勇者召喚
テンプレと言えるのはおおよそ2パターン。
・ 勇者の力を隠して逃げ出す
・ 勇者の力を隠さず逃げ出す
隠すか隠さないかなんだよね。前は隠した方がいいと思う。
召喚先から逃げ出すのがなろうの基本。素直に勇者になった例はかなり少ない。奴隷勇者も少しはいるけど。
召喚元から微妙と言われつつ虐げられながらも勇者をやるパターンっていうのは、読者にストレスを与えるからと忌避されているのかな? 「盾の勇者」ぐらいしか成功作を思い出せない。
テンプレの基本と言われているような勇者召喚ネタだけど、最近(2017年)は下火であまり見ない。
個人的には嫌いじゃないんだけど、作者が飽きたのかな? それともマストになる作品が今は無いのか。ランキングに占める割合はずいぶん減った。
話全体の構成はバリエーションが多いので細かい分析は無しで。
導入部分だけに注目。
勇者召喚そのものは成功することがほとんど。稀に失敗して勇者じゃない人が召喚された、変な所に召喚されたなどと言った展開もある。
とりあえず、勇者が召喚されたとする。
勇者は過半数の展開において複数が召喚される。クラス召喚の様なものもあるし、巻き込まれ召喚といったものも多い。
個人召喚は逆にレアになりつつある、気がする。おそらくだが、複数の召喚勇者を作る事で主人公との対比を成立させようとしているんじゃないかな。比較対象・当て馬勇者。
この手の展開で気になる事として、
・ なんで王族がわざわざ説明役になるの? 顔出しも必要ないよね? 召喚に必要でもその後には不要だよね
・ 召喚した段階で奴隷化しとけばいいんじゃね? 勇者が逆らった時の対処は?
・ 王様とかに「世界を救ってくれ」なんて言われて大多数が「分かりました」なんて展開、あるわけないだろ。むしろ戦争参加に忌避感示す奴が普通
・ ステータスwww 称号で素人が勇者かよwwwwww
・ なんでパーティ単位で行動させるの? 軍が動けよ
・ 現地の通貨を持たず現地の法も確認せずに動くとか自殺行為じゃね? 金策中、知らないうちに何かして捕まるって事もあるだろ
といったツッコミがある。
この手の話を書くならそれぐらいはフォローが必要。
これだけ勇者召喚の話があって「神の祝福により奴隷化できない」「最初からすごい力を持った勇者には奴隷化が通じない」といった説明をされた作品を、私は見た事が無かったり。不思議だね。
まぁ、普通は戦闘を強要されたくないよね。
でもこいつら、独りになった途端にモンスターとかと戦うんだぜ。