巨人殺し(ジャイアントキリング)9
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カインがステータスを開いて【限界突破】の効果を確認する。
【限界突破(制限事項あり)】限界をレベルの上限を超えてありえない力を具現化するかなりチートなスキル。
『おいおい、説明文に“チートなスキル”って書いてあるよ。まあ、転生や転移物語の勇者が持っているスキルだしね…えっと続きはと…』
具体的には、スキル発動時にはスキルの効果を3倍。全能力値が5倍になる。ただし使用回数はレベルの1/10回(制限中は2回まで)使用可能。使用限界まで1日に使用するとしばらくの間昏睡する。
『まあ、巨大な力には反動が付きものだよね。スキル効果が3倍はあまりイメージできないけど…。全能力値の5倍はヤバすぎだね』
「どう?カインちゃん?嬉しい?創造神様がカインちゃんの為に作られたスキルだから。かなりがんばっちゃった感があるけど、許してあげてね」
「は、はぁ…」
「それよりも、大事な事があるの。カインちゃんと世界を守る為にカインちゃんに安全装置を付けさせて欲しいのよ」
女神ガーディアより直ぐには理解が出来ない言葉がでてくる。安全装置?と何度も頭の中で反芻するがよく分からないかった。
「今回は大丈夫だったけど、カインちゃんキレると魔力暴走を起こす危険があるじゃない?だから、魔力暴走を起こしそうになったら強制的にシャットダウンする安全装置をつけさせて貰うわ」
「えっ?強制的にシャットダウン?」
カインが何を言っているのと女神ガーディアや3女神を見渡すが、誰も当然の事見たいな表情で頷いていた。
「そ、強制シャットダウンね。あ、でも安心して強制シャットダウン中はバリアを張って守るから大丈夫よ」
女神ガーディアはウィンクをして可愛さをアピールしているが、大ピンチの時に魔力暴走を起こしそうになったら、何も出来なくなって気づいたらカイン1人だけ生き残っている事になるのではないかと考えていた。
「すごーい。カイン君って結構鋭いんだねー。だ・か・ら、気をつけてね。チュッ」
カインが顎に手を当てて考えていると、考えを呼んだ金髪の女神が近寄ってきてホッペにキスをした。
キスをされた部分から体がほんわか暖かくなり、身体中に広がると最後に“カチャリ”と頭の中で音が響いた。
カインが驚き開いた状態のステータスを見るとスキル欄の下に【女神の封印】と言う文字が追加されていた。
「ベルちゃん、ありがとう。カインちゃんが大人になる迄だから、大丈夫。さて、そろそろお別れだわ」
女神ガーディがが寂しそうな表情で呟く。そしてカインにゆっくり近づき優しくハグをすると、耳元で「頑張ってね」と呟いた。
「ちょっ、ちょっと待ってください。このまま帰されても…」
カインが慌てて女神ガーディアに言い寄ると女神ガーディアはカインの唇に人差し指を当てて静かにさせる。そして「ウルドちゃん」と言った。
「はいはい、今度は私の番だねぇ。私の神力で少しだけ過去の時間に戻す。ほんの数秒だけど、今のカインならなんとかできるでしょう?」
女神ウルドに言われさっき授かった【限界突破】のチートスキルを思い浮かべる。
「それと、あの巨人ちゃん、頭と胸の魔石を一度に破壊しないと復活するからね」
「ウルドお姉様、助言しすぎです。地上干渉になりますよ」
「大丈夫だって、まだ此処は神界だし。それにスクルドもせっかくスキルを上げたのに直ぐに死んじゃったらつまらないだろうぉ?」
「た、確かに…」
銀髪の女神ウルドは女神スクルドを優しい口調でなだめ、何処からか取り出した砂時計を左手のてのひらに乗せ、ひっくり返えした。ブルーグレーの砂が落ちるのを見ていると急激に意識が遠のいていき、これはお別れだと感じ女神達を見る。
女神ガーディアと3女神は優しい笑顔で手を振っていた。カインはそれに応えるように手を伸ばし振ろうとするがままならず、感謝の言葉を言っている途中で意識が途切れた。
「あ、ありが…」
此処までお読みいただきありがとうございます。本日はあと1話投稿いたします。
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