11.偽装解除とズレた時間
ブクマありがとうございます
頑張って行こうと思います
「スキルすごいですね軒並みLV.Ⅴ以上なんて」
「そんなことありませんよ。めったに戦わないですからレベルが上がりませんし」
「生産系のスキルでは経験値は獲得できないんですか?」
「上がりませんね。旅人さん達がどうかはわかりませんが」
この世界の住人だから生活をしていくためということで経験値が入らないのだろう
「そうですか。【鍛冶】と【調合】を持っていますから試してみたいともいます」
「そうですか。頑張ってください。そのレベルで称号を持っていらっしゃるなんてすばらしいですね」
「そうですか?偶然手に入ったようなものですし」
「何があったんですか?」
「実は……」
それから俺はリノンさんに出会うまでの経緯を話した(ヘルメスと会ったこととソフィアのことは話していない)
「そうですか。それは大変でしたね。それでその杖『神女王の王笏』ですか?【鑑定】しても『普通の杖』に変更中としか出ませんね。名前が見えないようになってます。しかし、アーティファクトですか。私は王都にある『時つげの鐘』だけしか見たことがありません」
「そうですか。でも僕も本当の姿をみたことないんですよ。ここまで怒涛の忙しさだったので」
「では、見てみたらどうですか。何かが出たら私が伝えますし」
「いいんですか?外し方がわからないので手さぐりになって時間がかかると思いますが」
「大丈夫ですよ。えっと馬車で移動を始めてから半刻経ちましたから村まであともう半刻ですね」
「ありがとうございます。頑張ってみます」
そうして俺は外観を変えるために杖の詳細説明を読むことにした
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神女王の王笏〔杖〕
ランク:アーティファクト
詳細説明:杖の見た目を元に戻すには装備者が《武器偽装》解除と言えばできる
新しい見た目にしたい場合は杖(別のものに偽装してても可)を持って逆の手に覚えさせたい杖を持って《武器偽装》と言えば良い
見た目を変更するのは覚えさせている杖の名前を言えばいい
現在覚えておける偽装は2つ
備考:この杖を使いこなせるようになりな byヘラ
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めっちゃ簡単じゃん。そして相変わらずのコメント
「リノンさん…」
「どうしたんですか?そんなくらい声で」
「とっても簡単でした。見た目いや、《武器偽装》を解除するの」
「そうですか。良かったですね」
「はい……」
「歯切れが悪いですね」
「そりゃ、もっとかかると思ってましたから。まあいいです。元に戻してみますね」
「わかりました。馬が暴れても大丈夫なようにしますね」
「そんなことにはならないと思いますけど……やってみますね
《武器偽装》解除」
解除と言った瞬間杖が色とりどりの光に包まれた。そして木材を真っ直ぐに加工しただけだった普通の杖から形が変わり始めた。杖の下の方は長くなり、杖の頭には綺麗に丸い宝石、それを守るように捻れた木の枝が数本宝石を見えるように覆っている。頭から手で持つあたりまでには蔦が巻きついたような模様になっている。そして頭から少し下に鳥と林檎が彫られている。
「これは凄いですね。さっきほどまでは感じませんでしたけれど今はなんというか、重圧?いや畏れおおい感じがしますね」
「そうですか?そんな感じはしませんが」
「それはソフォスさんが杖の所有者だからでは?ところでその重圧感を消せませんか?馬が若干怯えているんですが」
「わかりました。これまでの感じからきっと
重圧感よ消えろ」
「なくなりましたね」
「そうですか。それにしても装飾が凄いな」
「やはりヘラ様の王笏ですね。彫られているのはヘラ様の象徴の郭公と林檎ですね」
「この鳥は郭公なんですか」
「はい、そうだと思いますよ。この上の宝石は【鑑定】が出来ませんね」
「本当だ何も出てこない」
「特別なものなんでしょう。ところで村に行くにはその状態では不味いのでは?旅人さん達の中でも目立つでしょうけど、村の子供でも知っている話の中に出てくる王笏なので」
「そうですね(笑)元に戻します
普通の杖になれ」
/《武器偽装》にはクールタイムが必要です。あと7分待ってください\
「クールタイムあんのか」
「変えられなかったんですね」
「はいクールタイム、いや待ち時間が必要だと」
「どのくらいですか?あと村まで十分しかないのですが」
十分は10分だな確か現実でも一刻が30分だったはずだから
「ギリギリですね。あと七分ですから」
「間に合いそうで良かったです」
「はい。本当に良かったです」
この後も馬車に揺られながらリノンさんと話した。そして村まであと少しの時、ふと疑問に思ったことを聞いた
「リノンさん、僕のことを『旅人さん』と呼んでいましたけどいつから旅人は来てるんですか?」
「確か2ヶ月前だったかと。と言いますか旅人さん達が来るというのはオリンポスの神々が事前に『この世界に別の世界の者達が来る』と我々に教えてくださりました。あとこの世界と元の世界を行き来することが出来るとも言っておられましたね」
行き来って言うのはログインとログアウトだな。でもこのゲームは1ヶ月前にはじまったはずじゃ……
「そうなんですか。でも急に言われて驚いたのでは?」
「そうですが、それより楽しみの方がありましたね。違う世界の方なんて会えませんから」
「凄いですね」
「商売人ですから。それよりも村が見えてきましたよ」
「大きいですね」
「そんなことはないですよ。住んでいるのはだいたい100人ぐらいですし。ただ、旅人さん達が冒険の装備を整えられるぐらいには発展していますよ」
「そうなんですね」
マップが切り替わった。ちなみにこのゲームのマップは敵の位置を表示したりはしてくれない。出来るのは自分から一定範囲の道を表示してくれるだけだ。でも村はしっかりと全体図が分かる。何故だか
「村に入ったら一緒に私の店まで来ていただけますか?お礼がしたいので」
「お礼なんていいですよ。馬車に乗せて頂きましたし」
「いえいえ、家訓で『受けた恩にはしっかりと報いよ』というのがありますから」
「わかりました……家訓がしっかりとしてますね」
「昔から商売をしてましたから」
そんな話をしながら俺は最初の村へと向かった
今回は地文が多めでした
杖の形は皆さんの想像でもっとかっこよくしてください
明日は15時に投稿します
Twitterを始めました
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