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〖birth〗誕生日、彼女と家で。

【まえがき】

 サブエピです。

 サブエピは明るい話題が多い傾向でしたが、前後の章の影響を受けやすいようで、こっちも少し寒くなってしまいました。心の暖房をオンにして読みましょう。


 どうぞ。



 

 


「ふあぁぁ……」

「ちょっとルー、なぁに。昼間からそんな大あくび」

 今日は家族全員が休みになることの多い日曜日で、そういう日は大抵、僕が昼ご飯を作っていた。ここ最近は――妹のリズとの関係が変わってからは、二人で家族全員分の食事を拵えていた。

 生来、早寝早起きが得意な僕が、昼間から欠伸をすることが珍しかったのだろう。眠気を誘うような小雨が降っているわけでもなかったので、尚のこと。

 涙ぐんだ瞳を擦って、僕はフライパンの火にできるだけ注視する。

「昨夜、ちょっと考え事してて……」

「…………」

 がみがみと愛らしい屁理屈が無かったので、気になってリズを一瞥する。

 ゆっくりだけど決して下手ではない、そのナイフ捌きを幼気な人参に浴びせる表情はつんと尖っていて、それもまた愛らしかった。

 しかし、こちらも牛肉の行く末を預かる身。ずっと見ているわけにもいかない。

 ちょうどいい焦げ目がつく頃、僕は火を止めた。

 そのタイミングでリズが口を開いたのが、スイッチの操作に準じているようで、少し面白かった。

「アリスお姉ちゃんとノアさんのこと、だよね」

 火炎の揺らめく音がしないせいか、キッチンがやけに静かになった気がした。

 でも、今は真昼だ。

 胸騒ぎをかき消すように無音が鳴るのは、冬の太陽が遠くで騒いでいるに違いない。

「あ。うん……」

 アリスとノアがこの家を後にしてから、教室から姿を消してから、もう、かなりの時間が過ぎたように感じる。実際は一週間程度なのだろうけど、時間の経過を感じる神経が逼迫されているかのように疲弊している。

 サクラもルリ会長も「大丈夫だ」という姿勢を貫いているからこそ、僕が心配しないといけない気がして仕方がないのだ。忘れたりなんてことはあり得ないにせよ、状況に慣れてしまうことだけは避けるべきなのだ。

 サクラの『魔法』だったりとか、僕自身の『願い』だったりとか、そういう経験をしているからこそ、それは言えた。

「大丈夫かなー。あの二人」

「きっと大丈夫だよ。アリスもいるし」

 大丈夫と言われると心配になるのに、大丈夫かなと問われると大丈夫だと言いたくなる不思議。誰もが大丈夫だと返事してくれる理由が、何となくわかった気がした。

 当事者ではないけれど、彼女たちは一人ではないと知っている。

 ただそれだけで、一つ声明できた。

「えー? アリスお姉ちゃんの方が心配なんだけど」

「え? どうして?」

 友達同士を比べる謂われはないけど、ノアよりかはアリスの方が幾分か強いように思える。力も知識も、意志も言葉も。ノアにも、確実にそれらはあるが、差は歴然に見える。

 ミドル時代に部活動で活躍していたアリスを間近で見ているのだから、リズも何となく理解していると思うのだが。

「アリスお姉ちゃんって、すごく頭良いけど、なんか世渡り下手そうじゃない? 変なところでプライド張っちゃうとか。ノアさんのためなら……って張り切るところとか。すごく強く見えるけど、それはサバイバルと毛色が違うかなって。一途で可愛いんだけどね」

「うーん、まぁ、言われてみれば……?」

 いざとなったら、という仮定をアリスとノアにあてがってみる。

 リズの第六感に影響を受けたからか、何となくノアの生存力に軍配が上がる。

「ほら。じゃあ、例えばさ。二人の人が無人島に取り残されたとしますー」

「うん」

 頭の中に、ヤシの木が一本生えた小さな島国がぽつりと浮かんだ。

「最初に取り残されたのは、ルリ姉さんと桜さんですー。……どう?」

「えっと……。どうって?」

「二人が脱出できそうかってこと」

「あ、そういうこと」

 ぷかぷか波間に揺れていたヤシの木島が、急に大規模化して、ジャングルなんかも鬱蒼と併設するようになった。沖合には大きな鮫とか鯱とかが群雄割拠していて、磯部には洞穴も口を開けている。近くを大型客船が通ったり、上空をセスナが飛んだりするかもしれない。

 そんな島に降り立つは、我が生徒会の会長であるルリ・リリアムと、破天荒転入生のサクラ・ミサキ。なんて大々的に話したら、盛り上がりそうだ。

 話を戻す。

 確かに、脱出や生存という括りになると、人間としての性能はそこまで重要視されないように思う。

「うーん……。でも、ルリ会長とサクラだったら、ある程度までは楽しんじゃいそうかな。ルリ会長って、家が大工さんだって言ってたし、居住スペースの確保は現実的かも。サクラは、脱出用の筏にすら遊び心を混ぜ込んできそう……」

「あー。わかるわかるー。あの二人って、息が合ってそうで意外と合ってない感じがするよねー」

 あはは、と息を吐いて笑うリズは、とても楽しそうだった。

 果たしてそういう話をしていたのだったか、そろそろ記憶が怪しくなってくるところ。

「次ね次。次はー。……あっ。違うよ。そうそう。アリスお姉ちゃんとノアさんの話だよ」

 今思い出したらしかった。

 気付かれないよう僕は、ははは、と小さく笑った。

「二人が無人島に取り残されたら、どう?」

「うーん。そうだなあ。脱出用の筏はちょっと耐久性に難がありそうかな。でも、危なくなったらノアさんが発明したアイテムを出して……まぁ、ものすごく何とかなりそうな気はするけど……」

 我ながら雑な返しだと思うが、実際、言葉にできない不安な部分が確実にあるのだ。

 例えばそれが、リズの言う「アリスのプライド」なのかもしれなかった。

「脱出に関しては、私もそう思ったよ。けどねルー。無人島は脱出だけがすべてではないんだよ」

「ほ、ほぉ……」

 無人島を熱弁するリズの温度と言えば、それはもう、超トロ火よりも熱かった。

 無人島が好きという情報が、これから先の未来にどう役立つかわからないが、意外な一面を知れた優越感というものはあった。

 僕はすでに、彼女に熱されて蕩けていたのであった。

「無人島に漂流して、三年がたった……」

「三年!?」

「そういう設定。三年も経つと、とうとう島からは食糧が無くなってしまうのだー」

 食用の草とか、それこそヤシの実だとかが、島から姿を消したわけだ。

 つまり、この先を生き抜くためには、少し島の外側に出なければならないのだ。

 海――常に死と隣り合わせの危険な世界に。

「さぁ。漁をしなければなりませんー。どうするー!?」

 気を遣っているのかいないのか、リズは劇のような口調になっている。

 合わせるべきか一瞬迷った僕がいて恥ずかしい。

「う、うん。それは、やっぱりアリスが行くんじゃないかな。ノアさんを危険な目に合わせられないし」

「そう! それが命取りなんだよ。一人で漂流したのならそれで間違ってないんだけど、今回は二人だからね。二人で流れついたら、絶対に一人では行動しちゃダメなの。それは鉄則だから。三人だったら、三人ね」

 リズらしいと言えばリズらしいけれど、今回はどこか理屈染みていた。

 だから、少し噛みついてみようと思った。

「でも、それじゃあ、島の食べ物が尽きたら終わりになるよ?」

「そうだよ?」

「え? そうなの?」

「うん」

 リズはやっぱりリズだった。

 何となくの思いつきで出来上がった島は、これまた急に沈没していった。

 一番生き残れそうな組み合わせは「リズとサクラ」な気がした。

 でも、リズの勘は鋭い。適当に見えて、何かを掠めてはいると思う。

 もし、本当にその状況になったら、確実にアリスが海に出ると言っても過言ではない。ノアに水泳が得意だという隠れ資質があれば別だが、そんな話は聞いたことが無い。むしろ、体育の授業を苦手としていたくらいなのだ。

 そうやってアリスは疲れていくだろうし、それを見ているノアも相当磨り減るに違いない。それでもアリスは海に出なければならないし、ノアは窮屈で居なければならない。そうして気負ったノアがいつも以上に張り切る姿を見て、アリスはさらに苦しくなるだろう。

 そうやって張りつめた糸は、ふとした時に切れるものだ。

 アリスが波に攫われるかもしれない。ノアが床に臥せるかもしれない。猛烈な嵐が来るかもしれない。一人しか乗せられないヨットが通りかかるかもしれない。

 そうなった時、アリスに物理的な負担が強くかかるのが目に見えてわかる。ノアが癒し得る精神的な傷よりも、正直、僕はそういう痛みを懸念していた。

 気丈に振る舞っているけれど、アリスだって、一人の女の子なのだ。

 一人の人間としても、一番の友達としても、二人に怪我をして欲しくない。

 そう思った。

「次はー。ルーと私ね」

「ま、まだやるのね。しかも、僕と……」

「漂流したルーは、二人きりなのをいいことに、私を食べようと――」

「しない!」

「お腹が減って我慢できなくなったルーは、私を食べ――」

「ない! そんなことしないし、無人島関係なくなってるよ!」

「えっ……。無人島とか関係なく私を襲――」

「こらっ。からかわないの……って、うわっ。焦げるっ!! ……っふう。危なかった……」

 気付くと、牛肉から赤信号が出ていた。

 僕は基本的に肉を焼く時は目を頼りにする。

 余程よそ見をしていたのだと、牛肉の匂いが訴えている。それは、もう、皮()にも。

「もー。よそ見ばっかりしてー」

「リズが変なこと言うからでしょっ」

 いや、そもそも欠伸をしたのが始まりであるのだから、僕のせいかもしれないのだけど。

 リズはそういう細かいことを気にしたりしない。

 しないはずなのに、リズの表情が唐突に曇った。

「だって……」

「リ、リズ……?」

「今日、私の誕生日なのに、アリスお姉ちゃんの話ばっかりするんだもん……」

「リ、リズ。あの、ごめん……。そんなつもりじゃなくて……」

「じゃあ、百回キスして……?」

 少し理不尽が過ぎる強烈なイメージが、視界いっぱいに飛び込んでくる。

 これは反則だ。

 そのうち心臓が飛び出すかもしれない。

「あ、あの、えっと……」

「…………ぐすっ」

「はい……」

 控えめに言って、胸などはち切れそうなくらいに大好き過ぎた。

「……ぷっ。あっはははは! 冗談だよーっ。ルーわかりやすーい!」

「なっ……。リ――っ!」

 そこまでは想定内だったのだけれど、さすがにこれは予測できなかった。

 ふわり、リズの両腕が僕の胴を一周、背中で優しくクロスした。

 激昂しそうになる僕の胸に耳を密着させて、リズはぼそりと呟いた。


「ありがと」


 どのタイミングでどう伝わったのか判然としないけれど、何かがリズに伝わったらしかった。

 なので、僕もお返しにお返しをしなければなるまい。

「うん。誕生日おめでとう、リズ」

 そして僕も、リズの小さな体を抱いた。

 疲れだとか焦りだとか、そういう雑念めいたものが、不思議と消えていく。

 僕とリズの関係よりも、単純に恋愛に近いアリスとノアならば、同じことをしても効果が倍になるのではないか。僕たちが追いつくには、何度こうすればよいのか。

 そんな下らないことも、すべて試してみたくなってしまう。

 愛とは不思議なものだ。

「あ。ルー、今、変なこと考えたでしょ。変な風にドキドキってした」

「え? 考えてないよ? 愛って不思議だなって、思っただけ」

「へ、ヘンタイ」

「な、なんでっ!?」

「ん……?」

「なに、どうしたの?」

 何か気になることがあったのか、リズが徐に前方へと手を伸ばす。

 その先にあったのは、あろうことか僕の胸だった。

「えっ、ちょっと……?」

「んんんんっ!?」

 触るな、というのではない。むしろ、こんな僕のそれに興味を持ってくれただけで嬉しいくらいだ。なのだが、しかし、時と場というものがある。

 さすがに、白昼堂々キッチンでというのはいただけない(・・・・・・)。それは、もう、キッチンだけに。

 俄かに抵抗しようとするも、リズの勢いは止まらない。おまけに、脇周辺が弱い僕にとって、抵抗することは難しさを極める。

「あっ……」

「えっ?」

「んっ……」

「えっ?」

「ご、ごめん……って、なんで僕が謝って……」

「ねえ、ルー。言いにくいこと、言っていい?」

「な、なに?」

 まあ確かに、僕はよく男子と間違われる。けれど、最近はそれも少なくなってきたのだ。

 勿論、劇でヒロインを演じたと言うのもあるし、もう一つ決定的な事がある。

 それは、胸だ。

 女性らしさの象徴と言われるその箇所さえおさえてしまえば、いくらでも弁明が可能なはずだ。つまり、僕にとっては最後の砦だったのだ。

 だから大事にしてきた。密かに計測を続けていたのだ。

 母に気付かれないように実行するのは諦めていたものの、他の誰にも気取られていないと言い切れる。

 僕はずっと、こっそり牛乳を飲んでいた。勿論、胸の為に。

 その成果が、最近出たばかりなのだ。

 頻繁に触ってくるリズに何かとやかく言われるような、疚しいことなどありはしない。

 さあ、羨まれたし。

 アカデミー入学より一年未満、一・四センチの成長を。



「ルー。胸になんか入れてる?」



 体全身を殴打されたような衝撃力を持ったセリフだったのだ、体全身を殴打されたようなショックを受けるのも無理はない。

 好きな人の前でかっこ悪いからと、涙が出そうになるのは何とか持ち堪えた。

 それでも、足元なんかはふらふら蹌踉けてだらしがない。手遅れだ。

「い、いいいいいい、入れてないよ!」

 リズは大きい方が好きだから、喜んでくれるかと浮ついていた自分が恥ずかしい。

 暫く、この話はしないようにしよう。

 そう覚悟するのも束の間。

「あ、そう。なら、いいんだけど。この頃、せっかく大きくなってるんだし、なんにもしない方がいいよ。うん。して欲しくない」

「えっ。気付いてたのっ?」

「気付くよ。そりゃあ。好きな人のことだもん」

 浮つくどころか、今度は有頂天気分そのものであった。

 ただ、心から溢れ出たのは喜びだけではなかったようで。

 感極まるとは、このことを言うのだと思う。

「う、嬉しい……。本当に……」

「な、なんで泣いてんのよー。もー。ルーは私のことになるとすぐこれだなー」

「ごめん……。今日はリズの誕生日だって言うのに……」

「本当だよー。まったくぅ」

「あっ」

「えっ?」

 迂闊だった。

 つい昨夜も朝方まで作業していて、それをどこに収納したのか、ほとんど記憶に残っていなかった。大あくびをかくほどには疲れていたみたいだし、もしかすると、サプライズする予定などを立てていたのかもしれない。

 そう。

 それは例えば、エプロンの内ポケットなどに隠しておいたりして。

「あああああっ!」

「な、なに急に。びっくりするじゃん」

 僕の叫びに驚いたリズが一瞬、わっとなって、それから目をパチパチさせた。

 その反応が、欲しかったのだ。

 昨日の僕は。いや、あれは今日の僕か。

 僕は苦笑しつつそそくさとエプロンの内ポケットから、小包を取り出した。それをリズの目の前に差し出しては、また、はははと苦笑するのだ。

「リズ。誕生日おめでとう」

「うん。ありがとう。でも、存在忘れてたでしょ」

「すみません……」

「うん。いいよ。開けていい?」

「うん。喜んでくれるかわからないけど……」

「変なのだったら、キス百回の刑ね」

「えっ……」

 〈手抜きしておけば今晩……〉と思ったり、思わなかったり。

 期待に満ちた表情で包みを開くリズの表情を見ると、努力が報われた気分になる。これで、喜んでもらえたら、キスより嬉しい。いや、キスも嬉しいけれど。

「あ、これ……」

「うん。セーター。お母さんに聞きながら編んでみたんだ。どう、かな……」

 いつもはチョコレートとか、アクセサリーとか、市販のもので済ませてしまうことが多いのだが、今回は『彼女(・・)』のために、勇んで手作りしてみた次第だ。元々、手先の器用さには自信があったから、セーターという大作にトライすることにした。

 その目論見は外れてはいなかったようで、時間を要したものの、きちんとしたものが出来上がったと思う。サイズに関しては多少大きめにはなったが、みてくれは悪くない。ただ、こういう結果にはなってしまったが……というところ。

 まぁ、僕の努力より何より、今はリズの答えが気がかりだ。

 僕の渾身のセーターを凝視するリズを、僕はさらに凝視した。焦点が合っているのか合っていないのか、セーターを透かして作者の心でも読んでいるのか、眼光は品評会の目利きのように鋭い。

「うーん……。うーん……? ……うん。うんうん」

 暫くの間唸っていたようだが、急に頷きだす。

 別の意味で心臓を高鳴らせる僕に、リズはすっぱりと評した。

「じゃ。キス百回ね」

「えっ……?」

 申告はあまりに辛辣で、返す言葉にまで沁みた。

 そうやって俯く僕を掬うように、いや、救うようにリズは言うのだ。

「じゃ、今日、寝る時着るから」

「うん……。うん?」

「これのサイズおっきいのって、つまりそういうことでしょ?」

「そ、そういうこと?」

 正直なところ、衣服であること以外の意味を込めた覚えはないのだが。

 リズが何か見出したのなら、そういう付加価値があっても僕的には全く問題ない。

「だ、だからっ。裸の上にこれ着ろってことでしょ? 裸セーターっ。言わせないでよ、恥ずかしいなーっ。……あっ! 言っとくけど、さすがにパンツは履くからね。どうしても履かないでって言うなら、それは、うん、考えるけどさ……。いい? 私、まだ十四歳だからね? ルー、わかってる?」

 どういうわけか、僕の知らない所でとんでもない付加価値が添えられてしまったようだ。

 とは言え、欠伸に始まった一日も悪くないものに変えられそうだ。キス百回だけでも、徹夜した甲斐があったと思える。

 それがリズにとる幸せなのかどうかはわからない。けれど、少なくとも、リズに百回なのだと裁かれたのならば、今夜はできるだけ眠らないように彼女を祝おう。

「リズ、いつも大体履いてないよね……」

「パ、パンツは履いてるでしょっ」

 彼女の寝相にひれ伏すまでの、無慈悲なまでに短い時間の話。



 

【あとがき】

 後半にかけてのぬくぬく具合……。感じていただけましたでしょうか。

 冬は寒くていやだと言う方をよく目にしますが、冬が寒くなければ、春の温かさにも夏の暑さにも感動を覚えることは無いと思います。

 涼しさと寒さを想いつつも、温かいものがより温かく感じられる季節。

 何だかお得感がありませんか?

 バレンタインもクリスマスも元旦も素敵です。私の誕生日もあります。

 私はその一連の流れを「四連単」と呼んでいます。

 四連単って、FusionとかSocaのシャッフルノートみたいで響きがいいですよね。意味は知らないけど。



 次回は、本編に戻ります。

 前話の復習をしてから読むのがお勧めです。

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