ダイヤのリング
南中の永遠の伝説
光子・優子・さおりが卒業したあとも、南中では語り継がれる伝説ができました。
「悪さをすれば、あのスーパーコチョコチョがやってくる…!」
生徒たちは、この伝説の力を恐れ、いたずらやサボりを未然に防ぐようになりました。
学校内には、笑いと秩序が共存する不思議な雰囲気が生まれ、卒業生たちの功績は永遠に語り継がれることに。
生徒たち「スーパーコチョコチョ…やっぱ怖い…!」
教職員「光子ちゃんたちの伝説、すごいわね…」
こうして、南中の平和は後輩たちへと受け継がれ、笑いと正義のシンボルとして不滅の存在となったのでした。
「23歳の誕生日、永遠の約束」
レストランの窓際。夜景の光がきらめき、静かな音楽が流れよる。
美香の23歳の誕生日。アキラはグラスを置いて、まっすぐ彼女の目を見つめた。
⸻
アキラ「美香、俺な…来年、音大卒業したら福岡交響楽団に正式に入団すること決まったっちゃん。トランペットもサックスも、両方やってほしかって言われてな。」
美香「ほんと!?すごか〜!アキラ、おめでとう!私も同じ楽団やけん、これからずっと一緒に音楽できるっちゃね。夢みたいやん!」
アキラは少し照れ笑いを浮かべ、懐から小さな箱を取り出した。
その動きに、美香の心臓が跳ねる。
アキラ「それでな、美香…。俺、もうひとつ夢があると。
…美香、卒業したら俺と結婚してくれんか?」
箱を開けると、小さなダイヤの指輪が、柔らかな光を放っていた。
美香「……え?ほんとに?私で…よかと?」
アキラ「美香やなかと、絶対ダメたい。音楽も人生も、一緒に歩いていきたかっちゃ。」
涙が頬を伝い、手で口元を押さえる美香。
やがて、震える声で答えた。
美香「……うん。よろしくお願いします。」
二人はそっと手を重ね、夜景の中で未来を誓い合った。
23歳の誕生日は、美香にとって永遠の約束の日となった。
「家族への報告」
美香はアキラと並んで、小倉家のリビングに座っとった。
テーブルの上には、さっきから熱い湯気をあげとるお茶。
光子と優子も目をキラキラさせながら、美香の口から出る言葉を待っとった。
美香「あのね…実はアキラから、結婚してくれんかって言われたと。」
リビングが一瞬静まり返り、次の瞬間――
光子「えーーっ!ほんと!?すごいやん!」
優子「お姉ちゃん、やったね!めっちゃ幸せそうやん!」
美鈴お母さんは手を合わせて目を潤ませ、優馬お父さんは大きくうなずいた。
美鈴「美香、本当に幸せそうやねぇ…お母さんも嬉しか〜。」
優馬「アキラくん、うちの大事な娘ば頼んだばい!」
アキラは背筋を伸ばし、真剣な表情で答えた。
アキラ「はい!必ず美香さんを幸せにします!」
「赤嶺家への報告」
美香とアキラは、夕暮れ時の赤嶺家を訪ねた。
縁側に座っとったのは、アキラの祖父母。夏の風鈴がチリンと鳴り、穏やかな空気が流れとった。
アキラが少し照れくさそうに、けれども凛とした声で切り出した。
アキラ「じいちゃん、ばあちゃん。実は…俺、美香さんと卒業したら結婚することに決めた。」
しばし沈黙。次の瞬間、赤嶺のおじいちゃんは目を細め、大きくうなずいた。
赤嶺のおじいちゃん「ほうか、ついにその時が来たか。アキラ、よう決心したのぉ。」
おばあちゃんも、にっこりと優しく笑った。
赤嶺のおばあちゃん「美香さん、こんな孫やけど、どうぞよろしくね。あの子はちょっと不器用やけど、心根はまっすぐやけん。」
美香は少し赤くなりながらも、はっきり答えた。
美香「はい。私もアキラと一緒に歩いていきたいって思っとります。」
その言葉を聞いた瞬間、祖父母の顔に涙がにじんだ。
赤嶺のおじいちゃん「こんな日が来るとはのぉ…。わしらもまだまだ元気でおらんといかんばい。」
赤嶺のおばあちゃん「そうやねぇ。二人の結婚式、楽しみにしとるよ。」
アキラは深々と頭を下げ、美香の手を握った。
アキラ「じいちゃん、ばあちゃん。二人のこと、必ず安心させるけん。」
縁側を吹き抜ける夏の風は、まるで二人の未来を祝福するように、心地よく二人を包み込んでいた。
「祝宴!赤嶺×小倉ファミリー大合戦」
美香とアキラの結婚報告を受けて、赤嶺家と小倉家は合同で祝宴を開くことになった。
食卓には豪華な料理と酒が並び、和やかな空気のなかで乾杯!
しかし――
赤嶺のおじいちゃんと優馬が、酒を酌み交わすうちにどんどん酔いが回り、いつしか会場はギャグコント舞台へと変貌していた。
赤嶺のおじいちゃん「わしゃ〜もう、孫の結婚が嬉しゅうてたまらんたい!ほら見てみぃ、美香ちゃん、もうわしの孫娘たい!」
(といいながら、まるでプロレスラーのように腕を振り回す)
優馬「いやいや、おじいちゃん、孫娘って言うても、それじゃ養子縁組やんか!わしゃ婿殿の父親やけん!」
赤嶺のおじいちゃん「なにぃ!?じゃあおまえは“義理の息子の義理の父”になるんか!?肩書きがややこしゅうて、役所の人も困るぞぉ!」
優馬「そんなん、マイナンバーカードにも書かれてないわ!」
テーブルの周りでは、美鈴が吹き出し、光子と優子がすかさずツッコミ。
光子「ちょっと!公的書類のギャグやめぇ!」
優子「てか、二人ともただの酔っ払いコントやん!」
そこにおばあちゃん(静子)が呆れ顔で割り込む。
静子「あんたら、祝いの席やけん、もうちぃと落ち着かんね!」
静子「ほんとよ、子どもらが笑いすぎて腹筋崩壊してるじゃないの」
「祝宴!赤嶺×小倉ファミリー大合戦」
美香とアキラの結婚報告を受けて、赤嶺家と小倉家は合同で祝宴を開くことになった。
食卓には豪華な料理と酒が並び、和やかな空気のなかで乾杯!
しかし――
赤嶺のおじいちゃんと優馬が、酒を酌み交わすうちにどんどん酔いが回り、いつしか会場はギャグコント舞台へと変貌していた。
赤嶺のおじいちゃん「わしゃ〜もう、孫の結婚が嬉しゅうてたまらんたい!ほら見てみぃ、美香ちゃん、もうわしの孫娘たい!」
(といいながら、まるでプロレスラーのように腕を振り回す)
優馬「いやいや、おじいちゃん、孫娘って言うても、それじゃ養子縁組やんか!わしゃ婿殿の父親やけん!」
赤嶺のおじいちゃん「なにぃ!?じゃあおまえは“義理の息子の義理の父”になるんか!?肩書きがややこしゅうて、役所の人も困るぞぉ!」
優馬「そんなん、マイナンバーカードにも書かれてないわ!」
テーブルの周りでは、美鈴が吹き出し、光子と優子がすかさずツッコミ。
光子「ちょっと!公的書類のギャグやめぇ!」
優子「てか、二人ともただの酔っ払いコントやん!」
そこにおばあちゃんズ(赤嶺のおばあちゃんと静子)が呆れ顔で割り込む。
静子「あんたら、祝いの席やけん、もうちぃと落ち着かんね!」
美鈴「ほんとよ、子どもらが笑いすぎて腹筋崩壊しとるじゃない!」
美香とアキラは顔を見合わせ、苦笑しながらも幸せをかみしめていた。
美香とアキラは顔を見合わせ、苦笑しながらも幸せをかみしめていた。
「エロ大魔王1号2号、祝宴に散る」
美香の二十三歳の誕生日祝いは、赤嶺家と小倉家の合同宴会となった。居間の大広間には豪華な料理が並び、シャンパンや日本酒、焼酎の瓶がずらりと並べられている。アキラの祖父母である赤嶺のおじいちゃんとおばあちゃんも招かれ、和やかな空気の中で宴は進んでいた。
アキラが「美香さんと、卒業したら結婚します」と宣言したとき、会場は拍手と歓声に包まれた。美香は顔を赤らめながらもうなずき、二人の未来を祝う言葉が飛び交う。だがその幸せな空気は、酒が進むにつれて徐々にコメディへと変貌していくのであった。
まずは優馬お父さんが、焼酎を三杯ほど空けたころだった。
「いやぁ〜わしも昔はモテたんよ。あだ名が“エロ大魔王”やったんぞ!」
突然の爆弾発言に、テーブルの空気が一瞬にして凍る。
さらに赤嶺じいちゃんが乗ってきた。
「なんや優馬くん、それやったらわしも負けとらんばい!若いころは“裏ビデオ博士”って呼ばれとったけんの!」
会場沈黙。美鈴、美香、光子、優子の四人が、箸を止めたままじっと二人を睨む。
優馬は焦るどころか、さらにノリノリで語り出す。
「なぁじいちゃん、あの頃はさぁ〜レンタル屋の隠し棚とか見つけ出すのがプロの技でなぁ!」
「おお、わかるわかる!隠し棚の奥にまた隠し棚があってのう!あれは宝探しやった!」
二人は意気投合し、大声で笑い出す。
その瞬間、美鈴がグラスをテーブルに置き、鬼の形相で立ち上がった。
「アンタたち、何を人前で言いよるんね!」
美香は真っ赤な顔で両手で耳を塞ぎ、光子と優子は目を細めてニヤリ。
「お母さん、行く?」
「うん、刑の執行やね」
光子と優子、そして美香の三人が同時に立ち上がり、必殺技を繰り出す。
「スーパーコチョコチョ奥義――発動ッ!」
ずり落ちそうなほど酔っ払った優馬と赤嶺じいちゃんに、三人の手が襲いかかる。脇腹、首筋、脇の下。絶妙なポイントを容赦なく攻め立てる。
「ひぃぃぃぃっ!あはははは!やめろーっ!死ぬ死ぬ死ぬーっ!」
「わしゃ無実やーっ!ぎゃはははは!うっひょー!」
二人は転げ回り、涙と鼻水で顔はぐちゃぐちゃ、服もはだけてみっともない姿で床を転げ回る。
観客と化した家族たちは大爆笑。アキラでさえも腹を抱えて笑い、美香は「お父さんもじいちゃんもほんっとに最悪!」と叫びながらも、つい笑ってしまっていた。
最後に美鈴が鋭く叫ぶ。
「このエロ大魔王1号2号がーーーッ!」
ドンッとテーブルを叩く音に合わせて、光子と優子、美香がそろってツッコミを入れる。
「ほんとに反省せぇーーーっ!」
その場は爆笑と拍手の嵐となり、宴会はコント舞台さながらのクライマックスを迎えた。
――こうして、祝宴は「愛」と「爆笑」と、そして「スーパーコチョコチョ」に彩られ、赤嶺家と小倉家の絆はさらに深まったのであった。
「スーパーコチョコチョ、再び」
宴もたけなわ。床に転がったまま、汗と涙でぐちゃぐちゃの優馬と安三郎じいちゃん。二人は肩を寄せ合い、まるで戦場を生き延びた戦友のように荒い息をついていた。
「はぁ……はぁ……もう……コチョコチョは拷問や……」
「わしゃ……腹筋が崩壊して……笑い死にするかと思ったぞい……」
そんな二人を見下ろしながら、美鈴、光子、優子、美香の“スーパーコチョコチョ四人組”は腕を組んで仁王立ち。額に怒りマークを浮かべつつ、揃って大きなため息をつく。
「まじで……ほんっとにもう……」
「人の前であんなエロ話し出すとか、信じられんわ」
「お父さんもじいちゃんも、大人として自覚ゼロ」
「恥ずかしいわたしたちの身にもなってよね!」
口々に文句を言いながらも、四人の表情はどこか余裕の笑みを浮かべている。
そして美香が一歩前に出て、ニヤリと笑いながら言った。
「でもさ……またスーパーコチョコチョ味わいたくなったら、いつでも言ってね♡」
光子と優子もウィンクを飛ばす。
「予約制やけん、次は延長コースあるよ♡」
「夜通しコチョコチョ地獄にしてあげる♡」
美鈴まで、冷ややかな笑みを浮かべながら一言。
「覚悟しときんしゃい」
四人の迫力とウィンクに、優馬と安三郎はガタガタ震え上がる。
「も、もう……しましぇーん……」
「お色気話は永久封印じゃあ……!」
ヘロヘロになった二人は、畳に頭をこすりつけながら降参のポーズ。
その姿に会場は再び大爆笑。アキラも苦笑しながら「じいちゃん……ほんと反省して……」と肩をすくめ、美香は呆れ半分、微笑み半分で二人を見つめていた。
――こうして“エロ大魔王1号2号”は、スーパーコチョコチョ四人組の前に完全降伏を果たしたのであった。
⸻
「夜の密会・盗聴事件」
夜も更け、静かな博多の住宅街。
赤嶺家の離れの和室に、ぽつんと灯りがともる。
「ふぅ……やっぱり女どもの前じゃ、何も話せんのう」
安三郎じいちゃんが徳利を傾け、ぐいっと熱燗をあおる。
「ほんまっすよ、じいちゃん。うちの美鈴も美香も光子も優子も、ツッコミが鬼ですけん……。ちょっとでもエロ話したら、すぐスーパーコチョコチョ刑ですもん」
優馬も苦笑しながら杯をあける。
「だからこそ……男のロマンはこうして密会で語るもんじゃ」
「そうそう!ロマンは永遠やけん!」
二人は声を潜めつつも、やがて酒が回るにつれてテンションが上がり、
「若い頃の秘蔵DVDコレクションがのう……」
「おおっ、じいちゃん!俺も昔ビデオデッキで巻き戻しすぎてテープ伸びましたわ!」
と、完全に“エロ大魔王トーク”全開に。
しかし――。
ちゃぶ台の上に置かれた優馬のスマホが、ひっそりと点滅していた。
画面には《通話中:美鈴》の文字。
……そう、優馬が誤ってスマホを操作し、通話が繋がったままだったのだ。
しかもスピーカーはオフ。音はすべて美鈴のスマホに筒抜け。
◆
一方その頃、小倉家のリビング。
ソファに腰掛けた美鈴は、画面を見つめて目を細める。
「……ふーん。なるほどね」
横にいた美香が首をかしげる。
「お母さん、何しよると?」
「お父さんが“夜の密会”言うて出かけたけん、気になってスマホ見よったら……ほら、盗聴状態よ」
光子と優子も駆け寄る。
「マジ!? エロ談義聞けるん!?」
「うわっ……これ証拠音声やん!永久保存版やね!」
スピーカーに切り替えると、
『……でな、ワシのコレクションの中でも珠玉は“秘湯混浴編”でな!』
『わははは!俺もそのシリーズ大好きっす!』
と、盛大に盛り上がる声がリビングに響き渡った。
四人は一瞬沈黙したのち――
「「「「……ほんっとにもう!!!」」」」
◆
そして翌朝。
密会から帰った優馬と安三郎は、玄関で待ち構えていたスーパーコチョコチョ四人組に取り囲まれる。
「おかえりなさ〜い♡ 昨夜はずいぶんご機嫌やったみたいやね?」
「“秘湯混浴編”の話、たっぷり聞かせてもらったけん♡」
二人の顔が真っ青になる。
「な、なんで知っとるんや!?」
「まさか……通話が……」
――次の瞬間、再びスーパーコチョコチョ刑が炸裂。
優馬と安三郎は転げ回りながら、泣き笑いで叫ぶのであった。
「も、もう密会は……禁止じゃああああ!」
「エロ大魔王コンビ出現!SNS大暴走」
博多の住宅街、夜は更けても賑やかだ。
「じいちゃん、優馬さん、昨夜はすごかったですね〜」
小倉光子が笑いながらスマホを手にする。優子も隣で肩を揺らしている。
「ほんと、I号とII号のコンビ、最強すぎるやん……」
さおりも画面を覗き込みながら、思わず吹き出す。
前夜、赤嶺家と小倉家で行われた宴会では、安三郎じいちゃんと優馬が揃うや否や、エロ談義トークが炸裂。
それに巻き込まれた美鈴、美香、光子、優子の四人は、当然のごとくスーパーコチョコチョ刑を繰り出し、二人は悶絶しながら転げ回るハメに。
「やっぱりこの二人が揃うと、何も起こらんことの方が珍しかですな」
光子がツッコミを入れる。
「ほんま、血が疼くとしか言いようがなかね」
優子が顔をほころばせる。
四人はその模様を面白おかしく動画に収め、SNSにアップ。
博多中のギャグ好きたちが「エロ大魔王I号&II号の夜の暴走」として拡散する。
画面には、悶絶しながら叫ぶ二人、転がる徳利、そして転げ回る笑い声が混ざり合い、コメント欄は爆笑の嵐。
「うわぁ……コメントが止まらん……」
さおりが感嘆する。
「でも、二人ともちゃんと反省しとる……はず……」
光子が苦笑しながら言うが、
「いや、揃った瞬間にまた何かやらかすけん、絶対安心はできん」
優子が小さくつぶやく。
こうして、博多の夜は「エロ大魔王コンビ+スーパーコチョコチョ四天王」の伝説がまたひとつ刻まれたのであった。
そしてSNSでは、二人の悶絶動画が一躍バズり、地元のギャグ史に新たな1ページが加わることになった。
「祝福のサプライズ」
夏の午後、涼やかな日差しが差し込む小倉家。玄関のチャイムが鳴ると、美香が応対する。
「はい、どちらさまですか?」
「わしら、さおりと奏太です!」
元気いっぱいの声に、美香は一瞬目を丸くする。
「えっ、さおり、奏太くん?どうしたん?」
さおりがにこりと笑いながら、小さなラッピングされた箱を差し出す。
「美香さん、アキラ兄さん、結婚おめでとうございます〜!」
奏太もにこやかに続ける。
「美香姉さん、アキラ兄さん、ほんまにおめでとう。二人で選んだもん、受け取ってください。」
美香は思わず胸が熱くなる。
「ありがとう……二人とも、わざわざ来てくれたとね。嬉しか〜。」
さおりと奏太は少し照れながらも、心を込めてプレゼントを渡す。
アキラもにっこり笑って受け取り、家族みんなでその場に和やかな空気が広がる。
「わぁ、ほんとにサプライズやん!ありがとね。」
美香は箱を開け、二人の選んでくれた心遣いに目を輝かせる。
こうして、さおりと奏太の温かい祝福は、小倉家の笑顔と幸せをさらに彩ったのだった。
「未来の約束」
リビングで笑い声が絶えない中、光子と優子が目を輝かせて言う。
「さおりちゃんが結婚するときは、うちらも盛大にお祝いさせてもらうけんね〜。いまから楽しみや〜!」
さおりはちょっと照れくさそうに笑いながら、肩をすくめる。
「うーん、私が結婚するんは、たぶん10年くらい先かな?」
「え〜、そげん先やん!でも、そのときは、絶対にうちらもお手伝いするばい。」
「うんうん、花嫁衣装、どげんしようか、あれこれ考えとくばい。」
美香もにっこり笑いながら、温かく見守る。
「そげん長い話やけど、未来のことをみんなで語る時間も、また幸せやね。」
その日、リビングには、笑いと希望に満ちた温かい時間がゆっくりと流れていた。
「結婚の未来予想図」
さおりはにこにこと笑いながら、ふと考え込む。
「そいえば、光子と優子は私と同い年やん。多分、同じ頃に結婚するんやなかと?」
光子ははしゃぎながら、ツッコミを入れる。
「そげん考えよったと?私ら、まだまだ遊び盛りばい!」
優子も笑いながら肩をすくめる。
「うん、でも、さおりちゃんの言う通り、結婚のタイミングは同じくらいかもしれんね〜。」
さおりは、未来の自分たちの姿を想像しながら、少し照れくさそうに笑う。
「そげんやろか。そしたら、うちら三人で結婚式の相談とかしよるかもな〜。」
美香は微笑みながら、やさしく言う。
「未来のことを考えるんも、楽しいもんやね。今の時間も、大事にせんといかんばい。」
その瞬間、部屋には笑いと温かさがあふれ、みんなの心に幸せな想像が広がっていった。




