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温泉地発見。07

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

「ほぉほおー、さすが【神器】が作り出した【魔法障壁】だ。俺の【煉獄】でも一切ダメージなしか、ちょっとおもしろくなって来たな」


機嫌が良くなったのかルージュがパチパチと拍手しながら【バリア】に近づき指先でツンツンし触る、ルージュが【バリア】を触ると大きめな静電気が発生しているかの様なバチバチと言う音が鳴る。そして再度触ると【バリア】をスルーして指先が侵入してきた。


「ふーん、炎系の攻撃を全部防ぐ魔法障壁か…。【神器】が作り出すだけあるなぁ…よしよし良い物を見せて貰ったわ。お前達、その【神器】を素直に渡せば命だけは見逃してやるよ」


ルージュは一足飛びでバックステップで5mほど下がる。それを見てカインはホッとするがまだ【バリア】は解かずにいた。カインは正直直ぐにでも【神器】を渡して逃げ出したい気分だった、でも【神器】を素直に渡しても見逃してくれるとも思えなかったのだ。


「ちょっとだけお時間をくださいっ!」


少し大きな声でカインが言うとルージュは腕を組み手の甲をひらひらと振り「良いぞ」と伝えてきた。カインは直ぐに小さな声でバルビッシュ達にどうするのが良いかを相談する。


「絶対にマズイ、でも【神器】を渡しても見逃して貰えるのか確証が持てない」


「確かに、しかし【神器】を渡した後にあの者が行う事が大災害であれば事前に知っておく必要があると思います」


「素直に教えてくれるかしら?」


カインの問いにバルビッシュが答え、サーシャが意見を言う。カインはルージュをチラチラ見ながらあまり長く時間稼ぎは出来ないと思いバルビッシュ達の意見をまとめた。


「分かりました、【神器】をお渡しします。しかし、これを使って何をされるのか教えて頂けないですか?」


「それ、聞くか?言ってもいいが…本当に聞きたいか?」


ルージュの軽い感じの確認にカインは頷いて「教えて欲しいと」と答える。ルージュはしょうがないなという雰囲気を漂わせて指を一回パチンと鳴らした。カインが「あっ」と思った瞬間、視界が変わりうす暗い何もない空間に移動していた。


「お前達が教えて欲しいって言うからな場所を変えた。ここなら神々にばれる事も無いからな、俺達は【神器】を8個以上集め神々が封印している”邪竜王”の封印を解く」


「…なっ!そ、そんな事をしたら世界に魔物が溢れて大変な事になって…」


「そりゃそうさ、邪神様の目的は創造神の世界を崩壊して新たに世界を作り直す事なんだから。作り直す世界は魔物の世界、今度はお前達が異物となるんだ」


カイン達はルージュの目的を聞き出したことを後悔した、ルージュの目的は神々レベルの次元の話でカイン達人族が同行できるレベルではなかったのだ。そんなレベルの話を聞いた者を見逃すはずも無いとも分かってしまった。


「…ありがとうございます。しかし聞いてしまった事を今更ながら後悔しています。なぜなら私達がこの【神器】をルージュ様にお渡ししても、もうルージュ様がお見逃しにならないと分かってしまったから…」


「ほう、理解出来たか。なかなかお前は賢いな…お前の言う通り【神器】を渡しても見逃す事は出来ない。見逃す気でいればわざわざこの空間に連れてこないしな…いや、う~ん。惜しいなお前」


ルージュは少し前かがみな姿勢を取ってカインを観察するようにジロジロと見る。そして何度か頷き身体を元に戻すと顎に手を当てて何かを考え始めた。カインは極力【魔力】を押さえながら【魔力循環】を始めるのであった。そして、次にルージュの口から出た言葉に一瞬【魔力循環】が止まるのであった。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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