60.手紙
俺が先生の手伝いから戻ってきた後の授業の時に机の中から授業で使うものを出そうとしたら、折りたたまれた紙が入っていた。身に覚えがなかったから授業が終わった後、優人に
「これ何か知ってるか?」
と聞いたら
「知らないな。中には何が書いてあるんだ?」
「さあな。開いてみるか」
開いてみると
「?どういうことだ?」
「そういうことなんじゃないか。なあ優香」
「うん、多分そう」
紙には
_______________
放課後
学校の屋上に来てください
待ってます
_______________
と書いてあった
「でも、誰宛か書いてなくね」
「お前の机の中に入ってたんだからお前宛だと思うけどな」
「別の人あてという説も……」
「ない」
「なんでだよ、優香」
「理由その1 ここは教室のかどであること
理由その2 碧の席の近くでは男子は優人1人
理由その3 優人は私の
以上」
「なるほど、最後のやつ以外はわかった」
「橋本くんと優香ちゃんは本当に仲がいいですね。うらやましい」
城ヶ崎が話に入ってきた
「湊海くんが持ってる紙は、なんですか?」
「なんか、机の中に入ってたんだよな。3人とも俺が朝、先生に手伝わされた時にここら辺にいたよな」
「俺達はあの後、手洗いにいたからな~」
「5分はここにいなかった」
「その間に、誰かが入れたんじゃないんですか?」
「そうか……」
そうこうしているうちにチャイムが鳴って、2時間目が始まった
それから、4時間目まで俺はずっと考え事をしていた。なんで、こんな普通のやつの所に紙いや手紙を入れたんだろうか。自分の容姿が嫌いな訳じゃないが、クラスにはもっと良い奴がいるのに…いや、これは新手の詐欺なんじゃないか。このまま行ったら金を取られるんじゃ………
とずっと同じことを考え続けていた
昼食の時間になって
「碧、授業中何回か先生に注意されてたけど大丈夫か?」
「全然大丈夫じゃない。どうすりゃいいの?」
「普通に行けばいいじゃんか」
「詐欺かもしれない」
「なんで、そういう結論になった」
「碧、それは手紙を書いた人に失礼。勇気を出して書いたかもしれないのに」
「そ、そうだな。城ヶ崎はどう思う?」
「・・・」
「おーい、城ヶ崎」
「・・・」
城ヶ崎から返答がない
「美希、大丈夫?」
「あっ、はい。大丈夫ですよ。すみません考え事してて」
「それなら良かった。なんかあったら言って。私で良ければ助ける」
「ありがとうございます。優香ちゃん」
俺は2人の話を聞きつつ、放課後に向けて決意を決めた
そのあとの午後の授業はしっかりと受けた。ただし、周りからの視線が少し強くなった気がした
~放課後~
俺は2人に見送られながら(城ヶ崎は用事があるとかで先に帰った)教室を出た
「さてと、上に行くとどうなるかな」
俺達の学校は5階建てで2年の教室は5階にあるから階段を登れば直ぐに屋上に行ける。そして俺が階段を登って屋上への扉を開けると………
~~~~~~~~~~~~
碧が出ていった後の教室では
「ねえ、優人大丈夫かな?」
「大丈夫だろあいつなら。碧もさすがに断わったりはしないだろう」
「でも、鈍感を極めた碧なら…」
「大丈夫なことを信じるしか方法はない…こともないか。こっそり見に行くか?」
「それは、さすがにダメ。優人だって嫌でしょ?」
「俺はそんなことないんだけどな~」
「そうだった…優人はそうだった」
「見に行くのは諦めてなんか食べて帰ろうか」
「駅前に出来たシュークリーム専門店に行きたい」
「おう、じゃ行くか」
優人と優香は教室を出ていった
次回の投稿は 12/24 13時です
しばらく現実での話が続きます




