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タッカマンとナルシスト拓実?

二学期。夏休みが終わり、校内は一気に活気を取り戻した。

九月の体育祭に向けて、まだ残暑厳しい中、校庭では汗だくの練習が続く。


「はぁ〜……あちーのに、やってらんないよ〜。」

光子が、顔にタオルを貼りつけながら、ちびまる子ちゃんの声真似をする。


「ホントそれ。お母さ〜ん、もう帰っていい?」

優子も負けじと、まる子風にだだをこねる声を張り上げる。


そのやりとりを後ろで聞いていた拓実が、急に真顔になり、声を張り上げた。

「ズバリ、暑いでしょう〜!」


あまりにマルオくんにそっくりな声に、周囲の生徒が一瞬沈黙――次の瞬間、大爆笑。


「ちょっ、拓実〜!めっちゃ似とるやん!」

優子は腹を抱えて笑い出す。


「お前、それ練習中に出すとか反則やろ!」

光子も息を切らしながら、砂の上で転がりそうになっている。


先生が遠くから「おーい!遊んどらんで走れー!」と叫ぶ声が飛んできて、笑いすぎた一同は慌てて整列。

だが列に戻っても、光子と優子、そして拓実の間には、こっそり「次は誰の真似する?」と小声で相談する、いたずらっぽい空気が漂っていた。





「ねぇねぇ、あの先生、なんであんなに涼しい顔しとーと?」

光子が額の汗を拭いながらブーたれる。


「ほんとよ。タッカマンって呼ばれとーけど、まじで暑さ無敵やん。」

優子もタオルで顔を覆いながら、腕組みでぶつぶつ。


「よっしゃ、次は先生の真似しよーや!」

拓実が目を輝かせて提案する。


光子と優子は顔を見合わせて、ニヤリ。

「おー、いいね。体育教師・タッカマンを再現や!」


三人は息を合わせ、タッカマンの指示の仕方や、汗ひとつ見せず笑顔で生徒を走らせるあの独特のポーズをマネし始める。


「おーい!もっと速く走れぇー!」

拓実が片手を高く掲げ、タッカマンの叫びを再現。


「はいはい、そんなんじゃサボってるのと同じやん!」

光子が低い声で注意役を演じる。


「みんなー、まだまだこれからやぞー!」

優子が声を張り上げ、汗だくになりながらも、タッカマン流のやる気満点モードを演じる。


その瞬間、クラス中が爆笑の渦に包まれる。

体育の練習はまだまだ続くけれど、暑さと疲労が吹き飛ぶ、光子・優子・拓実のギャグ・タッカマンショーだった。





「てか、タッカマンって、松岡修造さんみたいじゃない?」

優子が口にすると、クラス中が一瞬静まり返り、次の瞬間、ドッと笑いが起こる。


「わははは!確かに!あの汗だくのやる気、修造やん!」

光子も思わず笑いながら腕を振る。


「おーい!もっと気合入れろー!まだまだ走れるやろー!」

拓実が松岡さん風に叫ぶと、みんな一層大爆笑。


「優子〜、あんた天才やん!言い得て妙すぎる!」

光子が感心して、二人で顔を見合わせてニヤリ。


汗だくで走り回る生徒たちも、暑さを忘れて大笑い。

体育の練習が、いつの間にか“修造風タッカマンコント大会”になっていた。





「はぁ…ちかれたびー。」

光子は肩で息をしながら、思わずぼやく。


ふと校舎の方を見ると、翼がグラウンドをじっと見つめているのに気づく。

光子の中で、フットやる気モードが発動。


「なに?どうしたん?」

さおりが訝しげに聞くと、光子は「いや、別に〜」と照れ隠し。


さおりも校舎の方をチラリと見て、「ははぁ〜なるほど」と納得顔。


その後、体育の授業が終わり、教室に戻った光子。

クラスメイトたちは、まだ息を整えながらも、光子をからかい始める。


「翼を見つめすぎやろー!フットやる気モード発動中?」

「光子ちゃん、なんか赤くなっとるやん!」

優子もからかいの輪に加わり、光子は思わず「うるさーい!」と顔を赤らめる。


汗と笑いでグラウンドはまだ熱気に包まれ、光子のドタバタな日常は続いていくのだった。

 



光子のフットやる気モード落語


落語研究会の部室。夏休み明け最初の練習日、光子はまだ体育で体が熱く、肩で息をしながらも、心はフットやる気モード全開。


「はい、今日の練習は…光子ちゃん、なにその目ぇ!」

部長のさくらがツッコミを入れる。光子はフットの熱気をそのままコントに反映させ、前に出る。


光子:「あー、もう体育のグラウンドで翼が…フフフ、モード発動中やけん!」

優子がサポートに回り、光子の動きをオーバーにマネする。


光子はまず、グラウンドでの汗だくの姿を寸劇化。

「はぁ、はぁ…この熱気、まるでサウナやん!タッカマン先生は涼しい顔して指示出すとよ!あんた、松岡修造かっ!」


観客役の部員たちは、光子のフットやる気モードを全身で表現するジェスチャーと、松岡修造ネタに爆笑。

優子も横で「光子〜、翼のことば見過ぎて前に突っ込んでいくやん!」とツッコミを入れる。


光子はさらに、体育で疲れ切ったクラスメイトたちを擬人化。

「おい、お前ら!肩で息するな、俺も走るぞ!はぁはぁ…って、俺誰やねん!」

部員たちは大爆笑で、机を叩きながら転げ回る。


最後は、光子が翼を見つめすぎてフットやる気モード全開のまま、ついに机の下で足をバタバタさせながらフィニッシュ。

「やー、疲れたけど、笑いもフットも全開やったばい!」


部員たちは拍手喝采。さおりは顔を赤らめながら「光子ちゃん…こりゃ反則級やな」と呟く。

優子もにっこり笑って、「モード発動は伝染するけん、次は私の番ね」と宣言。


こうして、光子のフットやる気モードは、落語研究会でも爆笑コントとして伝説になったのだった。





光子のフットやる気モードに部室中が爆笑していると、さおりが首をかしげてツッコミ。


さおり:「ちょっと待って、光子ちゃんはやる気モード全開なのに、なんで優子ちゃんと拓実は全然発動せんとね?」


優子は机の上でにっこり笑いながら肩をすくめる。

優子:「そりゃ〜、光子ちゃんほど翼くんに夢中やないけん、発動せんのよ〜。」


拓実も苦笑しながら、「俺は…やる気モードより汗かく方が先に出るタイプやけん」と自己分析。


さおりは「なるほどね〜、光子ちゃんの熱視線パワーはすごいんやな!」と感心しつつ、光子の足バタバタを見て再び大笑い。


光子:「もー、これが私のフットやる気モードよ!見たやろ、さおり?」

さおり:「見た見た!これは伝説になるね!」


こうして、光子の“やる気モード伝染”は部室に笑いをもたらすが、優子と拓実はまだ冷静という、ギャグのコントラストも生まれるのであった。




卓球部の練習中、拓実はラリーを決めた直後に思いっきりくしゃみをかました。


拓実:「くしゃっ!…誰か俺の噂しよったと?まぁ、俺はかっこいいナイスガイやけんなぁ。」


周りの部員たちは一斉に顔を見合わせる。


部員A:「はぁ、なに言いよると?ナルシストか?」

部員B:「いや、拓実先輩、くしゃみの後にそれ言う?さすがに笑うわ…」


拓実は満足げに胸を張るが、その横で光子と優子がギャラリーとして見ていたら、すかさず優子が小声でささやく。


優子:「あー、また始まった…ナルシスト祭り。」

光子:「まぁ、これも拓実くんの“やる気モード”の一環かもね。」


拓実は無自覚に周囲を笑わせる天才的なボケ役となり、部室の空気は一気に和むのであった。




部室は拓実のくしゃみ&ナルシスト発言で大爆笑の渦に包まれていた。ギャグ祭り状態だ。


優子:「…でも、拓実がかっこいいのは認めるけどね。」


光子:「えーっ、否定せんとー!?そこツッコまんといかんやろー!」


優子はくすくす笑いながら肩をすくめ、光子は腕組みして悔しそうに「やっぱり拓実はズルいわ〜」と叫ぶ。


拓実:「え?俺がかっこいいの認めてもらっただけで、なんでそんなに騒ぐん?」


光子:「騒ぐんじゃなーい!ツッコミを入れるべきところはそこじゃろー!」


部室は再び笑いに包まれ、ギャグ祭りはさらにヒートアップ。拓実のナルシストボケに、光子と優子の絶妙ツッコミが絡み、まさに中学2年生ならではの爆笑コントが展開されるのであった。





光子と優子が部室でギャグ祭りを繰り広げているところ、スマホをセットしてグルチャ通話をオン。画面には温也と郷子夫妻、美香お姉ちゃん、アキラにいちゃん、奏太にいちゃん、小春、そしてはなまるツインズのひなたとみずほの笑顔が映る。


温也:「おうおう、なんやこの爆笑の嵐は!」


郷子:「光子ちゃん優子ちゃん、あんたら今日も元気やねぇ。」


小春:「ひなた、みずほ、見て!光子ちゃん優子ちゃん、めっちゃ笑わせてる!」


ひなた&みずほ(画面越しに同時に):「キャハハハ!お姉ちゃんたち最高!」


光子:「あ、いや、優子〜、ここもツッコミいかんと!」


優子:「よし、任せとけ!」


部室の爆笑と画面越しの歓声が交錯し、ギャグ祭りはオンライン越しに拡大。拓実のナルシスト発言に対しても、遠隔地の家族たちが「否定せんのかーい!」と画面に向かって突っ込む。


美香:「この瞬間、全国放送されとるみたいな錯覚になるわ…」


アキラ:「まじで、笑いすぎて腹筋痛いって!」


奏太:「光子、優子、まさかグルチャでこんなに盛り上がるとはなぁ。」


小春:「体育祭前にこれだけ笑ったら、体力も倍増やね。」


ひなた&みずほ:「次はもっと長くやってほしい〜!」


光子:「じゃ、次のネタも…」


優子:「…っと、その前に、拓実にもう一発ツッコんどく?」


画面越しに全員が大笑いし、部室の中もグルチャも笑い声であふれかえる。遠くにいても、家族や友達との笑いの連鎖は止まらない。





光子と優子が爆笑ギャグを繰り広げる部室、グルチャ通話も同時進行。画面には温也、郷子夫妻、美香、アキラ、奏太、小春、ひなたとさくらが映っている。


郷子:「あはははは…うわっ、私妊婦やから…笑ったらめっちゃきついわ〜!」


笑いすぎて、郷子の目が徐々に虚ろになっていく。


温也:「おいおい、大丈夫か?郷子〜!」


美香:「うわ、画面越しでも危険信号出とる!」


光子:「郷子さ〜ん、笑いすぎ注意!でも、止まらんねぇ、これ〜」


優子:「ほら、次のツッコミも行くけん、心の準備しといてね♡」


郷子:「はぁ…はぁ…や、やめて…目が…虚ろ…」


ひなた&みずほ(画面越し):「キャハハハ、郷子おばちゃん、大丈夫〜!?」


小春:「ほんま、笑いすぎて倒れそうやね〜」


光子と優子は、郷子の虚ろな目を見て、一瞬「やりすぎたか?」と焦るが、すぐにまた次のギャグへ。


郷子は必死で笑いをこらえながらも、ついに「もう、限界や…けど…楽しい…」と、小さく笑みを漏らす。


画面越しの全員も、その必死さと楽しさに巻き込まれて、さらに笑いの渦は膨れ上がる。



 【グルチャ妊婦ギャグ耐久戦 ― 光子・優子・郷子・温也編】


光子と優子の爆笑ギャグが止まらない部室。画面には温也、郷子、美香、アキラ、奏太、小春、ひなたとみずほが映っている。


郷子:「あはははは…うわっ、私妊婦やから…笑ったらめっちゃきついわ〜!」


笑いすぎて、郷子の目は虚ろになりかける。


温也:「郷子、大丈夫か?もう顔がヤバいぞ!」


美香:「ほんと、画面越しでも危険信号出てる!」


光子:「郷子〜、笑いすぎ注意やけん!でも、止まらんね〜これ〜」


優子:「ほら、次のツッコミも行くけん、心の準備しとってね♡」


郷子:「はぁ…はぁ…や、やめて…目が…虚ろ…」


光子と優子は、一瞬やりすぎたかと焦るが、すぐにまた次のギャグへ。


温也:「おいおい、俺も参戦すっぞ…これ、誰が耐えられるんか?」


郷子:「あぁっ…やばい…もう腹筋が…もう限界…」


光子:「ほら、郷子さん、これが私たちの必殺奥義“スーパーコチョコチョ・ギャグ版”やけん!」


優子:「耐えきれんやったら、素直に白旗あげんとよ〜」


郷子は悶絶しながらも、時折小さく笑みを漏らす。「あ…楽しい…でも…くるしい…」


画面越しのひなたとみずほも笑いをこらえきれず、「キャハハハ、郷子さん大丈夫〜!?」と叫ぶ。


小春:「まじで、笑いすぎで倒れるかと思った〜」


光子と優子は郷子の必死な様子を見て、一瞬手を止めそうになるが、やはり止まらず、次々とギャグを繰り出す。


温也も負けじと、「郷子、俺のナイスガイパワーも加えて耐えろ!」とボケる。


郷子:「も…もう限界…でも…楽しい…」


美香:「郷子さん、笑いすぎたら夜眠れんくなるけん、ほどほどにせんと」


郷子は必死で笑いをこらえつつ、「わ、わかった…でも…またやりたくなる…」と弱々しくも笑う。


画面越しの全員も、その必死さと楽しさに巻き込まれて、笑いの渦はさらに膨れ上がる。


光子:「よし、郷子さん、耐えたね!これで妊婦ギャグ耐久戦、勝者は…郷子さん♡」


優子:「ほら、拍手せんと!みんなも拍手〜」


郷子は息を切らしながらも、満足げに画面越しのみんなに手を振る。「はぁ…もう…疲れたけど…楽しかった…」


温也:「やっぱり、郷子は俺たちのギャグパワーにも耐えられる女やな…」


光子と優子は、互いに顔を見合わせて笑いながら、「郷子さん、次はもっと過激バージョンでもええかね?」と冗談を飛ばす。


郷子は虚ろな目で小さく頷き、「や、やめとく…でも…また楽しみにしとる…」と笑みを漏らす。


こうして、グルチャ妊婦ギャグ耐久戦は大盛況のまま幕を閉じるのだった。




グルチャが終了し、画面の向こうの笑い声も徐々に遠ざかる。


「はぁ、今日もめっちゃ笑ったわ〜」光子が大きく伸びをしながらつぶやく。

「笑いすぎて腹筋痛い〜」優子も同じくため息をつく。


その後は夕食の準備だ。優子は庭先へ出て、家庭菜園で育てているトマトやピーマン、ナスビを手に取る。太陽の光を浴びて色づいた野菜は瑞々しく、優子はひとつひとつ丁寧に洗い、適度な大きさにカットしていく。

「よし、これでサラダもバッチリね」優子はにこりと笑う。


一方、光子は美鈴と一緒に台所に立つ。鍋にカレーのルーと野菜を入れ、コトコト煮込む。香ばしい匂いが部屋中に広がり、思わず食欲をそそる。サラダの野菜を切る手際も光子は慣れたもので、包丁さばきは無駄なくスムーズだ。


料理をしている二人の表情は真剣そのもの。

「これから、愛する人に料理を出す時、一生懸命愛情込めて、美味しく食べてほしいからね」優子がつぶやくと、光子もうなずきながらルーをかき混ぜる。


美鈴はそんな二人を見て、少し微笑む。「ほんとに、二人とも腕前はもう一人前やね。包丁さばきも、火加減も完璧やし、これなら誰に出しても恥ずかしくないわ」

光子と優子は少し照れくさそうにしながらも、嬉しそうに顔を見合わせる。


こうして台所には笑いと真剣さが入り混じり、夏の夕暮れの光が差し込む中、家族のための愛情いっぱいの夕食が着々と仕上がっていくのだった。




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