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新たな始まり。

日曜日の昼下がり、小倉家の居間


ひなたとみずほがワクワクしながら玄関から入ってくる。

「ひなたちゃん、みずほちゃん、よう来たね〜!」と光子が笑顔で迎える。

「光子さん、優子さん、こんにちは〜!」と一年生コンビは丁寧にお辞儀。


そこへ翼と拓実もやってきて、少し照れながら「こんにちは〜」と挨拶。

全員が揃ったところで、ひなたとみずほは自慢のギャグネタを披露開始。


ひなた:「うちのネタ、見て〜!『にゃんにゃんコンビ、にゃ〜ん』!」

みずほ:「『おっとっと!落ちる〜!あ、でも笑いは落ちんばい!』」


光子と優子は二人の動きとボケをツッコミつつ、笑いながら拍手。

翼と拓実も思わず吹き出して、「すごい……小学生なのにこのセンス!」と感心。


ひなたとみずほのギャグは、軽やかな動きとコミカルな間の取り方で居間を笑いの渦に。

光子は「やっぱりうちの後輩も負けとらんばい!」と太鼓判を押す。

優子は「ほんと、笑いの才能は博多南小学校、まだまだ続くね〜」と微笑む。


こうして日曜日の昼下がり、光子・優子と一年生コンビ、そして翼・拓実の前で、また笑いの嵐が吹き荒れるのであった。




そこへ翼と拓実もやってきて、二人を見たひなたとみずほは顔を見合わせて、いっせいにボケる。


ひなた:「お姉ちゃん、このおじさんたち誰〜?」

みずほ:「うん、何で急に家にいるんですか〜?」


光子と優子は大爆笑しながら、

「そ、それは……デートの相手……じゃなくて、お友達よ!」と慌ててツッコむ。


翼と拓実は思わず苦笑。「そ、そういうリアクションは予想外……」と照れ笑い。


場の雰囲気が和んだところで、ひなたとみずほは自慢のギャグネタを披露開始。


ひなた:「うちのネタ、見て〜!『にゃんにゃんコンビ、にゃ〜ん』!」

みずほ:「『おっとっと!落ちる〜!あ、でも笑いは落ちんばい!』」


光子と優子は二人の動きとボケをツッコミつつ、笑いながら拍手。

翼と拓実も思わず吹き出して、「すごい……小学生なのにこのセンス!」と感心。


こうして日曜日の昼下がり、光子・優子と一年生コンビ、そして翼・拓実の前で、また笑いの嵐が吹き荒れるのであった。




小倉家・居間


ひなたとみずほのギャグが一段落したところで、光子がにっこり笑いながら言う。

「さてさて、ここでうちらから、ちょいとギャグの秘伝を伝授ばい!」

優子も笑顔で続ける。「せっかくのお昼下がり、笑いを倍増させんとね!」


まずは基本のボケとツッコミのタイミングを教える。

「ひなたちゃん、ボケる時はタイミングば見て、間を空けると笑いが倍増するっちゃ」

「みずほちゃん、ツッコミは思い切りやらんと、笑いが半減するけんね!」


二人は真剣に聞き、早速練習。

「じゃあ、みんなで即興漫才、やってみるばい!」と光子が声をかける。


翼と拓実も巻き込まれ、全員即興で掛け合いをスタート。


ひなた:「お姉ちゃん、このおじさんたち誰?」

みずほ:「うん、何で急に家にいるんですか〜?」

光子:「そ、それは……うちらの特訓相手よ!」

優子:「そうそう、笑いの訓練に付き合ってもらっとると!」

翼:「え、俺たち訓練台ってこと……?」

拓実:「ま、まあ、笑顔のためなら仕方ないか……」

ひなた:「じゃあ、にゃんにゃんコンビ、行くばい!」

みずほ:「おっとっと、落ちる〜!あ、でも笑いは落ちんばい!」


全員がツッコミとボケを掛け合い、瞬く間に居間は笑いの嵐。

光子と優子は一年生コンビの成長に目を細め、

「うん、こりゃ将来有望ばい!」と太鼓判。

翼と拓実も思わず笑い転げ、肩を叩き合う。


こうして、光子・優子と一年生コンビ、さらに翼・拓実による 台本なし、打ち合わせ一切なしの即興ギャグ漫才 が、博多南小学校さながらの笑いの空間を再現したのであった。



で、八幡ひなたと枝光みずほの二人のコンビ名を決める。いくつかの候補の中から次がリストに上がった。



案1:ぴかぴかコンビ

•由来:まだ一年生でキラキラ新入生、明るく元気なイメージ

•インパクト:リズムがよくて覚えやすい


案2:こまちスマイル

•由来:九州の「小松」「光」「笑顔」のイメージをかけた

•インパクト:笑顔を連想させ、可愛らしい


案3:はなまるツインズ

•由来:八幡ひなた(はな)・枝光みずほ(まる?)から連想

•インパクト:学校で「はなまる」もらうみたいで明るく元気


案4:わっしょいギャルズ

•由来:博多らしさを前面に、元気いっぱいの掛け声「わっしょい」

•インパクト:一度聞いたら忘れられない


案5:ぴょんぴょん姉妹

•由来:動きが軽快で元気いっぱいのイメージ

•インパクト:リズム感と可愛さを両立



で、二人に聞いたところ、はなまるツインズがいいとして、はなまるツインズに決まる。




ファイブピーチ★の公式SNSに、ついに小学一年生コンビ「はなまるツインズ」が紹介される。写真には、元気いっぱいのひなたとみずほがポーズを決めて笑顔を見せている。


投稿には「博多南小学校に新たなお笑いの旋風、はなまるツインズ登場!光子お姉ちゃん、優子お姉ちゃんからギャグの手ほどきを受けて、すでに才能がキラリ✨」とコメント。


コメント欄は大盛り上がり。

「めっちゃ可愛い!」「将来が楽しみすぎる」「はなまるツインズ、応援します!」など、ファンから温かい声が次々と寄せられる。


光子と優子も太鼓判を押して、こうコメント。

「ほんと、将来が楽しみやね!博多南小学校、また笑いの嵐が戻るばい!」


こうして、はなまるツインズは公式にお披露目され、博多南小学校に新しい笑いの波を起こす予感が漂った。




春の福岡交響楽団の新入団面接日。美香はリクルートスーツに身を包み、緊張と期待の入り混じった表情で会場に臨む。総勢100人ほどの楽団員の中、今日から新たに5人が金管・木管・打楽器パートに加わることとなった。


まず、美香から自己紹介。

「トロンボーンを担当します、美香です。これまで東京の音大でクラシックを学び、大学オーケストラや室内楽で演奏してきました。福岡の地で演奏できることを楽しみにしています。」


続いて、ホルン担当の青年。

「ホルンを担当します、桐生拓海です。中学・高校で吹奏楽部に所属し、全国大会にも出場経験があります。どうぞよろしくお願いします。」


パーカッション担当の女性。

「打楽器を担当します、宮原紗英です。高校時代は吹奏楽部で打楽器全般を学び、大学ではオーケストラの演奏会に参加してきました。」


フルート担当の男性。

「フルート担当の木村颯太です。クラシックフルートを中心に活動してきました。アンサンブルやソロも経験しており、演奏を通して楽団に貢献できればと思います。」


サックス担当の女性。

「サックス担当の北川紗里です。ジャズとクラシックを学んできましたが、オーケストラでの経験は初めてです。皆さんと一緒に素敵な演奏を作り上げていきたいです。」


全員が順に自己紹介を終えると、先輩団員たちは温かい拍手で迎える。美香は心の中で、福岡でも新しい音楽の仲間たちとともに、自分の演奏を磨き、輝く未来を作っていく決意を新たにした。




福岡交響楽団のリハーサル室には、100人近くの団員たちの熱気が漂う。新入団の5人も緊張と期待を胸に、各自の席に着いた。今日の曲目は「禿山の一夜」。荘厳で迫力ある序奏から、繊細なフレーズまで、全員の集中力が求められる名曲だ。


指揮者がタクトを掲げると、音楽室に静寂が訪れる。


「では、始めます。」


ホルンの桐生拓海が柔らかく第一音を鳴らし、パーカッションの宮原紗英がリズムの骨格をしっかり支える。フルートの木村颯太は軽やかに旋律を奏で、サックスの北川紗里は温かみのある音色でハーモニーに溶け込む。


美香はトロンボーンで低音域を支えつつ、全体のバランスを聴きながら精密に吹く。最初の数小節、緊張で手が少し震えたが、隣の桐生の安定したホルンの響きに心が落ち着く。


旋律が高まる部分では、全員が呼吸を合わせて力強く音を重ねる。美香は、自分の音がオーケストラ全体の色彩の一部として響くことに喜びを感じる。


セッションが進むにつれ、緊張も徐々に消え、5人の新入団員も自然にアンサンブルに溶け込んでいった。指揮者は微笑みながら、時折手で合図を送り、音楽のうねりを導く。


最後のクライマックス。全員の音が重なり、部屋中を包み込むような壮大な響きとなる。演奏が終わると、しばしの静寂のあと、大きな拍手が巻き起こる。


「皆さん、よくできました!」


指揮者の声に、新入団の5人も自然と笑みがこぼれる。美香は心の中で、東京での経験を胸に、福岡でも音楽の仲間たちとともに成長していく決意を改めて固めた。




新入団員5人の自己紹介&エピソード


1. 美香トロンボーン

「私は東京から来ました、美香です。トロンボーンを担当しています。」

自己紹介のあと、美香は少し照れ笑いを浮かべながら話す。

「実は、私、アイドルユニット『ファイブピーチ★』でも活動してまして……妹の光子と優子がとにかく爆笑ギャグの天才で、家では毎日腹筋が攣るくらい笑わせてもらってるんです。先日も双子ちゃんが小学校の教室で即興コントを披露して、先生方全員が涙を流して笑っていました。そんなエピソードを、演奏の合間にみんなにも話したくて。」

団員たちは微笑みながら、「それはすごい!」と声を上げ、和やかな空気に。


2. 桐生拓海ホルン

「桐生拓海です。ホルン担当です。」

拓海はちょっと控えめに続ける。

「僕は普段は山登りが趣味でして、練習前に近くの山を駆け上がってきたこともあります。山の頂上で風を感じながら吹くホルンの音って、格別なんですよ。」

団員たちは笑顔で頷き、音楽と自然の関わりに興味津々。


3. 宮原紗英パーカッション

「宮原紗英です、パーカッションを担当します。」

「小さい頃から打楽器が大好きで、特に太鼓を叩くときの全身でリズムを感じる瞬間がたまりません。先日は、友達の結婚式で即席のドラムパフォーマンスをしたら、会場中が踊りだして……そのときの感覚をオーケストラでも再現できればと思っています。」


4. 木村颯太フルート

「木村颯太です、フルート担当です。」

颯太は少し笑いながら自己紹介。

「僕、普段はギターも弾くんですけど、フルートの透明感ある音色に魅了されて……音楽室で練習していると、つい童心に返って走り回りたくなることもあります(笑)。」


5. 北川紗里サックス

「北川紗里です、サックス担当です。」

「私はジャズサックスを少し嗜んでいましたが、オーケストラで吹くのは初めてです。緊張しますが、みんなと合わせることで新しい音楽の面白さを発見できそうで楽しみです。」



リハーサル後、団員たちは軽く談笑。美香は、双子ちゃんの話をさらに具体的に披露する。

「光子と優子は、ある日、博多南小学校の一年生コンビ、ひなたとみずほちゃんにギャグの指導をしていたんです。二人ともまだ小学一年生なのに、即興ボケとツッコミで、先生方が腹筋攣るくらい笑ったんですよ。」

団員たちは「小学生でそんなことができるのか!」と驚きながらも、思わず笑顔に。


その話題で場が和み、新入団員5人の緊張も徐々にほぐれていった。美香は胸の中で、「音楽も笑いも、伝える力は同じなんだ」と改めて感じ、演奏にも自然と集中力が増していった。



新入団員たちの自己紹介や和やかな談笑がひと段落したあと、美香がにっこり笑いながら動画を取り出した。


「せっかくですけん、見てもらおうかな。私たちの家族の、爆笑コント動画です!」


スクリーンに映し出されたのは、父・優馬の温泉での出来事。温泉から上がり、湯上がりのコーヒー牛乳をゴクリと飲む優馬。しかし、むせた拍子に鼻からコーヒー牛乳が噴射してしまう――そのリアルな瞬間を忠実に再現した光子と優子のコント。二人は大げさな身振り手振りで、優馬のリアクションを面白おかしく演じていた。


「ゴホッ!むせるっちゃ!」

「うわっ!鼻から出とる!」

「なんばしよっとん、父さん!」


見ている団員たちはあまりにコミカルすぎて、腹を抱えて笑い転げる。美香も由美も詩織も、つい声をあげて笑った。


拓海:「これは……ズルい!あまりにリアルやけん、腹筋崩壊する!」

紗英:「二人の演技力すごすぎる……まるで舞台やね!」

颯太:「音楽も笑いも、表現力って大事やなあ。」

紗里:「いやー、動画でここまで爆笑できるなんて、すごいね!」


笑いが一段落したあと、光子が満足そうに言う。

「ね、うちのギャグって、年齢関係なく笑えるっちゃ!」

優子もニコニコ顔で続ける。

「そうやけん、みんなも楽しんでね~!」


その場は笑いの渦に包まれ、新入団員たちの緊張も完全に解け、オーケストラのリハーサルに向けて和気あいあいのムードが完成した。




この日は、新入団員たちの初顔合わせとコント練習。美香はマンションから早めに出て、オーケストラ会場で準備を整え、スマホで動画を撮影しつつ、新入団員に指示を出す。


「みんな、ここは身振り手振りと声のトーンが大事やけん、思いっきりやってみんしゃい!」


最初は戸惑う新入団員たち。


ホルン担当の颯太が挑戦。「むむっ、鼻から噴射……って、ええい!」

段ボール装置を使い、コップの水が勢いよく飛び出す。音と動きのタイミングが完璧で、全員大爆笑。


パーカッション担当の紗里も挑戦。「うわっ、むせたー!」

フルート担当の和也も負けじと演技。「鼻から……!」

サックス担当の真希も加わり、みんなで教え合いながら、演技のコツを掴んでいく。


由美と詩織も参加。「ここまで本気でやると、演技力も上がるね!音楽に活かせそう!」


こうして、新入団員全員が巻き込まれた「リアルコント演習」は、笑いと学びの両方を兼ね備えたものに。オーケストラの練習前の空気は完全に和らぎ、みんなで腹筋を使いすぎて、笑い疲れるほどだった。


美香は最後に動画を確認しながら、にっこり。

「これ、公式SNSに載せたら、団員もファンも大爆笑やろうね~」


こうして、光子と優子が学校で不在でも、福岡のマンションから通う美香が中心となり、新入団員たちの練習と笑いの一日が無事終了した。










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