アイドルの価値7
【紀子とあけみ の巻】
PM9:30【麻布の高級マンション 最上階1121号室】
豆腐の上にのった薬味
キュウリにナスにオクラが細かく刻まれ
昆布のトロミと隠し味の調味料とあいまって
超ぉー冷酒に合うじゃないのぉよぉもぉ♪
「ワタシを酔わしてどうするつもり? 豆腐くん」
そしてこのアジのナメロウ
味噌の量が絶妙でワタシの体と合うわね
男と女も顔や性格よりも体が合うかどうかが大切って言うけどぉ
味覚が合うかどうかってのも入れてほしいわ♪
再度
江戸切子細工のぐい飲みに冷酒を注いだ後
少量のアジのナメロウを口に含んで
キンキンに冷えた純米酒を口に運ぶ
「くぅ〜こでらんねぇ〜!! ホント・・・この為に生てんのよぉねーワタシ♪」
(ハッ!! 何っ中年おやじモード入ってんのぉ?! それもトップギアに入ってるわっ(汗))
「1人で、こんな事して、幸福を感じているワタシ 寂しいわ・・・」
「1人って、ちょっとぉ紀子さん 勝手に呼び出しておいて自分の世界に入ってません?」
「あけみの料理は最高よぉ 男のいない寂しさを忘れさせてくれるわ」
「私は男の代わりかよっ(笑)」少しコケながら半笑いの坂本あけみ
「今度、ワタシのバック(バックダンサー)じゃなくて グループシングル出すんでしょ?」
「社長から聞いたんですか? 私はまだ早いんじゃないかって言ったんですけどねー」
「そんな事はないわよっ 実際 人気はワタシより上よっ 既にね」
「え〜ミルク・ザ・Dカップがですか?」
「違うわよっ グループじゃなくて坂本あけみ 単体でよ」
「そんな事ないですよ、タマちゃんやミサポン・もえちん だって人気ありますよぉ〜」
「それはナイッ!! あいつらはダンスマシーンよっ、ただの機械オバケ」
「ひっどぉーいっ、いくら藤原紀子のお言葉でも言い過ぎだと思いまーす(怒)」
「そうね〜【機械オバケ】は言い過ぎかなっ ははっ(汗)」
「飲みすぎじゃないですか?」
「いいのいいの久しぶりのオフ日なんだし、飲みたい気分なのよね♪」
「星野先輩の番組、すべて紀子さんが穴埋めしてるんですもんね〜気持ちわかります。」
「愛の件で飲みたいってワケじゃないのょ、愛は全然悪くないし、アイツは凄くイイヤツなんだからね」
「そんなつもりで言ってませんよっ、私も星野先輩には何度も助けられましたから」
「そんでさ〜あけみちゃん、話かわるんだけどぉ」
「何ですか、紀子さん」
「今度Jリーガーのお兄さん紹介してくれないかしらぁ〜」
「だめですよぉ、前回紹介した私の友達だって数回食事しただけで飽きちゃったじゃないですかぁ」
「そんな事言わないでぇ〜寂しいのよねぇ♪」
「ジャパニーズの亀有くんの時も、私の友達の時もフライデーにスクープされたわりには、ホントは何にも進展してなかったんでしょう?」
「だってぇさぁ やっぱり如月英治がイインダモンねぇ〜♪」
「もぉー【女は(獣)ケダモノ、男は(果物)クダモノ それが藤原流】のキッチコピーが泣くわね」
「愛を見ておもったのぉ 正直に生きようってぇ」
「星野先輩か・・・・」
【ブゥ〜ン ブゥ〜ン】紀子さん携帯鳴ってますよ
「アケミでてくれない? カメちゃん(亀有)だったら居ないツーことで」
「まったくモー はいっモシモシ あっ森田社長ぉ」
「森田のオッサン? じゃ出るわ」
「はいっ 今 藤原に代わります。」
「モシモシィ 今日から明日まで、ワタシたちはオフ日でございましてぇ〜」
『休みの日に悪いんだが、六本木に急いで行ってほしいんだ!!』
「えっ 何かあったんですか? 社長ぉ」
『イロイロあって、関東スポーツの梨木が愛の独占をやるらしい・・・』
「すっ スッポンの梨木のですか? なにやってんのょ長谷川がついていながら!!」
『今から六本木のバー・ギロッポンまで 来れるか?』
「愛の為ならもちろん行きます」
『坂本にも協力してもらってくれ』
「わかりました」
【ピッ】
「行くわよっ あけみ!!」