第41話『シャルと約束の添い寝』2
柔らかい何かに包まれている。
暖かくて、良い匂いもする。
この匂いはよく知っている気がする。
凄く落ち着くこの匂いは、シャル?
「ん、レヴァンったら‥‥‥かわいい」
なんだ今の声は。
いや、どう聴いてもシャルの声だな。
眠っていた自分に気づいて、意識が覚醒していく。
そして徐々に自分の置かれた状態が鮮明になってわかってきた。
俺の顔を柔らかい何かが覆っている。
これは、シャルの胸か。
シャルの呼吸に合わせて小さく上下している。
なんでシャルがここに、いや、そういえば昨日添い寝したんだっけ?
それにしても、やはりシャルの胸は大きくて柔らかい。
離れようかと一瞬考えたが、気持ちいいのでやめた。
このまま胸の感触を堪能しながらまた寝よう。
別にいいだろう。
俺はそう考えて、まだ残る眠気を解消するために目を閉じた。
「んぁ、そんなに強く‥‥‥赤ちゃんみたいだよレヴァン」
さっきからどんな夢見てんだコイツは。
なんとなく想像できるけど。
※
翌朝になり、俺は起床した。
シャルと抱き合って一夜を過ごしてしまったが、なぜか恐ろしいほど眠気スッキリ状態になっている。
こんなにぐっすり眠れたのは初めてかもしれない。
シャルと一緒に寝ただけなのに。
とりあえず俺はシャルを起こして、一緒にリビングで朝食をとった。
「シャル。おまえ寝てるとき変な夢見てなかったか?」
「変な夢?」
コーヒーカップを片手に持つシャルが怪訝な顔をした。
「いや、覚えてないならいいけど」
「んー夢を見たのは覚えてるけど、変ではなかったよ?」
いやそれは無いだろう。
あんな変なセリフを発していたのだから。
「そうなのか?」
俺はとりあえず聞いてみた。
するとシャルはニッコリして「うん」と頷く。
「レヴァンが私に「おっぱい揉ませろ」って言うから揉ませてあげたんだけど、そしたら今度はしゃぶりついてきて‥‥‥」
「ストップ! やっぱいい。この話やめよう」
「え、そう?」
聞くんじゃなかった。
朝から恥ずかしい。
「なんでお前の中の俺はそんなに変態なんだ?」
「変態かな?」
「変態だろ?」
「そりゃ誰にでも見境なくおっぱい揉ませろとか言うなら変態だけど、自分の女のおっぱい揉みたいって言っただけで変態扱いは厳しいんじゃない?」
「正論みたいに言うんじゃねぇ」
でも何となくシャルの言い分も正しい気がした。
次回の更新は明日です。




