温泉地発見。05
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カインはたっぷり十数分泣き続けなみだと一緒に不安やら嫌な自分など洗い流した。泣き終わると悩んでいた事が馬鹿らしくなるくらいスッキリした気分になった。そうしてもう一度バルビッシュ達にゆっくりと頭を下げて謝罪した。
「バルビッシュ、ガーディ、ララ、サーシャ、本当にありがとう。僕はみんなに出会えて本当に幸せだ、こんな情けない主人だけどこれからもよろしくお願いします」
「「「「はいっ」」」」
カインの心からの謝罪にバルビッシュ達もすっきりとした笑顔で答えるのだった。それからカインは自分が女神ガーディア様のお孫さんを前世で守って死んで、5歳の時に前世の記憶が戻った事などをバルビッシュ達に説明した。全部が全部理解出来てはいない様だったが、カインの説明を興味深く聞き不明な点等は質問をして確認をしていた。否定や拒絶は一切なく最後までしっかりと説明が出来たのだった。
「…ちょっと教えて欲しいのだけど、みんなは僕が何者だと思っていたの?」
「はい、私は女神ガーディア様の加護をお持ちだったので神族の生まれ変わりかと」
「おおっ、自分は魔力がとても多いので魔族の生まれ変わりかと」
カインの質問にサーシャとガーディがそれぞれ思っていた事を言った。伝説や伝聞でしか残っていないが過去に神族や魔族などの生まれ変わりの人?は存在したらしく、良い事も悪い事も色々したらしい。カインは答えていないバルビッシュとララを見る。
「自分は、色々な知識をお持ちだったので賢者様の生まれ変わりかと思っていました」
「私は、カイン様はカイン様だと思っていました」
バルビッシュは次々と新しい物や料理を作り出したり、街壁の様な壁を一瞬で作り出すので伝説の賢者だと思い、賢者様の生まれ変わりと思っていたらしい。まあ、色々な失敗もしているので魔法が全属性使えない事もあり、完全に記憶が戻っていないのだろうとも思っていたと語った。
ララは言葉の通りカインは、カインと言う神童で天才だから他とは違うのは当たり前だと言うララ理論を構築していたのでカインがやる事について何も不思議に思わず、カインだから出来て当たり前と思っていたと話してくれた。
「ははは、みんな普通とは違うけどそれぞれ個々人で納得できる話が出来ていたんだ…自分一人で悩んでいたのが馬鹿らしいね。もっと早く打ち明けていればよかった」
「そうです、だから前から言っているではないですか”報連相”が大事だと」
「「「その通りです」」」
バルビッシュの指摘に他の3人の指摘がハモり、カインは「申し訳ないです」と小さくなるしかなかった。でもその後誰からか始まった笑いに全員が笑い、大爆笑になったのだった。その日は大分遅くなってしまったのもありそのまま就寝となった。
次の日、朝食を食べ終わり昨日は入れなかった温泉に入りに温泉地に戻った。温泉地に続く道も二回目となると慣れたのか二時間かからず温泉地に戻ってくることが出来た。今日は昨日より湯気が多く漂っており、所々視界が悪く3mも見通せない程の湯気が溜まっている所があった。
カイン達はまず機能と同じく【体力回復】の温泉水を飲み疲れを癒すと【解析の眼鏡】を使って温泉だまりの湯の温度を確認していた。最初に気付いたのはバルビッシュだった、温泉地の奥から一人の人影がカイン達の方に近づいてきているのを。
「あ~、やっと見つけたぞ。昨日から反応が消えてしまってまた何処かへ行ってしまったのかと少しイラついていたが、無事に見つけられて良かったぞ」
「おい、止まれ。それ以上は近づくな、お前は誰だ?何者だ?」
「おいおいおい、人族はしばらく見ない内に年長者に対する敬意の心を無くしてしまったのか?それともただ生意気なだけかぁ?「何者だ?」だぁ?人に名前を聞く前に名乗るのが礼儀だろうがぁっ」
湯気が晴れて現れたのは中肉中背の180㎝以上はゆうにある長身の赤い隻眼の人物が現れた。服装は気崩してはいるが燕尾服の様な服装をしていた。最後に声を荒げた時には大きな声と共に【魔力】が放たれた。制止を呼び掛けたガーディはもちろんだが、全員がとっさに戦闘態勢をとった。
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