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アーサーの結婚式。04

何時もお読みいただきありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

カインはしばらくお腹を抱えながら笑った後、居住まいを正し「失礼しました」と謝罪後、自分からは何もしていないと二人に説明をした。シールズ辺境伯からはなぜ、それなら到着早々登城要請が届いているのだと言われ、ルークからはなぜアーサーの結婚式の日取りをトーラリオン王太子が知っているのだと問われる。


「さあ?全く分かりません?」とカインは両手の平を上に答えたのだった。事実なにも思い浮かばないのだ、唯一ある”カレー”については、国王陛下の耳に入る事は無いと考えているからだ。もし、”カレー”について国王陛下が情報を持っていたらサンローゼ領内に王家の影が潜んでいる事になるからだ。


少なくともカインが地球時代の記憶を戻してから新しく入って来たメイドや執事などの家臣はいない。ずっと昔から入り込んでいたら見つけようがないがサンローゼ領がそれほど重要視されているとも考えられないからだ。


「まあ、要望であっても陛下からの連絡じゃ直ぐにお伺いを出さねば」


シールズ辺境伯は室内に待機している執事の一人に王城まで国王陛下への面会のお伺いの書状を持って行くように指示を出した。話はトーラリオン王太子のサンローゼ領訪問に移ったのだった、シールズ辺境伯とルークにはどう考えても嫡子アーサーの結婚式に王太子が出席する意味が分からなかったのだ。


「あの~、多分、いや結構推測なんですけどぉ…」


カインが恐る恐る手を上げつづ口を開くと難しい表情をした二人がカインの方に振り向く。そしてシールズ辺境伯がおもむろに頷き話を続けるように促す。


「お祖父(じい)様とルーク父さまは、ベン兄さまがポートトレビスの代官に就任する事はご存知だと思うのですが、今の代官がトーラリオン王太子なんです。一応トロン=ページ騎士爵と言う偽名で行われているのですが、先日僕がポートトレビスに行った時に同行されていまして」


カインの告白にシールズ辺境伯もルークも言葉を失っている。しばらく待っていたが特に何も質問が来なかったのでベンジャミンへ代官業務を引き継ぐついでにサンローゼ領に立ち寄られるのではないかと予測した事を説明した。


「…なんて事だ。陛下は何を考えて…」


「シールズ辺境伯…どのみちお断りする事は出来ないので謹んでお迎えする事にします。カイン、サンローゼ領に戻ったら全員で考えてお迎えするぞっ」


カインは背筋を伸ばして「はいっ」と元気よく返事をした。それからは、国王陛下から何故呼ばれるのかを三人で話し合っていたが”これだ”と言う理由が思い浮かばないまま時間だけが経っていた。1時間ぐらい経ってから執事が慌てて戻って来てシールズ辺境伯へ手紙らしき紙を手渡す。


「…たくっ!、カイン直ぐに用意せよ。これから登城する、陛下が直ぐに会うそうだ」


普段は出発まで1時間以上かかる所を15分で着替えて出発をした。大人数で押しかけてもしょうがないので今回もシールズ辺境伯とカインの二人だけだ。お供はシールズ辺境伯は執事とメイドと護衛を三名、カインはララとバルビッシュの二人にした。ガーディもついてくると言ってきたが今回はアイシャの護衛をお願いした。


王城まで護衛騎士の乗った馬に先導され夕方で少し込み始めた通りを結構なスピードで王城まで向かった。スピードが出ているので結構な振動が馬車の中のカインを襲い、カインは椅子から落ちない様に到着するまで椅子にほぼしがみ付いていたので到着した時には疲労困憊になっていた。


王城に着くとすでに話は通っていたのか、正門ではなく通用門の裏口に案内され謁見室ではなく応接室の方に案内された。応接室にはすでに国王陛下が待っており挨拶もそこそこにソファーに座る様に促された。


「急に呼び出してすまんな、待ちきれなくてお前達が到着する前に連絡してしまったよ」


国王陛下は楽しそうに「はははぁー」と笑うのだったが、シールズ辺境伯とカインは笑顔ではあったがほほが引きつっていた。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

しばらくの間1日2話更新で進んでいきます。

よろしくお願いいたします。

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