〖dissent〗お姉さんと。
【まえがき】
限りなくピンクに近い肌色のサブエピ。
全年齢対象です。
どうぞ。
一日目。
夜。
「おおー」
ルリ姉さんの声が反響する感じが、ホントにどこかの温泉施設みたい。リゾートなんだから温泉くらい湧いてもいいんじゃないのって思ったけど、なかなかどうして。蛇口。
ま、入浴剤を持参してたからそこは大丈夫だけどね。
問題はそこじゃないんだ。
「結構おっきいねー」
お風呂もそうだし、声もそうだけど、ルリ姉さんのおむねが一番でかい。目が覚めるよ。
比較対象は比較的間違ってない方だと思う。
お母さんと、アリスお姉ちゃんのも昔見たけど、そんな感じのアレじゃなかったし、毎日見てる自分のもそんな感じのアレじゃない。ルリ姉さんのは、将来垂れるんじゃないかって心配になるアレ。いわゆる、走る時痛いアレなんじゃないか。
そう。触ってみたいアレだ。
「そうなのー。おっきいのー」
私の声も、浴場に木霊する。天井に壁にと跳ね返って、多分最後には、ルリ姉さんのアレに弾き飛ばされる運命なんだ。
悔しくない。悔しくない。
だって、ただの脂肪だもん。触りたいだけだもん。
「体洗うとこもいっぱいあるねー。ここ、本当に何する施設なんだろ」
「わかんなーい。じゃあ私、ルリお姉さんの背中流すー」
話をぶった切って洗面台の前に座らせると、ルリ姉さん、ちょっと焦り気味だった。
前も隠さない割に。
「あ、ありがとリズちゃん。でも、恥ずかしいからいいよー、ワタシは。そ、そういう感じでもないし?」
「そういう感じ? わかんないけど、いいのいいの。気にしないの」
肩をモミモミするとぴくっとなって、それがそのまま鏡に映って恥ずかしくなって、目が泳いでちょっと可愛い。怯えたメダカみたい。
まあ、メダカはいいんだ。
おむねは、一体なんなんだ。クラゲとかかな。
「あの、リズちゃん? 明らかに触ろうとしてない?」
「え? してませんよ? ちゃんと洗ってまーす」
「いやいやいや。ボディソープつけてないからね、まだ。うん」
「ボディソープつけたらいいですか。わかりましたー」
許可を貰ったので、ちゃっちゃとボディソープを取って、さっさと泡立てちゃおう。
うわあ。結構ぬるぬるしてる。ブレーキ利かないかも。知らないっと。
「あ。うん。そんな感じ。ありがとー。あいやー、誰かに体洗ってもらうの初めてだー。こりゃ新鮮新鮮。なんか、こう、アレだねっ。ちょっと気恥ずかしいねっ!」
「そうですか? 普通じゃないかなあ」
普通に言いつつ、普通じゃない自覚はあったりする。
「普通ではないよー」
罪悪感に似た達成感を感じさせながらも、ルリ姉の背中をボディソープのついた手がぬるぬる滑っていく。
ニキビも何もない綺麗な背中。
お肌を労わるならやっぱり素手ですよね。
「ルリお姉さん。背中、綺麗ですね」
「ありがとー……はっ! まさかリズちゃん、ワタシを狙ってる!?」
「狙ってないですー。ホントに綺麗なんだもん」
どさくさに紛れてそろそろ揉もうかなとは思ってたけどね。
「あ。そう? ありがとねー。なるほどみんなこうやって骨抜きにされるのかー」
「ひどーい。それだと私、軽いみたいじゃーん」
「ははははっ、ごめんごめん。でも、リズちゃんの可愛さが身に染みたよ」
「そんなに褒めても何も出ませんってー」
鏡に映ってる私の顔、ヤらしいったらないなもう。
見られたし。
肩の辺りを揉み解す要領で、疲れと一緒に忘れてもらおう。
「えい」
お母さん直伝のこのツボ、大概の人が効くんだよねー。
「あ゛あ゛ー……イイっす……」
よし忘れたな。
「あの。ルリお姉さん」
「ん? なんだい? そろそろ替わる?」
「揉んでもいいですか」
「もん?」
「むね」
「むね?」
急すぎたかな。
でも、触ってみたいしな。お母さんのよりすごいやつ。
「うん。むね、もみもみしたいの。おっきいから」
「え? ワタシの?」
「うん。すごい柔らかそう」
「まぁ、柔らかいけど。え? マジで?」
「うん。軽い気持ちだよ」
「あ、そうなのね」
「そうそう」
「いやまあ別にいいけど……。あんまり強くやんないでよ?」
「やった」
思ったよりも驚いてない感じだけど、減るもんじゃない精神かな。
ま、いいや。
それじゃ、さっそく。
「いっていい?」
「うん。いいよ」
許可してくれたけど、別段ルリ姉さんが何かをしたというわけじゃない。気持ち、脇が緩くなったかなってくらいで。
ゆっくりとそっちに手を滑らせると、二の腕から緊張が伝わって来た。
「あ……」
「え?」
「触……」
クラゲだ、クラゲ。間違いない。
クラゲ、触ったことないけど。
×××
小型のプールを思わせる大きな浴槽は、二人でくっついてると広く感じたけど、端と端に陣取ると足がくっつきそうで微妙だった。
前を隠していたタオルを外したこともあって、向かい合うのはちょっと恥ずかしい。
とりあえず、そうしなくて済むように、並んで浴槽の縁に背凭れてみた。
「ふぅ……。湯船に浸かるってのも、悪くないねー」
「お風呂おっきいといいですね」
うちでも、風呂に湯を張る人がいたりするからたまに入るけど、バスタブが小さいと閉塞感がすごいんだよね。壁に挟まれてる感というかなんというか。
でも、こういう広いお風呂場になると、急に開放感が出てくる。でっかいベッドで寝てる感じというかなんというか。
そんなこんなで、私は温泉が好きだったりする。サウナあるしね。
顔の知れた人が二人、風呂に入ると濃い話に――恋話になるのは温泉あるあるだ。
「リズちゃん」
「はい」
「リズちゃんてさ」
「うん」
さすがにもう慣れたけど、ルリ姉さんって結構、間が独特。
多分、自分のペースみたいなのがあって、その間でリズムを掴んでるんだと思う。
いや、適当だけど。
「リズちゃんて、女の子が好きなんだよね」
急にそう言われると迷っちゃうけど、さっきあんだけモミモミしといてはぐらかすのはないよね。
まあ、漠然とそう問われると困るのは確かなんだけどね。
だから私は、こういう時に「男子が嫌いなんです」ということにして、否定はしない。肯定しないのは、なんでだかよくわかんなかったりする。なんかちょっと怖いのかも。みんなから変な目で見られるの。
「なるほど、男子が嫌いなのかー。昔嫌な事でもされたの? あ。思い出したくないことなら無理しないで」
「大丈夫。何かあったってことじゃないんだけどね。男子ってなんか、汚かったりガサツだったりするし、イマイチ何考えてるのかわかんないだもん」
「あー、まーわかるよ。色々さっぱりしてて適当で、そのくせ変なとここだわったりね?」
「そーそー」
「そりゃ、体のつくりからして違うからしょうがないと思うけどさ。ちょっと、こう、重い時とかさ。イライラしちゃう時とかさ。もうちょっと、優しくしてくれてもって、思うよね」
「そーそー!」
なんだ。わかってるじゃんルリ姉さん。
「男の前だと気絶しちゃうのに、そういうのはわかるんですねルリお姉さん。すごいです」
「き、気絶っ? ワタシがそんなことになるわけないじゃないか」
「文化祭の時気絶してたよ。立ったまま」
「立ったまま!? なんだそれ、変態か! はっはっは!」
どうしてそんなに白々しいんだ。
まるで、その間の記憶だけ無いみたいにさあ。
「えー。覚えてないのー?」
「覚えてないも何も、ワタシは生来健康体だぞー? ちなみに、何の時に直立気絶してたんだワタシ」
「それはですねー。えーっと……あれ?」
少し前まで覚えてた気がするんだけど。ど忘れなんて、いやいや、そんなはずない。
あれあれあれ。
「忘れちゃった? ははは。大丈夫大丈夫」
「ち、違くて……!」
喉まで出かかってるとか靄がかかってる感じじゃなくて、そもそもそんな記憶がなかったような感じ。遠い昔のことのようにうっすらと枠だけ残ってあるみたいな。
うーん。思い出せない。
「うんうん。わかってるわかってる。いやまあさ。超絶イケメンが口説いてきたらそうなるかもしれんね。あっはっはっは!!」
冗談に思われちゃったみたいだけど、冗談なら別にそれでもいっか。
なんでそんなこと聞いたか、自分に疑問だけど。
「いやぁ、リズちゃん、冗談の感じも可愛いなぁ。ワタシはやっぱり、リズちゃんは妹に欲しいかなー。彼女とかじゃなくてさ」
あ。話戻すのね。
「ルリお姉さんの妹、楽しそう」
「だろだろー?」
それはホントに楽しそうだなって思うけど、なんか気を遣わせちゃってこっちも気疲れしちゃいそう。互いに理想の存在であり続けようと負の連鎖みたいなのが起こる、王道パターンのやつっぽい。
だから、本物のお姉さんよりも姉御かなって遠慮する。
「逆に、リズちゃん的にはさ。ワタシってどう?」
「付き合えるかどうか、ってことですか?」
「そんな感じ。あ、いや、何か気になってるとかじゃないよ。笑い話にするつもりでもないし。ただ単に、リズちゃんにどう思われてるのかなってね。また後でモミモミしてもいいからさ。お姉さんに教えてよ」
「わかりました。それなら」
そんな取引をされると、付き合えませんとも言いづらい。それでクラゲをいじらせてくれなくなったら損だ。
でも、ルリ姉さんの無垢な問いかけに嘘で答えるわけにはいかない。
「ルリお姉さん。ごめんなさい」
「うぉっう……! でもまあ、そっか。本気なんだもんね。いやでもこれ、結構効くなー……。フラれたわけでもないのに、フラれたかのような感覚……」
「ルリお姉さん……」
「ん?」
「大好きー!」
失恋中のルリ姉さんの右腕に絡みついてみる。
「おぅっお、圧倒的発展途上……っ!?」
満更でもなさそう。
私のは所詮、水風船くらいだけど、これならルリ姉さんも大丈夫そう。
「慰めてくれてるのか、優しいなー。ワタシの自業自得以外の何物でもないのに」
「失恋って辛いから」
「ありがとー。失恋はしてないけどなー……って、あれ? リズちゃんって失恋したことあるの?」
「ありますよー」
変なところに食いつくなあ、ルリ姉さん。
「だれだれ? 女の子? 男の子?」
「アリスお姉ちゃん」
「アリス? アリスって、あのアリスちゃん?」
ルリ姉さんの指は、水色のタイルのどこかのマスを指してるけども、それはアリスお姉ちゃんじゃない。
そういえば、アリスお姉ちゃんが寝てる部屋、お風呂の隣だったっけ。
「うん。アリスお姉ちゃん」
「あー。そういえば、みんな学校一緒だったんだよね」
「うん。初級学校から同じなの。部活も一緒」
「へぇ。なるほどねぇ。カッコいいもんねー、アリスちゃん。でもそっかー。フラれっちゃったかー」
面と向かってごめんなさいされたって訳じゃないけどね。
私の方も、ラブアピールは盛んにしていたけど、真剣にお付き合いしてくださいとは言ったことがなかったし。今思えば、あんまり本気じゃなかったのかも。
まあ、アリスお姉ちゃんで色々妄想とかしてたけどさ。
そういうことだから、フラれたというより、自然消滅に近い気もしないでもないんだよね。
結果的に、私のアリスお姉ちゃんへの気持ちが冷めちゃったっていうのもあるし。
「私はくよくよしないタイプなので大丈夫なんですー」
「そっかそっか。リズちゃんなら大丈夫だ。きっと、運命の人に出会えるよ」
「うん。ありがとお姉さん」
運命の人ね。
お母さんもそんな言葉を使ってたけど、乙女はみんな好きなもんなのかね。
私はあんまりなんだよな。運命。
なんかさ。行き止まりな感じがするし。
代わりの言葉をあげようかなってぼーっと探してると、お姉さんが聞いてきた。
「そうだ。ルートくんはどうだった?」
「へっ?」
私の上擦った声がお風呂に木霊して、かなり恥ずかしかった。
なに動揺してんの、私。
「あの、えっと、どうと言われましても……」
「アレンくんに告白されたんでしょ? どんな感じになってるかなって」
「あ。そっちか」
そりゃそっか。
確かに、血の繋がりって運命に等しいけど、そういう意味じゃないもんね。
「ちょっと困ってた感じかなぁ」
「あははは。ルートくんらしいね。リズちゃんはどう?」
「私?」
「そ。リズちゃんはどう思ってるのかなー、と思ってさ。ちゅーしてたし」
「あ、あれは別に、何も……っ」
ぐいぐい来るねー、ルリお姉さん。
言葉の準備が追いつかないぞ。
「ま、だよねー。劇だったし。相手がお姉ちゃんだしね」
「……そ、そうですよーっ。そうに決まってるじゃん!」
なんだ?
どうしたんだ。私。
「でも、あんなに長いの、人前でやったらダメだぞー? お子様たちの教育によろしくないからなー。隠れてれば良いってもんでもないけどなー」
「ですよね。あはははー……」
なんでこんなにモヤモヤするんだ。
冤罪で起訴されたみたいな、勘違いの風評被害を浴びてるみたいな、そんな感覚になる。どっちもよくわかんないけど。
そっか、あれか。
私、逆上せてるんだな。
「ね。ルリお姉さん?」
「んー?」
お姉さんは、あたかもお姉さんであるように優しく問いかける。
私はその熱に当てられたんだなって、そう思うことにする。
「私、そろそろ上がろうかなーって」
「お。熱かった? ごめんね。長話して。大丈夫? 一人で上がれる?」
「うん大丈夫」
「それじゃ、ワタシも上がろ……っと」
ざばっと小気味よく立ち上がったルリお姉さんは、二秒静止したのち、そのまま後ろに倒れた。ちょっと沈んでから、顔のようなものが浮いてきて、それは笑った。ちょっと、怖い。
「えっと……」
「ごめん。ちょっとくらっと来た」
故意かと思ったら、普通に違った。
逆上せたの、私だけじゃなかったみたい。
「だ、大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。大丈夫なんだけど、ちょっと陸に上げるの手伝って」
「う、うん。わかった」
「ありがとー」
それって本当に大丈夫な部類に入るのかなとは思いつつも、対価はいただきたいところ。
「えっと。引き上げる時、触っちゃうかもー」
「うんうん。いいよいいよ。仕方ないよ。だから、ちょっと急いでもらえるかな。耳がもんもん言い出してるんだ」
もんもんが何か気になったけど、今はそんなことより、顔と一緒に浮いてた二匹のクラゲ。
無防備も無防備なルリお姉さんの脇に腕をスルッと、ちょうどクラゲの中央のところでがっちりと――いや、もっちりとロック。そのまま浴槽の段差を上って、どんどん陸の方へと引き上げる。
私は今、貴重な体験をしています。
クラゲの水揚げです。
×××
「いやぁ……。すまんねー……」
「いいですよ。いっぱい触らせてもらいましたし」
洗面所の腰掛で横になるルリお姉さんに、風を送りつつ駄洒落てみる。
はははっ、という景気の良い小笑いが広い洗面所に響いた。
別に、大うけを狙ったわけじゃない。
沈着を装っていると、ルリお姉さんが急だった。
「リズちゃん。ワタシに何か感じる?」
「えっと……膝枕、してるからですか?」
「うん」
私は、ルリお姉さんの興味を察して言葉を準備していたので、返答に困らない。
ルリお姉さんは、すごく鋭い人だと思う。年上な分、私より。
多分、隠していることがあるのも、気付かれているのだと思う。
「ルリお姉さん。それ、すごく気にしますね」
別に嫌味で言ったわけじゃないけど、そう聞こえていても否定しないと思う。
ルリお姉さんは、また軽く笑って、私の高ぶりを淀ませる。
「ごめんごめん。興味本位なんだ。言って欲しいけど、嫌だったら言わなくてもいいよ。でも、ワタシの胸は有料だから」
「ずるいです」
全くもう。
分かってるくせに、そうやって焦らすんだ。
「だって、まだ触る気だろー?」
「はい。その間で寝てみたいです」
「素直だなぁ。いや、まあ、そんなに言うほど谷無いけど……じゃなくてだな」
知ってるよ。わかってる。
ルリお姉さんが聞きたいのは、私と私の――
「お姉ちゃん――って呼んでるなって思ったんだけどさ。劇の時以来」
“お姉ちゃん”
ずっと昔は確かそう呼んでいたけど、途中であだ名に変わって、最近また戻った。
戻ったはずだった。
だけど、そこには明らかに以前との違いがあった。
「でもさ。その時からさ。あの、キス……の時からさ。何となくね」
わかってる。
わかってるんだけど。
「あんまり、呼ばなくなったような気がしてさ」
『前なんか日夜ルールールールー言ってたのに』なんて、今なら言える。
恥ずかしいとかはまだ特にないけど、何故か、そう呼べない。
アリスお姉ちゃんとかルリお姉さんと同じ、“お姉ちゃん”でしか私の声は形にならなくなった。
それが変にもどかしかった。
「だからさ。もしかしたら、何かあったのかなって」
「お姉さん……」
「悩んでることがあったらさ。何でも話してみてよ。看病されてる人のセリフじゃないけどさ。ワタシじゃリズちゃんの力になれないかもしれないけど、ルートくんの力にならなれるかもしれないからさ」
ルリお姉さんは、私が楽になるように体勢を変えて続けた。
今度は、顔がこっちを向いているから、表情がダイレクトにわかる。
「お姉さんに言ってみな?」
私のお腹に一番近いところで、そんなことを呟かれる。
赤ちゃんぽいのかお姉さんぽいのかお母さんぽいのか、よくわからないけど、なんか心が落ち着いた。
逆上せて多少熱があるからか、ルリお姉さんが頭を凭れているところのあたりがじんわり温かくなってくる。
「どうしよぅ、ルリお姉さあぁぁん……」
これが、ルリお姉さんに対する反応? もしかしたらこれは、私がお風呂に混入した入浴剤の効能なのかも?
いや、でも、さすがに、瞳の端っこがキュってなるとか、そして潤ってきちゃうとか、そんな効能なんてないよね。ヒノキ風呂の入浴剤に。
「おうおう。どうしたどうしたー」
変なの。
涙がお湯みたい。いや、お湯が涙みたい?
どっちでもいっか。
「私、もう、ルーって呼べないよぅ……」
ホント、どうしたんだろ私。
前は、自分だけの名前だと張り切ってたはずなのにね、今はそう呼ぶのが、恥ずかしくて恥ずかしくて仕方ないんだ。
【あとがき】
今回のサブエピが、結構今章の核心をついている気もしないでもないです。
恋路と関係ない、むしろそれを外側から見る「第三者視点」という部分が大きな意味を持ってくるような感じがしますね。
今章は、肌色とは別に、そういうところにも留意していただけると幸いです。
次回は本編に戻ります。
今章では、また度々サブエピ挟みますのでお楽しみに。




