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記憶を無くした者  作者: ひろろ
1章
11/42

11話

 

 部屋に戻ったガイマは、ベッドに横になりスズモとの戦闘を振り返っており


「俺、どうしたんだろうか?何故あそこまでスズモとやり合えたのだろう?気絶してたってナミは言ってた。わからない‥けどこれでスズモ手助けが出来るのはとりあえず良かった‥な‥」


 と呟きながら睡魔に襲われ、少しし眠りにつくのであった。


 ナミもまた部屋の窓を開けて空を見上げながら


「ガイマ見違える程、強くなってた。気絶してる間にどんな訓練をしたんだろう?明らかに私よりも強くなってる‥。このままだと、ガイマにおいていかれる。それだけは避けたい私は、ガイマとずっと一緒にいたい。って、何でなんだろうガイマの事ばかり考えてる。記憶がない事と何か関係してるのかしら。わからない‥とりあえず、少しでも強くなるために瞑想して明日に備えようかしら」


 と呟き、目を閉じて瞑想をし始めるのであった。


 スズモは、部屋の机にてお酒を飲んでおり


「ガイマっていったい何者なの?それに‥ミナも。あの2人はまだ魔法を教えて数日しか経っていないないのに魔法を幾つか習得している。それに‥ガイマとの戦闘は、本当に危ない所だった。どんな訓練をしたらいきなりあんなに強くなれるのよ、マジでわからないわ。けど‥これなら明日はどうにかなると思うわ。領主、貴方だけは絶対に許さないから」


 と呟き、しばらくお酒を飲み就寝するのであった。


 次の日の朝、3人は食事をする場所にて集まっておりスズモが


「昨日考えたんだが、昼頃にイースタンの街に向かうと言ったが、もうすぐしたら出発しようか。あまり時間をかけ過ぎてしまうと‥人体実験をまだ行ってる可能性がある事が、昨日捕縛した男から聞き出せた。領主邸の地下にあの洞窟に似た場所がありそこで行われているとも聞き出せた」


 と。ガイマとミナは顔を見合わせからスズモを見て


「俺は、スズモの指示しに従うよ。昨日約束したからな!!」


「私も、それで良いと思うわ」


 そう答える。


「分かったわ。なら行きましょうか!ここからイースタンの街は2時間ぐらいで普通に行けばつくわ。けどそれでは遅いから強化魔法を使って向かうわ。多分だけれど、2人はその強化魔法を習得出来るはずよ。」


「転移魔法とかは使えないのか?」


「私もそれは思ったの。転移魔法で行けばすぐじゃない?そうすればその強化魔法を覚えるより早くそのイースタンの街って奴に行けるのではないの?」


「使えなくはないが、転移魔法は距離が遠いほどに魔力消費が激しいの。だから、出来るだけ魔力消費は抑えたいから」


「そうなのか?なら覚えた方が良いのかも知れない。すぐに教えてくれ」


「そうなんだ‥」


 そう言い、ガイマとミナはスズモから強化魔法についての説明とやり方について学ぶのであった。


 その一方で、カイの居住ではカイが水晶で


「マルクト様、お伝えしたいことが」


 と話しかけると水晶から


「どうしたカイ?良い知らせか?それとも悪い知らせか?」


「‥実はスズモと世界神(せかいしん)カイマに似た人物と戦闘になりましてスズモに敗北してしまいました。申し訳ありません」


「カイマに似た人物だと?それに魔法殺しのお前が負けただと?本当か?」


 カイはそれに事の経緯を全て話すとマルクトと言う人物は



「‥そうか。とりあえず、カイお前は今自身の居住にいるのだろう?ならイースタンの街に戻れ。スズモ達は必ずそこに現れるだろう。スズモの知り合いとやらを1人そちらに寄越す。そしてお前も領主の護衛に努めろ。失敗はゆるされないぞ」


「分かっていますよ」


 そう言い水晶を戻しカイは姿を消したのであった。


 マルクトは通信が終わった後に


「世界神カイマに似た奴だと?俺も確認するべきか?ダーク様には報告するべきか?とりあえずこの件は保留だ。領主に気をつけろとだけ言うべきだろな」


 そう言い水晶にて領主に


「スズモ達が例の実験場所を見てしまった。お前が関わっている事もバレたぞきっとそちらに来るはずだ。カイともう1人そちらに増援を送る。それと、スズモを引き入れるのもう無理だから始末しろ」


 と。それに水晶から領主が


「承知いたしました。必ずや、スズモを始末いたします」


 と言い放ち連絡が終了したのであった。マルクトはそのままその場を後にしたのであった。


 領主の館では領主がマルクトからの連絡を受け


「‥衛兵達に街の封鎖と街の警備をするように伝えろ。街に危険な人物達が来ることを伝えてな。入れろと言う者は直ちに始末するようにとも伝えろ。それと実験体を念の為に衛兵達の側に2人待機させ、残りの2人はこの領主の館を守られせろ」


 と慌てた様子で言い放つと護衛の人物が


「わかりました!直ちに、指示を出して来ます」


 護衛の人物はその場を後にし残された領主はと言うと


「地下のあれを使うべきかも知れない。準備するために地下に行くか」


 といい地下に続く道を進み始めるのであった。



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