温泉地発見。10
何時もお読みいただきありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
三方からの同時攻撃を防ぎニヤリと笑ったルージュだったが突如聞こえたカインの「まだだっ!」と言う声に視界の端でしかとらえていなかったカインの方に視線を移す。
「【アルティメット・ウルトラ・螺旋・爆烈岩弾】っ!」
キュンッという甲高い音と共にボウリングのボール大の円錐型の岩弾が高速にドリル回転を伴いルージュの腹に向かって放たれた。ルージュは腕での防御は間に合わないと考え左膝を上げて防御を行う、岩弾と膝が衝突するとドゥカンッと物凄い爆発が起こりルージュの周辺を砂ぼこりが包んだ。
バルビッシュ達はカインの攻撃が当たると同時に後方に飛び下がり、砂ぼこりが晴れるのを待つ。数秒して砂ぼこりが落ち着くと左膝についた砂を払うルージュがそこにいた。一通り払い終わるとカイン達をゆっくりと見回しおもむろに拍手をし始めた。
「カイン、そしてその仲間達。中々やるじゃないか、今の攻防で体力の3%が減ったぞ。それだけに惜しい、お前達を殺さなければならないのが本当に惜しい。もうひと巡り、百年ほど経験を積めば10%くらいは俺にダメージを加えられたと思うと残念だな」
ルージュはそう言いながら左手や左足をフルフルと動かす。先程まで出血していた指やカインの攻撃で凹んでいた左膝が再生していったのだ。命がけで与えた攻撃が、目の前で回復していくのを見て折れそうになる心をカインは奥歯を噛みしめて耐えていた。
「よおーし、ボーナスタイムは終わりだ。次は2割の力で行くからな、それに今度は俺からも攻撃をするから一瞬たりとも気を抜くなよ、下手すると一撃で死ぬからなっ!」
カインはルージュの言葉が終わらない内から走り出していた、何時もはガーディが盾役を担っているがさっきまでの状態でガーディやバルビッシュの必殺の攻撃を防いだのだ。2割の力で攻撃をされたらいくら【魔道具】の小盾と言えど耐える事は出来ないと思ったからだった。
【限界突破】を発動している状態の【魔鎧】であればルージュの攻撃にも耐えられると信じカインは盾役をする為にルージュの眼前に立ちふさがった。ルージュはフッと一言微笑むと向かってきたカインに向かって右ストレートを放つ。カインは【魔鎧】に【魔力】を大量に流し強化し両腕をクロスして防いだ。
ガアァンと銅鑼を叩いたような音がなりルージュの攻撃を【魔鎧】が防ぐ、【魔力】を大量に流し込んだ効果もありダメージは伝わっていないが攻撃の衝撃までは吸収しきれずカインは一歩後ずさりをしています。
ルージュは構わず今度は左ストレート、右アッパー、左フックと連続攻撃を加えた。カインは何とか左ストレートをダッキングで避け、右アッパーを左手で防御、左フックを右腕で防いだ。カインがこれならいけると一瞬気を抜いた瞬間、腹に衝撃を受け後ろに吹き飛んだ。
追い打ちを掛けようとするルージュに向かって左右からガーディとバルビッシュが攻撃を仕掛け、ルージュの追い打ちを止める。その間にカインは後ろに転がりながら受け身を取り直ぐに立ちあがった。ダメージは無いが攻撃を受けた部分の【魔鎧】が薄くなっていて【魔力】を再び供給する。
カインが戦線復帰をする間はバルビッシュとガーディが攻撃しルージュを止め、その二人のカバーするようにサーシャとララが遠距離攻撃を行っていた。段々とカインも目が慣れ始めてルージュの攻撃で防御が間に合わない回数が減ってきてはいるが、カイン達は一向にルージュにダメージを与えられていなかった。
「どうする、このままじゃジリ貧だ。その内体力が尽きて攻撃を受けきれなくなってやられるのは時間の問題。どうすればいい」
ここまでお読みいただきありがとうございます。
しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。
よろしくお願いいたします。




