの」


「えっそうなんですか?」


「あらっ、こんな話ばかりしてられないわよね」



婦長さんが真面目な表情になり話題をかえる。




「役に立つかどうかしれないけども、私の家のバカ息子」

そう言って現れた男は、アキバ系を絵に描いた様ないでたちの男だった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ