1. 第二の世界
これから宜しくお願いします!
構想そのものは去年から練っていたものなので、是非ご一読を!
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2030年9月30日
煌志 丁、29歳。
彼は急いでいた。
凡庸な自宅の、態々急ぐ必要の無い階段で。
ボサボサの髪を掻き毟り、運動不足の脚を酷使しながら。
そして案の定───
「うおっ───!?」
ドチャァッ
手摺りから手を滑らせ、足のバランスを崩し、階段から転落し... そして、意識が遠のいていった。
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どれ程経っただろうか。 それを知らぬ儘、煌志は目を覚まし上半身を起こした。
(こ... これは...)
そしてその瞬間、煌志はそれを知る術が存在しない事を思い知らされる。
(どこだ......?)
煌志が目を覚ました場所、それは草いきれが微かに薫る針葉樹林だったのだ。
煌志は取り敢えず立ち上がると、何か服に違和感を覚えた。
そして無意識に服を見ると、違和感の正体に気付いた。
「何だこの服?」
上半身・下半身共に真緑色で、長袖長ズボンの革製の服と焦げ茶色のブーツを身に着けていた。
無論、いつもはこんな戦士の軽装みたいな服は着用していない。
煌志はまた無意識のうちに歩き出すと、また違和感があった。
(こんなに歩きやすく... なかったよな...)
やけに足取りが軽い。 いつもの塵芥の集合体のような脚なら、もう少し歩行が億劫に思えてくる筈だ。
更に煌志は針葉樹林をぼんやり見ていると、その樹の種類が見たことがない物だという事に気付いた。
段々、理解が追い付いてきた。
煌志は悪寒を感じ、一筋冷や汗を流した。
(こ、これは......)
刹那。起こり得る筈の無い事が起こる。
{お目覚めになられましたか。}
「!?」
突然、中性的な人間の声が聞こえたのだ。
しかし、煌志は辺りを見回すが、それらしき人物は見当たらなかった。
「誰だ!?」
{貴方の視界に私は存在しません。
私は貴方の脳内に直接語り掛けているのです}
「えぇ...?」
煌志は少し眉を顰めるが、続きを聞くことにした。
{薄々勘付いていると思われますが、貴方は階段から転落し死亡した事を契機にこの異世界に転移してきたのです。}
「はぁ...」
{この世界は、貴方の世界の中世ないし近世程度の科学力しか持っておりませんが、その代わりからか【魔法】の文化が栄えており、貴方の感覚で非現実的に思えてくるような現象・生物も多数存在しています。}
「成る程。それで自由に過ごせ、と...?」
{その認識で概ね正しいです。
我々からすれば遂行して頂きいたい物も有りますが...
何をするかは貴方次第です。}
「成る程。」
{しかし、自由に生きろと言われても身体能力が前世の儘では生活は困難... その為、ギフトを用意致しました。}
「ギフト?」
{我々からの恩恵の事です。
例えば、その服や身体能力... 更に、言語能力や【魔力】の保有の事です。}
「魔力、ですか。」
{そうです。長くなるので説明は後にしますが...
───ともかく、今は私の指示に従って下さい。}
「はい。」
{今貴方が向いている方向を0時だとして2時の方向、その方向に歩みを進めて下さい。
森を抜けると、【ショスターの町】という町に辿り着く筈です。}
「はい。分かりました。」
{それと、私の事は【ナレーター】と呼んでください。
口に出さなくとも、心中で呼べば応答します。}
(そうですか。分かりました...)
煌志は体の向きを少し変えまた歩き出した。
{あぁ、別に気を遣わなくとも問題無いです。
敬語を使う必要はありません。}
(そうか。)
煌志は、歩きながら応える。
これが、後に数奇な運命を辿る事になる1人の転移者の旅の始まりだった。
年末って良いですね。
妙な落ち着きがあって、執筆が捗る。




