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A&A World~クエストキラーは疾走す~  作者: UReI
Ⅰ:賢者がゲームにログインしました
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18.鍛冶屋と剣

お待たせしました



「ここが鍛冶屋『メッタレイア』です」


俺とリノンさん、トゥリアンダさん『ルルディ』から5分ほど歩いてここまで来た


「ここですか」


「あぁ、そうだね。おーい、オリクトいるか?」


「はーい、なんですかってトゥリアンダとリノンさんか……何の用ですか?」


そうして出てきたのは、体格はがっしりとしているのに顔だけがやつれた男だった


「今、あと数日で納入しないといけない剣を打っているんですが」


「それはあの懇意にしている商人ですか?」


「はい、親父が死んだ時に運んでいた剣は、盗賊のせいで売り物にならなかったのに買い取ってくれたし、今回の納入分だってかなりゆとりを持って期日を定めてくれました。でも親父の剣が気になって、金槌が狂って全然剣が打てないんです」


「それはよかった。ちょうどフリソスの剣を探してくれる旅人さんを見つけたんですよ」


「本当ですか?あんなに探してもなかったのに」


「大丈夫、このソフォスなら何とかしてくれるだろうよ」


「こんにちは、ソフォスです」


「彼はなんと四時よつどきでこの村の困り事を15も解決したんだよ」


「そうなのか?!…………ならお願いしようかな……」


「詳しい話をしてあげてください」


「わかりました、リノンさん。店の中へどうぞ」


そうして、俺達は店の中に入った。店の中はいかにも鍛冶屋というように、色々な武器が並べてある。短剣、大剣、斧、槍、ナックル、弓、杖…1番多いのは片手剣だ


「片手剣が多いですね」


「そうですね。親父が1番打つのが得意だったのが片手剣だったので…弓や杖があるのはこの村には、武器を扱った店がここ以外にないので」


「鍛冶屋兼武器屋なんですね」


「はい」


「剣以外の武器も商人に卸しているのかい?」


「えぇ、そうです。他の武器は、うちの職人が打ってくれているから卸すことが出来ましたけど、剣だけは俺が打っているので……」


「そうか」


「とりあえず狭くて申し訳ないんですが座ってください」


「ありがとうございます」


「依頼なんですが、どこまで聞きましたか?」


「えっと、オリクトさんがお父様の剣を探しているところまでです」


「わかりました。では、なんで探しているかをお話します」


「お願いします」


「私とリノンさんも聞いていくよ」


「わかりました。俺は親父が打ったあの剣が、権力者に渡って欲しくないんです。剣の力がどうこうという前にあれは親父がお袋のために打った剣なんです。大切な人を守るための剣なので」


「では何故持ち出したんですか?」


「それは、製作者にすら分からない力があったからです……」


「そんなことがあるのかい?製作者には全部見えるはずじゃ」


「そうなんです……でも見えなかった。だから商人さんに見てもらおうと、前回の納入分と一緒に持っていったんです」


「商人に来てもらうという選択肢もあったのでは?」


「そうしたかったんですけど、ちょうど商人さんがほか事で忙しかったようで……その商人さんはソフォスさんと同じく旅人なんです。まあ、遠方手紙エピストレーの連絡先を交換しているので直ぐに連絡は取れるんですよ」


商人の旅人?『OO』オーディナル・オンラインにそんな奴いたな


「商人さんは、【鑑定】のレベルが最大でさらに武器の裏性能を【鑑定みる】ことの出来るアーティファクトを持っているので、見てもらおうと……」


「それが裏目に出てしまったと」


「はい」


「それで剣の力とはなんですか?フリソスが私に言えないと言っていましたから」


「言えませんよ。俺達が知ることのできた力ですら強力すぎるんですから。親父が生前『これが権力者にもし渡った時この剣の力を知っている奴がいたら殺されちまう。だから誰にも言うなよ』と言っていました」


「そんなにすごい力なのか……」


「スキルの【所有者固定】は、していると思いますがそれ以外に、武器を変形できるスキルがある事がわかりました」


「変形?それは何にでも変われるんですか?」


「いえ。元が片手剣なので大剣にしか変形出来ないようです」


「でも、それって片手で大剣を振れるってことですよね」


「そうですね」


その時


「話は終わったかい?」


「お袋?!いつからそこに」


「ほんの少し前さ。こんにちは、旅人さん。私は、セルヴィトラと言います」



明日も13時に投稿します


ブクマありがとうございます

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