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呑まれた警告

作者: わたし

君はどうして私を追いかける。


好意なんて全く理解出来ないもので、ただただ鬱陶しく狡い感情だ。

到底受け入れることの出来ないそんな感情を君はどうして執拗く粘り強く私に向けてくるのか。


もう辞めてくれ。

君から向けられる穏やかな視線が私の心臓を締め付けるんだ。苦しくて苦しくて、動悸が不安定になるんだ。


近づくな。


笑いかけるな。


優しくするな。


触れないでくれ。


知りたくなかったよ、こんな感情。

嫌いだ、嫌いだ、嫌いだ。

この感情を忘れるにはどうしたらいいのか。

もしこの感情を忘れることが出来たら私はまた苦しまずに生きて行けるのだろうか。


君の澄んだ目を潰してしまいたい。

形の良い鼻を削いでしまいたい。

真っ赤な唇を奪いたい。


無駄な策を弄するくらいならいっそ呑んでしまおうか。

それも悪くない気がしてきた。

自分でも理解出来ない衝動に駆られる。

好意とは正反対の真っ黒い感情が湧き出てくるのを感じた。不思議と冷静に思考は回った。


近づかない方がいい。


笑ってる余裕などなくなるぞ。


優しくするなんて無理だ。


本能のままに触れてしまおう。


今更逃げようだなんて思うな。

もう手遅れだ。

君が私を捕まえたのだから。


警告はしたはずだ。

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