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第51話『シェムゾ・ロンティア』

長いバスの旅を終えて『ローズベル』にやってきた。

目の前に佇む巨大な建物は、ソールブレイバーならば馴染み深い訓練用コロシアムだ。


わざわざローズベルの訓練用コロシアムに来たのは、強化合宿で仕上がった生徒たちをすぐ獅子王との戦いに送るためだと。


シャルたちの父親であるシェムゾ・ロンティアが、そうオープ先生に伝えたのだとか。


バスから降りた俺たちを待っていたのは、あの俺が将来の仕事として憧れる正騎士団の騎士達だった。

気品ある装飾豊かな騎士団の制服を纏う彼らは、みな厳格そうなキリッとして顔ぶれである。


「みんなクラス別に整列しろ」


オープ先生から指示が飛ぶ。

みんな騎士団の前であるためか異様に早く整列を完了させた。


すると騎士団の中から二人の男女が前に出てきた。

女の方はグラーティアだ。

その隣の人物はシェムゾ・ロンティア。

漆黒の髪と、シャルと同じ紅い瞳をしている。

目付きの鋭さはナイフのようだ。

それでも紅い瞳はシャルと同じ暖かさと光を持っている感じがする。


「みんな良く集まってくれた。今日から君達に稽古をつけることになるシェムゾ・ロンティアだ。よろしく頼む」


「同じく。グラーティア・ロンティアです。よろしく」


「よろしくお願いします!」


俺を含めた生徒一同が一礼。


「やる気のある若者達だ。我々としても非常にやりがいのある仕事を与えられたと思っている。厳しい毎日になるだろうが、どうか頑張って乗り越えてほしい」


挨拶を終えてシェムゾが一歩下がった。

するとグラーティアが代わりに話し出した。


「この強化合宿は国王様からの計らいで3ヶ月の時間を頂いています。この3ヶ月の間にやることは――――」


・午前10時から20キロの走り込み


・午後14時から学生対軍人の実技ソルシエル・ウォー


「――――この二つ。走り込みは戦士の基礎体力と筋肉の持久力を上げるために。実技は実戦同様に彼ら正騎士団の方々と戦ってもらいます。そのあとでいたらない点を指摘したりしますので、それを参考に反省するように」





また今日の22時に投稿します!

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