温泉地発見。14
何時もお読みいただきありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
「カイン様五秒は無理です、出来て三秒です」
「分かった、僕の方で二秒、ララが三秒で合計五秒。これならいけるかも」
その後カインは自分が使用としている作戦をララに伝え実行に移した、目の前ではバルビッシュ達が死闘を繰り広げていた。バルビッシュがルージュの防御を破壊し、それに合わせてガーディとサーシャが最大攻撃力の技を叩きこんでいた。
ルージュの攻撃は主にガーディが小盾の【シールド】で防いだり、サーシャが回避をしてルージュの攻撃を掻い潜っている。しかし段々とスキル切れの時間が近づいてきていた、ルージュもそのタイミングを計っているのか当初より無駄な動きが減ってきているように思えた。
「【アクセル】【限界突破】」
カインは近くのララにしか聞こえない様な声の大きさで今日二度目のスキルを発動させる。カインの合図に気付いたララも打ち合わせ通り準備を始めるのが時間の伸びた世界でもカインには分かった。カインはスキルを使う前に考え終わっていた手順で【土魔法】を構築していく。
「【纏絲勁・岩弾生成】…」
【アクセル】の効力が切れて時間が通常の流れに戻る、丁度ガーディとバルビッシュの一人がルージュに攻撃を当てていてルージュが攻撃を左右の腕で防御している所だった。カインは急いで力ある言葉を放った。
「【バインド・ホールド】」
ルージュの足元の地面がうごめきルージュの下半身を取り込み硬化した、【バインド・ホールド】はカインが目覚めてから作り出した【土魔法】で元々は【バインド】と言う対象物を包んで拘束する【土魔法】だ、それに【アースプレス】の土を圧縮して固める効果を付け加えたのだ。
先日のサイキュロプス戦で大型魔獣などを拘束する【魔法】があれば便利だと思い、1カ月の外出禁止の時間にコソコソ構築と練習をしてた成果であった。ルージュは両足を硬い岩でで覆われた状態から脱出するために【魔力】を両足に貯め破壊し始める。
「【魔鎧・ウェポン】」
【アクセル】中に【魔力循環】で溜めにためていた【魔力】を使って右腕だけに【魔鎧】を纏わせる。そしてその状態でルージュに向かって走り出した。同じタイミングでルージュが【バインド・ホールド】の拘束から抜け出す。
「【影縫い】」
ララがタイミングを計って【影縫い】で再びルージュを拘束する。ルージュは身体が動かないので視線だけララを睨みつけて「くそがっ!」と叫ぶ。そして今までそこになかった奇妙な物体を発見し眉をひそめた。
走り寄ってくるカインとルージュの間に直径50㎝で高さも50㎝程の円柱が構築され始めていた。見た目も漆黒で表面が光っておりとても堅そうな外見の物体が高速で回転しながら形成されていく。それに向かって右手を振り上げてカインが走り込んでくる。
【魔力視】を使える術者であればカインの右腕を【魔力】で形成された巨人の腕の様な物が覆っているのが分かったであろう。ルージュは直感的に危険を感じ動かない身体に【魔力】を最大限注ぎ【影縫い】から抜け出そうとする。
しかしカインが突然現れた黒い円柱に向かって駆け込んだ勢いを乗せて右腕を振り出した。
「みんな離れてっ!これで終わりだぁーーー寸勁っ!」
ここまでお読みいただきありがとうございます。
しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。
よろしくお願いいたします。




