表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最後に踊るのは二人で 声劇台本

利用ガイドライン


・生放送、裏劇、各種使用OKです

・台本無断配布禁止

・動画制作、商用利用する場合は一度ご連絡ください

・文章改変、キャラクターの性別改変はNGです

・放送のどこかに作者名とURL記載お願いします


女主人(35)

男奴隷(20)


登場人物表

女主人:

男奴隷:



女「主人が死んで5年かあ。もう終わりね」


男「弱気なんて貴女らしくもない。明日は洗濯ができませんね」


女「貴方もいつもより皮肉が弱いわよ」


男「皮肉じゃありません。本音です。そう命令したのは貴女でしょ?」


女「ハイハイ。少し心配しただけよ。だいたい洗濯なんかしなくてもいいじゃない。ドレスも家財道具も宝石もぜーんぶ売った。ついでに家来も全員よそにやった」


男「貴女片付け得意だったんですね。驚きました」


女「まだ一つだけ片付け出来てないけどね」


男「何がですか?」


女「貴方よ」


男「俺?……確かに。何も言われてませんね」


女「思えばあんたとの付き合いも長いわね」


男「5年くらいですよ。そんなに長くは」


女「昔から綺麗な顔してるわよね。ムカつく」


男「買われてから綺麗にするのも命令のうちでしたからね」


女「奴隷って結構高いのよ。そりゃ長持ちして欲しいじゃない」


男「それで、俺をどうするつもりですか」


女「最後にお願いがあるの」


男「命令ではなく?」


女「もうそんな立場じゃないもの。お願い」


男「なんですか?」


女「抱きしめて」


男「はあ!?」


女「もうこれから、人に優しくされることも無くなるから、最後にお願い」


男「分かりましたけど、いいんですか?」


女「何がよ?」


男「優しく抱きしめるだけで終わらせる気もありませんよ」


女「……馬鹿」


男「こうなる事をどっかでお互い望んでたでしょう?なら素直になるのが1番だ」


女「……そうね。ねえ」


男「なあに?」


女「抱きしめてキスして全部忘れさせて。それでお別れして」


男「……お別れ以外、全部叶えますよ。ご主人様。いいえ。俺だけの貴女」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ