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特殊犯罪対策課第6班  作者: ヒトノモドキ


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9/15

-9- 偶像が歌う絵空事(6)

『ごめんね...レナ』


彼女は元々アイドル活動を反対されていた。

 だが、親を何とか説得して自分と一緒に歩いてきてくれた。

 そして...テロ事件が起こる前...アイドルとしての仕事に成果を出すことが出来ず、決められたタイムリミットが来てしまい、家の事業を継ぐためにアイドルグループを脱退した。


『レナ...どうか私を恨んで。ほんとに...ごめん』


彼女は病気になった家族のため、就職することにした。

 夢を諦めても家族を助けたいと思う優しい心を持つ子をどうして責めることが出来るだろうか?

 彼女たちは決して自分を裏切ってなどいない。

 自分が掲げた誰もが笑ってしまう程の絵空事に、人生の貴重な数年をくれたのだ。

 夢は叶わないから夢という...そして...自分もまた花咲くことなく散ってしまう最後。

 それでも...2人の想いを抱えて走り抜けると決めた。

 リーストリニティの最後のライブは...事前チケット完売し、当日のライブ会場にはおよそ2万人が訪れ、ライブ配信でもっと多くの人たちが見てくれる。


「見ててね...スイ、ミカ」


リーストリニティは最後まで3人、例えステージに立つ自分が1人でも...3人分の力を出して全力で挑むだけだ。

 ライブ当日の朝...想いを胸にレナは家を出た。


※※※


イベント2日目、午前中には会場内でイベントが多く予定されており、体験型のスペースから、配信者たちのトークライブ。

 そして、本日一番の目玉は15時から開催予定のアイドルライブリレー。

 メジャーデビューしているアイドルから、地下アイドルとして人気が高いグループを中心に多くの注目株が集まっており、その中で大トリを務めるのはリーストリニティ。

 事務所が事前に芸能事務所として廃業することを宣言しているため、現在でも移籍等の情報がないリクリーストリニティは最後のライブと噂されている。

 レナは事前の宣伝等では引退について何も言及しておらず、ライブを楽しみにしてくださいといつもの眩しい笑顔で話してるのみ。

 ファンは気が気でないこともあるが、特にコア層に入ってるシマコはライブ講演前の10時から現地についており、ソワソワした様子で今にでも泡を吹いて倒れそうな顔色をしている。


「うん?」


早見は12時より待機という形になっており、いくつかの制限はあるものの、自分たちと一緒に行動することが出来る。

 昨日はシマコのワガママに付き合ったリカとソラは早見が合流出来る時間に合わせてくる予定。

 だから、この時間にいるはずのないソラが会場内をキョロキョロ見回しながら歩いている姿をみて、シマコはいよいよ幻覚を見ているのだと悟った。


「げっ」


だが、幻覚のはずのソラがこちらに気づくと目を逸らして逃げようとしたため、シマコは意識を取り戻して一瞬でソラに近づいて腕にしがみつく。


「ソラ...ソラ....私どうしよう...助けて...」

「知らないよ!ちょっ離れろっ!」

「不安でガタガタしてる友達に酷い!」

「ウザっ!メンヘラってるならしずっちのところで見てもらえばいいじゃん!」

「しずっちの仕事の邪魔したらダメじゃん...助けてよソラ...そのために早く来てくれたんでしょ!」


何だかんだ自分を心配して早く来てくれたのだと思ったシマコだが、全くの検討違い。

 ソラは昨日...運命的な出会いをしてしまい、早くくればワンチャン三島に会えないかと期待してウロウロしているのだ。

 静からは念押しでダメだと拒否られているため、絶対に連絡先を教えてはくれない...そして相手が年上の警察官であることから、自分を恋愛対象と見てくれないことなどソラも十分理解している。

 だが...友達とかそういうものなら何の問題もない、千里の道も一歩から...このソラもまた、険しくも厳しい道を走ると決めてしまった人である。


「ソラ...ソラ...?」


だが、シマコが不安に思う気持ちも今となっては痛いほどよく分かってしまう。

 愛の形は違えど、最愛の推しが今日、引退を発表するかもしれない最後のライブ。

 最愛の推しが夢にまでみた大舞台に出る期待と居なくなってしまう不安、人生をかけて推している彼女にとって今日がどれだけ複雑な心境なのか恋でときめく乙女ソラにはよく分かってしまう。


「はあ...分かった...分かったからいったん離してはずいから」


シマコの頭を撫でながら引きはがしたところで、手を繋いで一旦気を紛らわせるための散策を始めた。

 犬と猫、その特性をどちらも色濃く身体に発現しているシマコの能力は、ある意味機嫌取りもかなり単純で、頭を撫でてあげたり一緒に居てあげたり、美味しいものを食べればかなりよくなる。

 本人の性格もあるだろうが、一緒にブースを回っている間、次第にシマコも元気を取り戻して行った。


「まったく...単純で助かるな」


輪投げのブースで真剣に高得点を狙っているシマコを後ろから見ているソラは、傍からみると姉と妹に見えるのかななど考えながらぼーっとしていると―――


「?!」


遠くに三島らしき人と、一緒に歩いている女性を見つけた。

 大人の女性っという形でスタイルもよく、ファッションセンスも中々...制服を来ていないため、警察ではなさそうだが、親しげに話したり、時に女性側からグイグイと三島の脇腹を突いている様子が確認できる。


「見てソラ!私が2位だっ....」


ご機嫌でとってきた景品を見せるシマコが思わず尻尾の毛を逆立ててしまうほどの殺気を放ちながら一点を見つめているソラ。

 無言で立ち上がったソラは少し距離を取りながら三島のあとを追う。


「ちょっ...何急に...」

「...」

「ソラ?ソラ??」


突然様子がおかしくなったソラを心配しながらついていくシマコ...だが、目の前で追っていたはずの2人組のうち1人が姿を消していることに気づいて辺りを見回すと――


「へ...君は結構鋭いね」


後ろから突然声をかけられて咄嗟に尻尾を立てたシマコだったが、声をかけてきた女性の腕に腕章がついていることに気が付いて警戒を解いた。


「びっくりした...」

「ごめんね、驚かせるつもりではなかったけど...うーん前のその子は友達?」

「え、あ...」


いつの間にかちょっと離れているソラを指さされシマコはコクリと頷く。

 腕章をつけたブリンガーの女性は困ったように誰かに報告すると、突然三島が振り返りこちらにやってくる。


「え?!」


突然振り返った三島に驚いてソラが隠れると、後ろからシマコとブリンガーの女性が声をかけた。


「ソラ...何してるの」

「こんにちはお嬢さん、いいファッションだね☆でもそんな怖い顔でどうしたの?」


シマコと一緒に居る女性は三島とくっついていた女性...いつの間にか回り込まれていたと気づいたソラは驚きつつもよく観察すると、女性はブリンガーの腕章をつけていた。


「ブリンガー....な、なんだ....」


少し安心したソラの表情が柔らかくなった時、三島が近づいてきて声をかけた。


「尾長大丈夫ってどういう...あれ?」


三島はソラに気づいて驚きつつも、尾長と一緒にいるシマコを見てさらに困惑する。


「えっと...ごめん、どういう状況」

「今から聞こうとしてたとこです~せっかちは嫌われますよ三島さん」

「うぐっ...分かった分かったちょっと離れてるから任せたぞ尾長」


昨日のこともあり少し奥手になっている三島が少し離れたところで、尾長はソラに近づいて事情を聞いた。


「何で私たち尾行してたの?なんか用事ならともかく殺気感じちゃったから...」

「いや...ごめんなさい...てっきり...彼女かと...」


うっかり本音が出てしまったソラが慌てて口を塞ぐと、シマコはキョトンとするが、尾長はお腹を抱えて笑い出した。


「えっ三島さんの彼女?私が??ぷはは。ナイナイ私好きな人いるし!確かに三島さんはいい男だけど、タイプじゃあないんだよね~ただの上官だよ。一緒の班だし」

「一緒の班ってことは...しずっちの先輩だ!」


尾長の話を聞いたシマコが目を輝かせながら見つめる。

 ザ・大人の女性である尾長はシマコの話から2人が早見の友人だということに気づく。


「あー!静ちゃんの学校の友達!!いつもうちの静ちゃんをありがとう。ソラちゃんとシマコちゃんだよね?よく話聞いてるよ。だから私たちのこと追ってたんだーリカちゃんは来てないの?」


周りをキョロキョロしながらいうと、シマコはソラの腕にしがみついて話す。


「ソラだけちょっと早く来てくれたんです!私が今日のライブ不安がってたの知って」


友達思いのいい子でしょうと言わんばかりの自慢げな表情とは別に、ソラ本人が尋常じゃない冷や汗をかいていることに気づいた尾長は三島の方を見ながら何かを察してにやりと笑う。


「ははーん、そうなんだー気を付けて回ってね。ごめんね、こっちも任務中でピリついてるから愛想悪かったよね~お昼休憩の時にお姉さんが何か奢ってあげるから連絡先教えて」


尾長は携帯を取り出してソラにウィンクする。

 恐る恐るソラが連絡先を交換したところで、尾長はソラの耳元に近づいて囁く。


「私、恋する乙女はめちゃくちゃ好きだよ♪まあ三島さん捕まったらわりとシャレにならないから友達ぐらいにしておいてね☆」


尾長は連絡先を交換したあとウキウキで手を振って三島のところに戻っていった。

 余裕ある大人の女性というのを見たシマコは尻尾をブンブン振って興奮し、顔を真っ赤にして脱力してるソラは思いもよらず、尾長の連絡先ゲットすることになる。

 一方、警備に戻った三島と尾長はかなり上機嫌になってる尾長をみて少し不気味なものを感じる。


「あの子...昨日の事なんか言ってたか?その...俺の対応がちょっとアレだったとか」

「いえいえ♪むしろどーーしても直接お礼言いたいって感じでした。任務中なのでお昼休憩になったら会いにいくって伝えて連絡先だけ貰いましたが...まあ、流石静ちゃんの友達なんですからいい子たちですよ」

「そうなのか...」


ちょっと安心した三島だが、昨日とあまりにも違う服装をしていたソラに内心冷や冷やしていたのは事実。


「てっきりめちゃくちゃ怒ってるのかと思ったよ...」

「三島さんそれは流石に鈍感通り越してますよ」


事情を詳しくは知らない尾長にからかわれるが、とりあえず任務を続行する2人であった。


※※※


時間は少し前に遡って出演者の能力を確認している時。

 警察本部に集められた個人の能力を認定する資料に事前にAIのよる分析処理で会場に影響を及ぼす可能性がある能力をピックアップしていた。

 スタッフたちはそれで処理出来たが、出演者は加害者にも被害者にもなりうるため、能力を再確認して分析しいる。


「リクリーストリニティ、本城 礼奈...能力は...気まぐれな祝福(ランダムベル)


ライブの大トリを務める彼女の能力は歌っている時に仮想の翼が出現し、翼が展開されている間一定範囲に光の雨を降らせる。

 翼と光の雨はどちらも質量を持っておらず、いわば派手なエフェクト効果。

 そして、検証不十分として光の雨は周囲いる人の感情によって変化するという追記がある。


「尾長さん、この検証不十分は...」


早見が気になって尾長に質問すると、資料を見た彼女は少し悩んたのちホワイトボードの前に立った。


「能力を認定する時、一定回数能力を行使して結果を確定させるけど...資料をみる限り、レナさんの能力は歌えば発動するってわけではないから...検証をしようにも本人の負担が大きいから未確定のままなのかも」


歌えば確実に翼が出現するわけではなく、彼女が最高の状態で最高のパフォーマンスをする時に現れると仮定されている。

 実際過去ライブ映像で彼女が最高のステージを記録した時には能力が発動している。

 そして、この能力の最大の欠陥は...本人の意思で発動を決めることが出来ないため、出そうと思って出せるわけでも、出たとろこで能力を中断させることも出来ない。


「能力はいくつかカテゴリーで分類されているけど、レナさんの場合は自立型・ランダム発動っていうわりと珍しい分類だよ」


日本のみならず世界的に一番多い能力の型は条件型・任意発動。

 早見のように触れた物質を変換するという「触れる」という手段において「変換する」という結果を生み出し、その発動が任意であると同時に能力にルールが明確に定められているものが多くみられている。


「以前研修で習いましたけど...能力は明確かつ対象の範囲が狭いほど強い力を発揮するって聞きました...レナさんの能力の場合はどうなるんですか?」

「うーん、自立型・ランダム発動は能力としての出力が強い傾向にあるから、おそらく光の雨を降らせる範囲は広いと思うけど...実際能力としての効果が検証不十分だからなんともかな」


尾長はホワイトボードに綱引きをしている2人のイラストを描いて説明する。


「静ちゃんが言ってることの分かりやすい例はここに綱引きをしているAとBさんがいるね。Aさんは筋力を強化する強化型・任意発動だとすると、Bさんは綱に触れている時に腕の筋力を増加させる条件型・任意発動だとしたら誰が勝つと思う?」

「Bさんです...Bさんの能力は綱に触れているそして腕の筋力増加という極めて範囲の狭い能力で、Aさんは筋力を強化させるだけでどの部位がどのように強化されるかの条件がないので...」

「正解!そそ、そんな感じで限定的範囲での能力はかなり出力が高い傾向にあるの。ただし、能力効果が莫大なこともあるから、Aさんの強化能力の上限値が高いと結果は違うけど...そこは例外中の例外だからね」


ブリンガーの筆記試験を90点以上で合格させてた早見はメモを取りながら尾長の話を聞く。

 勉強熱心な後輩に尾長が喜んでいる時、遠くで羽ケ崎がコーヒーを飲みながら話を聞いいたことに気が付く。


「は、羽ケ崎さん?!」

「何でもないよ」


羽ケ崎は嬉しそうに席に戻っていくが、尾長の顔が真っ赤になっている様子を見て早見はキョトンとする。

 すると、近くの席にいた三島がコッソリと早見に教える。


「今の説明...尾長がブリンガーのテスト対策した時に羽ケ崎さんが例えたやつなんだ」

「ああ...なるほど」


尾長のことなので羽ケ崎の例えがとても気に入って使っているだけだが、本人に聞かれては今のように顔を赤くしてフリーズするのも理解できる。


※※※


能力とは未知数の塊、いくら準備をしても足りないが、ライブ会場は観客を入れる前に最終確認となっている。

 全スタッフを退場させ、抜き打ちで全ての設備を警察関係者のみで調査し、細工がされていないか最終点検の時間。

 この計画を立案した四宮局長は問題が起きるとすればどこか?という点を重点的に分析した。

 まず、近年の犯罪傾向から考えるに「発信する」ということは民意を得やすく、犯人としてのメリットが大きい。

 そのため、3年前の国会テロ事件のように犯罪の様子を生中継するという行為は増える一方であり、自分の正義を示して変革という大義名分で行動する者が多い。

 初日は多くのテレビ局が開園前の会場で並んでいる人たちなどを映して出すため、狙われるポイントその一となっていた。

 そして2日目アイドルライブはネットでも中継されているため、容易に発信することが可能であり、注目度も高い。

 そして最後の3日目は殺害予告が届いているrasaが登場するトークイベントがあり、この3つのポイントが一番警戒すべき予定である。


『羽ケ崎さん、各班から点検結果が届いてます。設備は計画書どおりの進行されており、異変や能力が使用された痕跡はありません』

「了解、ステージの方が終わったら予定どおり客席も確認して」

『はいっ...各班に伝達します』


矢崎と通信を終えた羽ケ崎は舞台袖に待機しつつ、2時間程前に解析を終えた資料を見ている。

 rasaが密会していた相手はライバル事務所の社長...楽しそうに食事をしている場面が多くあり、そこで資料のようなものを手渡されている。

 その資料は既に破棄され手に入れることは出来なかったが、rasaはこのイベントの直前にもライバル事務所の社長と接触している。

 それなのにライバル事務所に所属しているタレントは誰1人呼ばれておらず、ライバル事務所の方では各タレントに「絶対にイベントへ行かないように」と通達が流れている。


「...」


資料を確認した羽ケ崎はため息をつく。

 何をするのかは分からないが、明らかに何かを企んでいるのは明白。

 だが、法律を犯していない彼らを警察としては傍観することしか出来ず、事件を事前に阻止することは不可能。


「羽ケ崎さん、一応確認してきましたー」


難しい顔をしていた羽ケ崎は尾長の声を聞こえると、表情を落ち着かせゆっくりと振り向く。


「お疲れ様、どうだった?」

「結論からいうと、出来ない可能性が極めて高い...ですね」


尾長の能力で設備等を動かして何か出来るかという検証をしており、犯人がどのようにすればステージに破壊工作を行なえるかをシミュレーションしていた。


「そもそも設備はかなり厳重に固定されているものばかりです...能力を発動させて壊すにも相当強い能力または、時間がかかると思います。あと、ステージの全体像の視認性が悪いので...動かせるとしても範囲はかなり限られます」


多くの能力で対象を指定する時に絶対的に必要となるのは視認。

 そのことを考慮してステージに露出している部分でも視認性をあえて悪くする処理をしており、視認性を確保しないといけない部分には人員を配置している。

 ここまで厳重な設備を破壊するとなれば犯人は確実にライブ会場の客席の限られた部分にいる必要がある。


「了解、能力は未知数。想定通りいくはずはないけどね。ある程度備えはしないと...」

「そうですね...ちなみに羽ケ崎さん。静ちゃんを待機にしたのは何か理由が?」

「二つあるかな。一つは配置的な意味で客席に居てもらった方が動きやすいと思ったから」


早見の能力はサポートにまわった時とんでもない効果を発揮する。

 もし戦闘となった時、観客を守ることが出来る可能性が高い能力を観客と一緒に動かせるのはかなりの強みだ。


「もう一つは、私は何も起こらずみんなが楽しんで終わるの諦めてないから。かな」


せっかくの大きなイベント...そして友達も来ているとなれば出来るだけ楽しんでほしいという羽ケ崎の想い。

 任務である以上、非常事態になれば動員されるが、1日目同様何もなければ楽しいライブイベントで終わるというわけだ。


「ふふ、私たちも舞台袖っていうある意味特等席で見れるんですから!せっかくなら楽しみましょう」

「まさか初めてのライブを舞台袖で見るとは思わなかったけど。それはいい考え方だね」


正直羽ケ崎も不安を感じざるおえない状況だが、第6班として大きな仕事が上手くいくという確信はある。

 3年前のテロ事件のようにはさせない...羽ケ崎は思いを胸にゆっくりとステージを眺める。


『羽ケ崎さん、各班から連絡です。客席にも異常は見つかりませんでした』

「了解、各班撤収して配置について。矢崎くんスタッフに開始の許可連絡」

『了解です!』


推しのアイドルを見に来た人、友達とライブを楽しむ人、家で配信を楽しみにしている人、裏で暗躍する人、守るために決意を固める人...最後のライブの挑む人。

 様々な思いが混在するライブステージ...その開園を知らせるアナウンスが会場に響いた。

リクリーストリニティ (フルメンバー時)

振付担当 五十嵐(いがらし) (すい)

バラエティー・衣装担当 今井(いまい) 美香(みか)

作詞・作曲担当 本城(ほんじょう) 礼奈(れいな)

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