「Hello, good-bye」「贅沢は敵」「ご挨拶」

「Hello,　good-bye」

こんにちは、と言ったから君は

こんにちは、と答えたけど本当は

さようなら、を言いに来ただけなのかもしれない

「贅沢は敵」

できるだけ楽して

できるだけ幸せになりたい

居場所のないところで

厳しい言葉を聞いているより

心地よいところで

優しい言葉を聞いていたい、ずっと

つらいことはできるだけ避けたい

嫌な人にはできるだけ会いたくない

楽しいことだけしていたい

好きな人とはずっと一緒にいたい

憎まれるよりは愛されたくて

淋しいよりは満たされていたい

天上のつかめない星に手を伸ばすより

足元の小さな花に口付けしていたい

ずっとそう願ってきた

血のにじむような、切なさで

「ご挨拶」

私はまだ、ここにいるよと言いたくて

ご自愛下さい、とだけ書いた

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