中学三年生
春の柔らかな日差しが校庭を照らす中、光子と優子は制服に身を包み、中学3年生としての初登校の日を迎えた。
光子(心の声)
「ついに中学3年生か…いよいよ受験生としての一年が始まるね。」
優子(心の声)
「うん…大変な一年になると思うけど、うちらならきっと大丈夫。」
校門をくぐると、はなまるツインズ(小学3年生)が元気よく手を振ってきた。
はなまるツインズ
「光子お姉ちゃん!優子お姉ちゃん!新しい学年もがんばってね!」
光子と優子も笑顔で手を振り返す。
光子
「ありがとう!あんたたちもギャグの練習、ちゃんとがんばるんよ!」
優子
「そうそう!笑顔を忘れんごとね。いつか一緒に大きなショーやろう!」
その後ろで、小春(吉塚中3年生)が少し緊張した表情で登校してきた。
小春(心の声)
「いよいよ高校受験前の最後の一年…集中せんと。でも光子お姉ちゃんたち見とると、笑顔も大事やなって思う。」
教室に入ると、新しいクラスメートたちの笑顔と少しの緊張が混ざり合っている。
光子と優子は席につき、お互いに小さく頷いた。
光子
「中学最後の一年、準備できた?」
優子
「うん。忘れられん一年にしようね。」
教室の窓から差し込む光は、春の温もりと、未来への希望を映していた。
桜の季節が過ぎ、葉桜が風に揺れるころ。新学期のクラス替えが発表された。
優子
「あぁ〜!拓実と違うクラスじゃった〜!」
“Ahh! I’m in a different class from Takumi!”
教室の廊下で、優子はちょっと残念そうに肩を落とす。
その横で光子はクスクス笑った。
一方、翼は無事に二日市高校に合格し、念願の硬式テニス部に入部。
毎日練習に明け暮れていた。
放課後、部活を終えた光子のスマホに翼からLINEが届く。
翼(LINE)
「次のデート、いつにする?」
“When should we go on our next date?”
光子(返信)
「キャナル行こうか?」
“How about Canal City?”
そんな他愛ないやりとりに、光子の胸はほんのり弾んだ。
約束の日を指折り数えて待ち侘びる。
⸻
そして土曜日。
光子と優子は、パソコンを前に座り、ニュージーランドとカナダの友達にビデオ通話をつなげた。
光子
「やっほー!みんな元気?福岡はだいぶ暖かくなってきたよ。」
“Hey! How are you guys? It’s getting really warm here in Fukuoka.”
ニュージーランドの友達
「こっちはまだ少し肌寒いよ。風が強い日も多いんだ。」
“It’s still a bit chilly here. We get a lot of windy days.”
カナダの友達
「バンクーバーも春らしくなってきたよ。でも朝晩はまだ冷えるね。」
“Vancouver is starting to feel like spring too, but the mornings and nights are still cold.”
優子
「そっか〜。日本の桜はもう散っちゃったけど、また写真送るね。」
“I see. The cherry blossoms here are already gone, but I’ll send you some pictures anyway.”
画面越しに笑い合いながら、それぞれの国の季節や近況を語り合う。
離れていても、友情は少しも色褪せなかった。
ビデオ通話の最中、光子がスマホから数枚の写真を画面にシェアした。
光子
「見て見て!これは警固公園の桜。夜はライトアップされてすっごく綺麗だったんよ。」
“Look! This is the cherry blossoms at Kego Park. At night they’re lit up, and it was really beautiful.”
画面に映し出されたのは、淡いピンクの桜が夜空に映える写真だった。
優子
「こっちは筥崎宮の桜!鳥居と一緒に撮ると、すごく映えるんよ。」
“And this one is from Hakozaki Shrine! The blossoms look amazing with the shrine gate.”
ニュージーランドの友達
「わぁ〜!きれい!日本の桜って本当に特別だね。」
“Wow! So beautiful! Cherry blossoms in Japan are really something special.”
カナダの友達
「うん、写真だけでも春の雰囲気が伝わってくるよ。いつか実際に見てみたいな。」
“Yeah, even just from the pictures I can feel the spring vibe. I really want to see them in person someday.”
光子
「じゃあ来年の春、また一緒にお花見できたらいいね。」
“Then maybe next spring, we can do hanami together again.”
画面越しに、みんなの笑顔が一斉に弾けた。
それは桜の花のように、一瞬で心を明るくするものだった。
ビデオ通話を終えた夜、光子はスマホを見つめながら小さく微笑んだ。
ニュージーランドやカナダの友達と笑い合い、桜の写真を見せられたことが、心に温かく残っていた。
そして土曜日。
光子は約束通り、翼とキャナルシティで待ち合わせをしていた。
翼
「おー、光子!久しぶりに会えたな。」
光子
「うん!部活も大変やろうけど、元気そうでよかった。」
翼は練習で少し日焼けした顔をしていた。
光子は思わず笑ってしまう。
翼
「なんや、笑うなよ〜。でもまあ、毎日走り回っとるからな。」
二人は並んでキャナルの中を歩き出した。
噴水の前で一休みしながら、光子がふと思い出したように口を開く。
光子
「そういえば、この前カナダとニュージーランドの友達に桜の写真送ったんよ。警固公園とか筥崎宮の。」
翼
「へぇ〜、あのへん桜きれいやもんな。外国の子ら、喜んどったやろ?」
光子
「うん!めっちゃ感動しとった。来年は一緒に花見したいって言ってくれて。」
翼はうなずきながら、ふっと笑みを浮かべる。
翼
「いいな。光子が送った写真で、ちょっとでも春を感じてもらえたんやね。」
その言葉に光子の頬が少し赤く染まった。
二人は映画館へ向かうエスカレーターを上りながら、次はどこで桜を見ようか――そんな他愛ない話を続けた。
キャナルシティの映画館。
二人が選んだのは、翼の希望で上映中の派手なアクション映画だった。
スクリーンいっぱいに広がる爆発、銃撃戦、そして高速カーチェイス。
まるで止まることを知らないように、ノンストップで繰り広げられる追いつ追われつの緊迫したシーンが続いていく。
光子(心の声)
「うわっ…すごい迫力!息つく暇もないやん…!」
翼は前のめりになって食い入るように画面を見つめていた。
光子も思わず手に汗をにぎる。
画面の中で主人公が窮地に追い込まれるたびに、光子は小さく息を呑んだ。
そして思わず、隣の翼の袖をぎゅっとつかむ。
光子
「ちょ、ちょっと怖いかも…!」
翼(小声で笑いながら)
「大丈夫、大丈夫。主人公やけん絶対勝つって。」
そう言いながらも、翼の目はスクリーンに釘付けだった。
最後のクライマックスシーン――敵との一騎打ちが決着した瞬間、場内には大きな拍手が起こる。
エンドロールが流れ始めると、光子は思わず深呼吸した。
光子
「はぁ〜…めっちゃハラハラした!心臓バクバクやったよ。」
翼
「やろ?最高やったな!やっぱアクションはこうでなくちゃ!」
翼の無邪気な笑顔につられて、光子も笑顔になる。
彼女の心臓は映画の迫力だけじゃなく、隣にいる翼の存在でも高鳴っていた。
タイトル:「優子刑事、愛の取調室」
夕暮れのキャナルシティを後にした光子と翼は、カフェで甘いケーキとカフェラテを分け合いながら、映画の感想を話し合った。
翼はアクションシーンを熱弁し、光子は「心臓に悪い!」と笑いながらも、その時間がなんだか心地よく思えた。
夕方、二人は自然と手を繋ぎながら帰路についた。
握った手のぬくもりが名残惜しく、光子は帰宅してもまだ頬に赤みが残っていた。
玄関を開けると、待ち構えていたかのように優子が仁王立ち。
優子
「おかえり、光子!さぁ、優子刑事の取調室へようこそ。」
光子
「な、なにそれ…。ただいまってば。」
優子は腕を組み、真剣な表情で光子をじっと見つめる。
だがその口元はにやにやしている。
優子
「みっちゃん、今日のデート、久しぶりのデート、どんなやったと?包み隠さず話してみんしゃい!」
光子
「べ、別に普通やったよ。映画見て、カフェ行って、それだけ。」
優子
「ほぉ〜、普通ねぇ…。ほんとに〜?ほんとに“普通”やったと〜?」
光子は視線を泳がせ、靴を脱ぐふりをしてごまかそうとした。
その瞬間、優子刑事が一歩踏み出す。
優子
「これは怪しい!犯人は現場に戻る…いや、嘘をつくと表情に出るんや!」
光子
「ちょ、ちょっと優子、なに言いよると!」
優子は腰に手を当て、芝居がかった声を張り上げる。
優子
「光子容疑者!あなたは今日、ただ映画を見ただけじゃない!もっとドキドキすることがあったに違いない!」
光子
「そ、そんなことないし!」
優子
「正直に話すんや!じゃないと――」
優子は突然、手をワキワキさせ、にやりと笑った。
優子
「――ハイパーこちょこちょの刑に処す!」
光子
「ちょっ、待って!やめんしゃい!それだけは勘弁してぇ〜!」
光子は必死に逃げるが、優子刑事のこちょこちょ攻撃が迫る。
家の中に、二人の笑い声が響き渡った。
光子の頬は、デートの余韻とこちょこちょのせいで、さらに赤く染まっていた。
タイトル:「優子刑事、こちょこちょ無双」
光子が靴を脱ぐ間もなく、優子刑事は飛びかかるように両手を伸ばした。
その指先が怪しくワキワキと動き、光子の脇腹に迫る。
光子
「ひゃっ!ちょ、ちょっと待って、ほんとにやると!?ほんとにやる気やろ!?」
優子
「もちろん!優子刑事に二言はない!嘘を隠す者には――ハイパーこちょこちょの刑しかないのだぁ!」
次の瞬間、光子はソファに押し倒される。
優子の手が脇腹に、足の裏に、容赦なく襲いかかった。
光子
「ひゃはははははっ!!やめてぇぇぇ!お腹痛い〜っ!」
優子
「自白するんや!映画館で、なにがあった!?翼くんと手ぇ繋いだやろ!?ほら正直に言わんね!」
光子
「ちょっ…!や、やめ…!あ、あああ!わかった、わかったってぇ〜!」
優子
「よし、白状する気になったな。では供述をどうぞ!」
光子は涙目で、ソファに転がりながら必死に言葉を絞り出す。
光子
「映画が…ドキドキで…怖くて……ちょっとだけ翼の袖つかんだ!…それだけ!!」
優子(満足げに)
「ほぉ〜、袖つかみ事件ね。記録に残しとこう。」
光子
「事件じゃないし!!!」
しかし優子はにやりと笑い、再び指を動かす。
優子
「……でも、袖“だけ”なんやろうねぇ〜?ほんとに?」
光子
「ちょ、ま、待って!もう無理!ほんとそれだけってばぁ〜!」
優子の追及は容赦なかった。
こうして「優子刑事のこちょこちょ無双」は夜遅くまで続き、
家には光子の笑い声と悲鳴が響き渡った。
そして最後に優子は満足そうにうなずいた。
優子
「ふふん、今日も平和を守ったぞ。優子刑事の勝利や!」
光子はソファにぐったりと倒れ込み、ため息をついた。
光子(心の声)
「……ほんと、優子には敵わんわ。」
タイトル:「光子刑事、歴史の影に潜む真実を暴け!」
日曜の朝。
優子は少し浮き足立ちながら家を出た。待ち合わせ場所で拓実と合流し、二人は並んで歩きながら元寇防塁跡へ向かう。
海辺に残る石の防塁。波の音が寄せては返し、その昔、この地を守った人々の気配を今も感じさせる。
優子
「ここでね、モンゴル軍を防いだんよ。想像するとすごいよね。」
拓実
「うん。何百年も前の人たちが必死で守った跡やと思うと、胸にくるね。」
二人は石の並びを見ながら歴史に思いを馳せ、そのまま手をつなぎ歩いた。
少し行った先のカフェでランチを楽しみ、笑いながらパンを分け合う。
昼下がりにはバスで移動し、別の史跡も見学。
歩き疲れたけれど、歴史と一緒に過ごす時間は、ふたりにとって何よりも特別だった。
夕暮れ、バスと電車を乗り継いで帰宅。
優子の家の前で足を止める。
拓実
「今日は楽しかった。また行こうな。」
優子
「うん。また明日、学校でね!」
手を振り合いながら別れ、拓実は振り返りながら帰っていった。
優子は胸を高鳴らせたまま玄関を開ける――
そこに待ち構えていたのは、光子刑事だった。
光子(仁王立ちで)
「ふっふっふ……帰ってきたな、優子容疑者。」
優子
「げっ!また出た!光子刑事!」
光子は腕を組み、目を細める。
光子
「今日は拓実くんとデートやったやろ?史跡めぐりにカフェランチ、バスで移動、そして夕暮れの見送り……なかなか充実しとったみたいやねぇ〜。」
優子(慌てて)
「な、なんでそんな詳しく知っとると!?ま、まさか尾行した!?」
光子
「刑事の勘じゃ。で、肝心なことを聞こうか。……手ぇ繋いだやろ?」
優子(顔を赤らめて)
「そ、そんなの……べ、別に……。」
光子はにやりと笑い、両手を構える。
光子
「その返答は怪しい!ならば――ハイパーこちょこちょの刑やぁぁ!」
優子
「ひぃぃぃ!やめてぇ〜!刑事の権力乱用やん!!」
光子は優子をソファに押し倒し、脇腹に指を突入させる。
優子
「きゃははははっ!わかった、わかったってぇ!繋いだ!ちゃんと繋いだってばぁ〜!」
光子(勝ち誇った笑み)
「よし!供述いただきました。記録完了っと!」
笑い転げる優子を見て、家の中は再び賑やかな笑い声で満ちていった。
そして光子刑事は、今日も“真実”を暴いたのであった――。
タイトル:「最強コンビ!光子刑事&優子刑事、恋の取り調べ大作戦!」
夜のリビング。
そこに現れたのは――恐怖の(?)刑事コンビ。
光子刑事
「光子刑事、出動!」
優子刑事
「優子刑事、参上!」
二人は背中合わせにポーズを決め、サングラスをかける。
(もちろん室内なのに。)
その前に座らされたのは、小春とはなまるツインズの三人。
三人は正座させられ、思わずごくりと唾を飲み込む。
小春
「な、なんなん、この茶番……。」
はなまるツインズ(声をそろえて)
「え、え、え!?なんでうちら呼ばれたとー!?」
光子刑事は机をばんっと叩く。
光子刑事
「静粛にっ!本日の容疑は……“恋愛の疑惑”!」
優子刑事
「そう!青春真っ盛りの君たちが、ほんとに何もないはずがなかろう!全部洗いざらい話してもらうけんね!」
三人は一斉に首を横に振る。
小春
「な、なんもないし!受験生やけん、恋とかしよらんし
ひなた
「そ、そうそう!あたしらまだ小学生やし!」
みずほ
「ギャグとコントの方が大事やもん!」
しかし、優子刑事が怪しくニヤリ。
優子刑事
「ふぅ〜ん?でも、この前男子と一緒に下校しとったやろ〜?」
はなまるツインズ(顔を真っ赤にして)
「ち、違う!ただの友達やし!」
光子刑事はすかさず前に乗り出す。
光子刑事
「怪しい!その返答は非常に怪しい!……これは強制捜査やな。」
小春(慌てて)
「ちょ、ちょっと待って!強制捜査って何!?」
光子と優子は顔を見合わせ、同時に叫んだ。
光子&優子
「出たぁ〜!ハイパーこちょこちょ・ダブルアタック!!」
次の瞬間、リビングは阿鼻叫喚に包まれた。
ひなた
「きゃははははっ!や、やめてぇぇぇぇ!」
みずほ
「お腹痛い〜っ!ひぃぃぃ!」
小春
「わぁぁぁぁ!高校受験生をこちょこちょにするなぁぁぁ!」
三人が笑い転げ、床をバタバタ叩く。
光子刑事は涼しい顔でノートを開き、メモを取るふりをしながら言った。
光子刑事
「……ふむふむ。“ただの友達”と供述。しかし笑い方が苦しそうだったので要注意人物に認定。」
優子刑事も腕を組んでうなずく。
優子刑事
「結論。三人とも“青春予備軍”としてマーク対象決定!」
小春&はなまるツインズ(絶叫)
「やめてぇぇぇぇぇ!!」
こうして“ダブル刑事”による恋愛大取り調べ作戦は大成功に終わった。
……いや、被害者(?)三人にとっては悪夢の夜だったかもしれない。
タイトル:「逆襲!小春&はなまるツインズのハイパーこちょこちょ作戦」
次の日の夕方。
リビングに現れたのは、にやにや笑いを浮かべる小春とひなた、みずほの3人。
小春
「ふふふ……昨夜の仕返しの時間やね。」
ひなた
「うん、今日はこっちが刑事になる番や!」
みずほ
「名付けて“リベンジ取調べ作戦”開始!」
そこへ、何も知らない光子と優子が部屋に入ってきた。
光子
「ただいま〜。あれ?みんな集まっとるね?」
優子
「なんしよるん?また遊びの相談?」
次の瞬間、小春たちは一斉に構える。
小春
「静粛にっ!光子刑事、優子刑事!あんたらを恋愛容疑で逮捕する!」
ひなた&みずほ(声をそろえて)
「逮捕〜っ!」
光子&優子(同時に)
「えぇぇぇぇぇ!?」
光子と優子は慌てて立ち上がるが、3人がかりで取り囲まれて座布団に押し倒された。
小春(仁王立ち)
「まず、光子容疑者!翼くんとデートしたって聞いたけど、正直に話してもらおうか。」
光子(真っ赤になって)
「べ、別に普通やったし!ただ映画見て、ご飯食べただけやし!」
ひなた(にやり)
「その返答は非常に怪しい!」
みずほ
「では次!優子容疑者!拓実くんと史跡デートしたそうやね?」
優子
「ち、違う!ただの社会科見学やし!」
小春(冷酷な笑み)
「ふむ……これは強制捜査が必要やね。」
3人は目を合わせ、同時に叫んだ。
小春&ひなた&みずほ
「発動!ハイパーこちょこちょ・トリプルアタック!!」
次の瞬間、光子と優子はソファに転がされ、わき腹と足を徹底的に攻められる!
光子
「ぎゃははははっ!や、やめてぇぇ!こちょこちょは反則やろぉぉ!」
優子
「ひぃぃぃっ!笑い死ぬ〜っ!降参、降参やってぇぇ!」
小春は得意げにメモ帳を取り出し、わざとらしく記録を取る。
小春
「……供述:“普通のデート”。しかし笑いながら言ったのでクロ確定。」
ひなた
「光子刑事、恋愛確定!」
みずほ
「優子刑事も恋愛確定!」
光子&優子(絶叫しながら)
「やめろぉぉぉ!確定するなぁぁぁぁ!」
こうして、“ダブル刑事”は見事に返り討ちに遭い、リビングは笑い声と悲鳴で埋め尽くされた。
その夜、“恋の容疑者”の座は、光子と優子へと移ったのであった――