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零章 月の軍師

 もしよければご感想あるいはコメントください。

荒らしでも苦情でもかまいません。


まずこの小説が閲覧できるかどうか不安なんです(汗)

『雫小隊、公国政府施設跡突入準備完了。』


「射撃許可。扶桑勢力発見次第、直ちに射殺せよ。」


月の都を治める月夜見家の三男、月夜見真軍つきよみのしんぐん

は自らの邸宅内にある司令室から、指令を出した。


 月の都とは別に存在していた国家が滅亡してはや四年、その元領土内に存在している国家関連施設跡に真軍の邸宅に住む玉兎で構成される部隊が、扶桑 と呼ばれるテロ勢力を殲滅せんと突入しようとしていた。


 今回出動した雫小隊は、片手で持つ盾と携帯銃の制圧兵士4人、自動小銃とブレザーの上に防弾チョッキ装備の射撃兵士10人、片手バルカンを構えた援護兵士2人、粒子コントロール銃と光学迷彩装備の狙撃兵士一人で編成される。

 

 制圧兵は施設内に慎重に侵入し、ジリジリと歩む。

携帯銃から放たれる光が暗い施設を照していった。


「クリア。」


一階はもぬけの殻だったようだ。誰もいない。


制圧兵の一人が二階へのらせん階段を発見した。

指揮官は 行け とらせん階段を指差し、狙撃兵士は光学迷彩で姿を消して戦闘態勢に入った。


制圧兵は恐る恐る階段を上がり、二階の廊下が見た頃


パタタタタタタタ!!パタタタタタタタ!!


「うわ!!」


 制圧兵は体を銃弾に貫かれ、血を吐きながら落下した。

後ろにいた制圧兵が落ちてきた兵士を受け止めた瞬間、一本の粒子の弾丸が二人をさらに貫いた。


「敵襲!応戦開始!!」


 指揮官が叫ぶと、全員一斉に射撃した。

玉兎は月の目を使い、扶桑勢力と思われる敵兵を見つけた。

しかし逆に攻撃を受け、数人の兵士が射殺された。



この様子が、真軍邸に送られてきた。


「退避させろ。退避確認後、外に待機している凪小隊にプランク弾Aを。」


「ハッ!」


 部下は敬礼すると、派遣されている小隊に真軍の指令を伝えた。


「雫小隊、全滅しました!」


部下は慌てて無線機を乱暴に取り外し、叫ぶ。


「凪小隊より報告、扶桑勢力は・・・。施設に残っていたロケットを使用し、脱出されました。」


比較的冷静なオペレーターは、あってはならない事態を述べた。


「全小隊、撤収。プラン・ツーに移行する。暁中隊に通達せよ。」


真軍はそう言うと席から立ち上がり、司令室から出ようとした。


「し・・・真軍様・・・。」


部下を声に不審を感じ、振り向いた。


「させません。真軍様。」


 月の使者の兵士数人が、司令室を制圧していた。

さらに現リーダーの綿月姉妹が二人に前に現れた。


「地球への派遣は我々月の使者にお任せ下さい」


こんな時に・・・。


「確かに月の防衛と地球絡みのことは君たちの管轄なのは分かっている。

だが・・・。」


「あなたは月の皇族です。無理に私兵組織を保有し、私たちに取って代わられる必要なんてありません。」


その時、部下は無線機を手にしたまま


「扶桑勢力が結界を破り、現実世界に侵入しました!!」


 と報告した。


「もはや・・・一刻の猶予もない。扶桑を殲滅するために・・・罪を犯してまでプラン・ツーを発動する。」


 真軍は月の羽衣をまとった兵士をここに呼ぶと


「私は月の使者にとって変わる気などないし、理由もない。

ただ、この月全土防衛するには足りない・・・からです。

父上からも許可を受けています。」


「待ってください!」

 

姉妹の姉妹の言葉を無視し、複数の玉兎らと共に地球へ向かった。


「ああ・・・なんてこと。」


依姫は、空を飛ぶ真軍らの影をただ見届けるしかなかった。

二人には月を守るという使命があり、月から離れるわけには行かなかったからである。

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