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神さまは残酷です

「なぁあの人だれ?」


多くの人の前でにこやかに話している少女に指を指して友達に聞いた。


「はぁ?お前あれ王女様だぞ、知らないのかよ」


心底驚いた様に友達が言う。


「王女様って事は魔王を殺せば結婚できるのか…」


俺は考えこむように呟く。するとすぐに友達は俺ら平民が出来るわけないだろどうせ異世界の勇者様とでも結婚するんだよと言った。



それからはや5年俺達は10歳になっていた。俺が修行に使っていた森は既に3割ほどの木が切り倒されていた。


「おいレオン今日は祝福の義だってのにまた森にこもって修行かよ」

「あ、ごめんもうそんな時期になったんだね」


それから俺はどんなスキルを覚えるかを楽しみにいつもの教会にいった。

教会に着くと優しそうな牧師さんが迎えてくれる。


「レオンまた修行で怪我をしてるじゃないかスキルを覚えてからでも遅くないといつも言っているだろ?」

「ごめんなさい、でもやっぱり僕には強い師匠も強い武器もないから…」


言い訳になりきらない言い訳を口走る。


「まぁいい今日やっとスキルを覚えるからね」


牧師さんはどんな時でも優しい、なんど言いつけを破って怪我をしても決して責めず治療してくれる。

それで何度助かったか俺には数え切れない。


そんな事を考えているうちに、祝福の義が始まった。


「神よ、今10歳を迎えたこの者達に祝福を!」


決まった言葉と共に周囲の子供達が力が沸いてきたなどとはしゃぎ出す。

だが、俺には大した変化が感じられなかった。


「それじゃあみんなステータスを開いてスキルを確認してみて」


そう言われて確認する、そして俺は強い虚無感に襲われた。


スキル 努力


普通2つから3つ発現するスキルが1つしかない、更に剣術や魔術でもない努力と言う見た事もないスキルだ。スキルの詳細には『君の努力は報われる』とだけ書かれていた。

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