温泉地発見。12
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「おっ?もう終わりか?やっと調子が乗って来たのに、出し惜しみせず全力で来いっ!もっともっと楽しもうぜぇ」
「化け物め」
変身が解け元の姿に戻ったガーディが肩で息をしながらルージュに向かって悪態をつく、バルビッシュはスキルの反動からか両膝に手を付いて身体を大きく揺らしながら息をしていた。
『まずい、もう二人とも限界に近い。早く回復をしないとしかしここで二回目の【アクセル】を使ったらあと一回しか使えなくなる…どうする?』
「二人とも下がりなさいっ!今度は私が相手よっ! …カイン様私が時間を稼ぎますその間に二人の回復をお願いします。大好きですっ!」
先程まで三人の攻防についていけなかったサーシャが突然前に出て言い放つ。ルージュはそれを聞いて「ほぅ」と一言いい新たな挑戦者サーシャに向かって手で「来い」と合図を送った。サーシャはカインに近づき小声で二人の回復について言うとカインの頬にキスをして走り出した。
「【シルフィンレイド(風乙女装戦)】」
サーシャが力ある言葉を開放するとサーシャは風を身体に纏わせる、風は透明な鎧へと変化し手には風の槍を握っていた。サーシャは両手で槍を握り突進をする、ルージュは左手を前に出し受け止め右手で反撃をしようとするがサーシャの突進力が予想以上に強く地面に二本の線を残しながら10mほど押し込まれた。
サーシャはルージュをバルビッシュ達が十分に離せた事を確認し嵐のような連続攻撃を開始した。槍を縦横無尽に操り、真向斬り、袈裟斬り、一文字斬り、逆袈裟斬り、斬り上げ、左袈裟斬り、左一文字斬り、左逆袈裟斬り、最後に突きを放つ。
最初は魔法障壁を破壊できず金属音が鳴り響いていたが、五撃目で魔法障壁が破壊され後の四撃はルージュの腕や足にダメージを与えていた。最後の突きに関しては両腕で防御をしていたほどの猛攻であった。そして全ての攻撃を放った後、すでに準備を終えていた【風魔法】を再び放った。
「【エアスパイラルランス・貫き・巴】」
両腕を付きの防御に使っていた為、【風の矢】の魔法をノーガードで胸に受けたルージュは盛大に吹き飛んだ、直撃したと思われたがインパクトの瞬間身体をひねり全弾の命中を避けていた。それでも右胸に大きな損傷を与えたのだからこの攻防はサーシャの勝ちと言えるだろう。
「ごふっ、やるなぁエルフの娘よ。五割の力しか開放していないとは言え此処までダメージを受けたのは久しぶりだ。褒めてやる、それにお前の使った技もなかなかのものだったぞ」
口元から鮮血を垂らすほどのダメージを追いながらルージュは、それでも楽しそうに口角を上げてサーシャに賛辞を送った。口内の血をプッと吐き出し呼吸を整えると右胸の傷が逆回しの様に回復していく、そして口の周りの血を指で拭った。
「化け物めっ!」
「さっきの奴らも言っていたがそれは俺にとって誉め言葉だ。だが先程の攻撃多少なりとも痛みを感じたからなちょっとイラついた。だからお前も同じ目を合わせてやる…安心しろ最後の魔法攻撃だけは無しにしてやるから頑張って耐えろ」
「えっ?」
サーシャはルージュが何を言っているのか分からず一瞬呆けてしまった、その一瞬が不味かったルージュはサーシャの攻撃を模倣するように一直線に近づき九種の斬撃をサーシャに放って行く。サーシャには魔法障壁が無いので手に持っている槍で受け止めていたが三撃目で風の槍が砕け残りの四撃をまともに受ける。
身体が浮き上がり空中で切り刻まれ意識を失いつつあったサーシャだが、最後の一撃を来るのが分かりを身体を硬直させた。『ああっ、カイン様』薄れゆく意識の中で視界の端に捕らえたカインを見てサーシャが呟く。ドンッと言う衝撃が下腹部をとらえた。
「サーシャっ!」
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