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②大京の物語 想像の詩人

きーちゃんの秘密 わかる人はわかっちゃいますよね 各種ドラマ 漫画等など 似たようなシチュエーションは 腐るほどありますし この短編はこの短編で どう料理されているのか 皆様のお口に合えば幸いに存じます

②大京の物語 想像の詩人

そういえば、山田先輩の神妙?深刻そうな顔を見たのは、その時が2回目だった。アレはそうそう、きーちゃんが舞台公演中に倒れた時だった。朝から調子が悪そうで、いつもより口数が少なかったので皆んなが心配そうに声をかけていた。その度に大丈夫。大丈夫。と昼公演の時は笑顔を見せていたのだが、夜公演の時にセリフが止まったと思ったらゆらりとスローモーションのように倒れたのだった。観客席にいた差配人と舞台裏で待機していた山田先輩が電光石火の早業できーちゃんを舞台裏に運び出した。あまりの早業に自分やあやか等はぽかんとしていたが、観客席から駆け上がった差配人が早口でそのまま芝居を続けろと指示を出したので、きーちゃんの容体が気になりながらも皆んなで懸命に芝居につとめていた。公演終わりに差配人が舞台に再登場し、きーちゃんの容体を報告。寝不足と過労により軽い脱水症状であったとしてお客様に陳謝し、なお用心のため数日休演すると発表。代役の紹介も手際よく済ませていた。その時は皆んなして良かった良かったと言い合ったが、山田先輩だけが何となく様子が変だった。舞台裏の楽屋の寝室できーちゃんを見舞った。顔は青白かったもののすやすやと寝息をたてて寝入っていたので、ホントにホッとした。退室してドアを閉めかけたところ、差配人と山田先輩の話し声が漏れ聞こえた。アレルギーの発作かと思ったので単なる寝不足で済んでよかったです。だな。しかし例の件もあるし、スキャンダルにならないように十分に注意しないとな。アレルギーの件も初耳だったが、きーちゃんがスキャンダル?何のコトだかわからずじまいだった。二三日で、元の姦しいきーちゃんに戻っていた。その数日後、きーちゃんと差配人、山田先輩の三人が立ち話をしていた。どうする?キーボー。このままで、どうかこのままでお願いします。十分に気をつけるんだぞ。ワシらも出来るだけフォローはするが、ヒトの口に戸は立てられないしな。ハイ、気をつけます。益々なんのことだかわからない。きーちゃん何者?疑問だけが膨らんだ。


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