温泉地発見。08
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「お前、俺達の仲間になれっ!その賢さ、その【魔力】、そして神々の加護を複数持てるほどの器。殺すには惜しい人材だ、アクアなんかよりよっぽど使える。ノワールには俺から言えば問題無いだろう?」
「…」
「おおっ、そうだ。お前達は仲間想いだったな、お前が俺たちの仲間になったらお前の仲間はそのままお前の部下にしても良いぞ。これなら文句は無いだろうぉ?」
ルージュは自分の考えがとても気いったのかとても機嫌よくニコニコとカインの是とい答えを待ち望んでいた。カインはルージュの提案に身体をプルプルと震わせて小さな声で呟き始めた。ルージュが耳を傾けるような仕草をしてカインを見ていた。
「ふざけるな!ふざけるのも大概にしろ、この前ほんの少し邪竜の封印から力が漏れただけであれだけの被害が出たんだぞっ!もし本当に邪竜が復活したらリディア母さま、ルーク父さまや家族全員だけじゃなく、サンローゼ領街のみんなが死んでしまうっ!そんな事になんで僕が、俺が手を貸すと思うんだっ!ふざけるのも大概にしやがれ!」
カインは感情をむき出しにして怒りをルージュに叩きつけた。全身から【魔力】が噴出し瞳が金色に変わっていた。ルージュはカインの予想外の回答に目を見開いて驚いていたがすぐにニヤァと口角を上げて笑う。
そして片手で顔を覆い指の隙間からカインを見ながら高笑いを始めた。
「あははは、面白い、面白いぞお前。いや、カインだったか?この絶望的な状況で俺に逆らうか、脆弱な人間と思っていたが間違っていたようだ。弱き者だが、強い心を持つ者だったかっ!分かった、それでは最後まであがき、もがいて見せろっ!カインっ!」
カインの名前を呼ぶとルージュの全身から赤い炎が立ち上りルージュを包む。しばらく炎はルージュを包んでいたが、スッと消えてなくなった。それと同時にルージュも居住まいを但しカインに向かって右手を前に半身となり伸ばし上を向けた右手のひらを2回 クイクイッと動かした。
「みんなゴメン。僕に命を預けて欲しい、あいつの計画を潰さないとサンローゼ領が、世界が危ないっ!多分倒せない、でもあいつの計画を誰かに伝えないと絶対にダメだっ!」
「「「御意っ!」」」
カインの言葉にバルビッシュ達は何も反論せず一言了承の返答をした。そしてバルビッシュとガーディは同時にルージュに向かって走り出す。カインは直ぐに【魔法の腕輪】に収納してある【魔道ライフル】を取りだしララに手渡しスキルを発動させた。
「【限界突破】【アクセル】【魔鎧】」
カインが全スキルを発動させると【アクセル】で思考速度が20倍になり時間の進みが1/20になる。まず初めにカインが行ったのは女神ガーディアへの連絡だ。前回のサイキュロプス戦でギリギリまで女神ガーディアへ祈りを行わなかったので全滅をしそうになったからだった。
『ガーディア様っ!女神ガーディア様!』
カインは自身の女神ガーディアの加護を意識しながら祈ったが全く何も応答がない。そればかりか何かノイズの様な音が聞こえてきていた。そしてカインはルージュが言った言葉を思い出したのであった。
『そうだ、あいつは「わざわざこの空間に」って。もしかして神々から見えない空間とかなのか!くそっ!一刻も早くガーディア様に伝えなくちゃいけないのに、どうすればこの空間から出られる?』
伸ばされた時間の中でカインはルージュに向かって行ったバルビッシュとガーディを見た。二人はあと数歩で攻撃の間合いに入る所まで進んでいた。ルージュはと言うと余裕の笑みでバルビッシュとガーディを見ていたがカインへ視線を動かす。
『えっ!あいつこの加速している世界で僕を認識したっ!もう効果が切れるっ!』
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