表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

99/255

第76話『シャルの火力』


 午前の走り込みを終え、昼食も済ませた俺は午後の実技ソルシエル・ウォーに挑んでいた。

 相手はもちろんリリーザ王国軍の騎士団たち。


『ローズベル』の訓練用コロシアムにて、それは開始される。


【SBBS】で再現されたフィールドは広大な草原で、身を隠せる遮蔽物などはいっさいなかった。


 おかげで騎士たちから繰り出される魔法の苛烈な弾幕に晒されるはめになったが、多少の被弾もあったがそれをなんとか突破した。


 密集陣形で部隊を組んでいる騎士たちに俺は『グレンハザード』を両手で握り突撃する。


「シャル!」

『詠唱完了! いつでもいけるよ!』


 シャルの言葉を期に、俺は吼えた。


「『ブレード・イグニション』!」


 蒼炎が『グレンハザード』の刃を覆い尽くし、果てには4メートルを越える巨刃へと化した。


 初めて使うシャルの『魔法第三階層詞サードソール』ということもあり、さらに予想外に巨大化した蒼炎の刃に俺は内心で驚きながらもそれを全力で薙ぎ払った。


 驚くほどの広範囲を焼き尽くす蒼炎の刃は、リリーザの騎士たちを軽々と飲み込んでいく。

 うわああ! と悲鳴を上げては光に包まれ消えていく騎士たち。


 刹那、薙ぎ払われた蒼炎の刃は遠心力のせいか『グレンハザード』の刃から解き放たれたように飛び出した。


 それはまさに飛ぶ蒼炎の斬撃であり、後続の騎士たちに直撃し、大爆発を起こし、騎士たちを爆炎に包み込んだ。


 俺はたったの一振りで前衛と後衛の騎士たちに壊滅的なダメージを与えた。

 その事実に俺は、自分でやったにも関わらず唖然とする。


「す、すげぇ威力‥‥‥」

『油断しちゃダメだよレヴァン! まだ来る!』


 シャルの声に叩かれハッとなった俺は別方向から迫る隊長らしき騎士の接近に気づいた。


 そいつは騎士に不似合いなライフルを装備し、こちらに向けてくる。

 俺は咄嗟に『グレンハザード』の幅広の刃で防御体勢をとった。

 それとほぼ同時にシャルも別の魔法の詠唱を開始する。


「くらえ!」


 騎士が発砲した。

 緑の光を纏ったライフル弾が俺に向かって数発飛来する。

 

 その全てを防御し、相手を見据える。

 騎士は魔法は使わず『魔女兵装ストレイガウェポン』をライフルから大盾と大剣へと変えて突進してきた。


 互いの剣が届くまで肉薄し、騎士が大剣を豪快に振り下ろす。

 

 俺はその大剣を『グレンハザード』で弾き返す。


「なに!?」


 重装備にも関わらず力負けした騎士の表情が引きつった。


『詠唱完了! いけるよ!』


 良いタイミングでシャルの声が弾ける。

 シャルが何の魔法の詠唱を完了させたのか脳に情報が送られてきた。

 それを元に俺は拳を握り締め、騎士めがけてその拳を打ち放つ。


「くっ!」


 騎士は素早く大盾を構えた。


「『エアクッション』!」


 同時に風の魔法を唱え、身体を風のベールに包んだ。

 見たところ防御型の魔法のようだが。


「『エクスプロード・ゼロ』!」


 俺は構わず拳を突き出して魔法を唱えた。


 拳が大盾と衝突した瞬間に大爆発が起こる。

『ゼロ・インフィニティ』の恩恵を受けたその蒼い爆炎は大盾と魔法によるダブルガードをいとも容易く貫通し、騎士を吹き飛ばした。


「ぐあああああ!」


 派手にぶっ飛んだ騎士は地面に叩きつけられ、しばらくしてから光に包まれて消えた。


「やっぱすげぇ威力だ」

『レヴァンかっこいい~!』


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ