ステータス2
「【魔法陣魔法】ってなんだ?」
道雄は、屋敷に戻るとメイドにホコリを落として貰い自室に戻った。
壁を背にベッドの上に座ってステータスボードを調べだす。
『まずは、【魔法陣魔法】だな。大体テンプレだとステータスボードを触ったりすると説明文が出てきたりするはずなんだけど』
道雄は自分の考えが正しいか、ステータスボードの【魔法陣魔法】の文字を触った。
”スカッ”
指がステータスボードを通り抜けてしまった。
『おおっと、このステータスボードは見るだけで触れないタイプか。そうすると”声に出して”かな?』
「【魔法陣魔法】説明?」
『何も起きないし、表示されない・・・はずい』
『うーん、念ずるかな? それだったら声に出しても表示されるはず。うーん』
道雄はステータスボードを表示したまま、しばらく考えていた。
ステータスボードを隅々まで見回す。
「うん? これは、アイコンか?」
ステータスボードの右上の角にお馴染みの白い矢印マークがあった。
「それらしい物は見つかったけど、どうやって動かす?」
目線を【魔法陣魔法】の文字に移すとアイコンが移動した。続けて上、下、右、左と目線を動かした先にアイコンが動く。
「これは、慣れるまで大変そうだ・・・改善案を考えて教会に行ったらお願いしてみるか」
もう一度、【魔法陣魔法】の所に目線を動かしクリックをイメージすると新しい画面が開いた。
〜〜〜〜
【魔法陣魔法】
・スキルレベル -1レベルの魔法を魔法陣に解析しスクロールや魔石などに書き込むことが出来る。
・魔法を魔法陣に解析する為には、上級スキル【解析】が必要。
・解析した魔法をスクロールや魔石に書き込む為には、解析した魔法の消費魔力(MP)の10倍のMPが必要。
・書き込んだ魔法を使用する為には、3倍のMPが必要。
・書き込んだ魔法の使用回数は、書き込む時のMP x 使用回数のMPを消費すれば回数を増やす事が可能。
. Lv1; 魔力インク作製、魔法陣作成、魔法陣転写
〜〜〜〜
「なんだ⁈ この使い勝手の悪い【スキル】は? そもそも、前提条件の【解析】スキルなんて何処で手に入れるんだ⁇ それに使用MPも膨大だし、誰用のスキルなんだろう? ハズレか? Lv.1じゃ何もできないじゃないか」
「次は、【土魔法】を確認するか。使えるといいけど...」
〜〜〜〜
【土魔法】
・使用前提:【魔力操作】スキルが必要
・土属性の魔法を使用可能
・土魔法使用時に周辺の土や砂を使用すると魔力(MP)消費 -10%
・Lv.1;ストーンバレット 〈石礫xLvx5を目標にぶつける〉 MP:10
ストーン 〈100x100x100㎜の石のブロックを作成〉 MP:10
ホール 〈地面にφ1000㎜、深さ100㎜の穴をあける〉 MP;10
〜〜〜〜
「こっちもショボイ...、異世界転生物では、土魔法は結構チートなんだけど...」
〜〜〜〜
【回復魔法】
・使用前提:【魔力操作】スキルが必要
・使用条件:Lv.x1mの範囲で魔法を発動させられる。
・Lv.1;ヒール 〈1つの対象の傷を癒す HP+15 欠損と血液は回復できない〉MP:10
〜〜〜〜
「えっ、『ヒール』しか使えない... でもリノール母さまから貰ったから大事にしよう」
「次は、【魔力量無限】スキルかな」




