75.召喚と吸収
俺達は台に向かって走り出した。その間にポリティスが弓で司祭を狙って矢を放った。司祭を狙って飛んで行った矢は当たる直前で不可視の壁に阻まれた。司祭がこちらを見て
「おやおや、動ける人がいるんですか。これは予想外ですね。しかし、計画はもう誰にも止められませんよ。さあ、皆さんが集めてくださった魂が芳醇ですね」
プレイヤーの護符から出て司祭の近くに集まっていたオーラがどんどんとシスターの上の魔方陣に吸い込まれて行っている。すると、シスターが苦しみ出した
「ソフォス、あれ止めないと」
「魔法も矢と同じで受け付けないだろ」
「その杖には技ないの?私は貰った時に説明されたけど」
「俺されてないんだけど」
「あと、武器を持って何が出来るか考えると分かるって言ってたよ。武器が成長すると出来ることが増えるからだって」
「なるほど。やってみる」
俺は神女王の王笏を本来の姿に戻して、何が出来るか考えてみた。すると頭の中に出来ることが一覧のように出てきた。その中に今回役立ちそうなものがあった
「これなら行けるぞ。神よかのものを悪しきものから守れ〈女王の守護〉」
俺が呪文を唱えるとシスターの周りに結界らしきものが出来て苦しまなくなった。今のでかなりMPが持っていかれた。総MPの4分の1って。苦しまなくなったからいいけど、守護の耐久値みたいなのが出てきててそれが徐々に減って行ってるからはやく助け出さないと。司祭は苦しまなくなったシスターを見て
「これでは、我が主に捧げられませんね。この守護をさっさと片付けますか」
司祭が守護を攻撃し始めた。ポリティスがそれに合わせて矢を打つが司祭には当たらない。それを見てポリティスは守護に攻撃する司祭の魔法に狙いを変えて矢を放った。すると、魔法が矢に当たってそれた
そのタイミングで俺達が台に到着した
「パナギア、シスターを連れて下がれ」
「分かった。でも、ソフォスは?」
「この魔法を止める」
俺はパナギアがシスターを連れ出せるように司祭の攻撃を全て魔法で相殺した。それでも、司祭は勝ち誇った顔をして
「私の攻撃を全て相殺しますか。それでもあなたは魔方陣の中に入りましたね。あなたを生け贄としましょうか」
と言った。俺はそれに自信を持って答えた
「それは、無理だな。魔法破壊」
神女王の王笏のもうひとつの魔法を使って魔法陣を壊した。すると壊れた魔法陣からオーラが全て溢れ出して司祭に纏わり着いた。司祭の目が狂気に染まった
「せっかくのこの世界の終わりが見られると思ったのですが…仕方ありませんね。私を生け贄としましょうか。我が主よ。汝が眷属をワレをニエにココに召喚せよ」
司祭の頭の上に魔法陣が浮かんだ瞬間にそこからなにかが出てきた。それはファンタジーの代名詞の
「グラアァァッァァァッァァ!」
ドラゴンだ
「サア、ブラッド・ドラゴンヨ。ワレトトモニタマシイヲクラエ」
俺は咄嗟に魔法破壊を使おうとしたが
「魔法破壊が使えない。しまったこれクールタイムあんのか」
俺はそのまま、司祭がドラゴンに食われるのを見ているしか無かった。ドラゴンは大きな口を開けて司祭を纏わり着いたオーラとともに一口で飲みこんだ。その瞬間、ドラゴンが光って体が少し大きくなった
「グラァァーーーーーーーーー」
ドラゴンを【鑑定】しようとするが失敗した
「ポリティス【鑑定】したか?」
「出来たけど、これはなかなかにヤバいで」
ポリティスが見せてくれたドラゴンのステータスは
************
ブラッド・ソウル・ドラゴン〈ドラゴン〉
LV.ⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩⅩ
HP:500000/500000
MP:78000/78000
説明:$$$$の眷属.贄を吸収したことによりブラッド・ドラゴンより進化した.平原で倒されたモンスターの魂を捕食したことでさらに強化された.戦闘時,攻撃力上昇
固有スキル:【龍魔法】【飛行】【MP自動回復】【捕食】
スキル:【神聖魔法】【祈祷】
************
これは、何かとやばいな。固有スキルもそうだが、司祭のスキルも手に入れてんのか
「ソフォスどうする?」
「やるっきゃないだろ。ただ、他のプレイヤーを巻き込まないようにしないと」
「そうやな。それなら反対側におびき出さな」
「それは私がやるよ」
「頼む」
俺達はドラゴンと対峙した
_______________
その頃、戦場の後ろの方では
「・・・・・・・・・」
動けないはずのプレイヤー達がどんどんと台の方から離されて行った……誰も居ないのに
3章はここまでです
次回から4章に入ります
次回の投稿は2/15 17時です




