表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/53

光子と優子 デートプラン

日曜日のデート事情


日曜日、光子と優子はそれぞれのデートプランを胸に、家を出た。



光子のキャナルシティデート


光子はキャナルシティで、ショッピングと街歩きを楽しむ。


「ここにしかない限定グッズばい、欲しか〜!」


小さな雑貨屋やカフェを回り、気になるものを見つけるたびに、スマホで写真を撮ってグルチャに送る。


「みんな、見てこれ!かわいかろ?」


途中、光子は偶然、イベント会場で大道芸人のパフォーマンスを見る。観客の笑い声に引き込まれ、思わず拍手。


「うわぁ、すごかねぇ。うちもあんなふうに笑わせたかぁ!」


小さな冒険を楽しみながら、光子は友達や家族に共有しつつ、デートを満喫する。



優子の北九州プラネタリウムデート


一方、優子は北九州の市立博物館へ。


「今日は星空に癒やされるばい……」


プラネタリウムでは、星や惑星の映像に目を奪われる優子。しかし、隣の席の拓実はドーム内が暗くなると、すぐにウトウトし始める。


「拓実、起きとる?まさか寝るんじゃなかろうね?」


優子のツッコミにもかかわらず、拓実はまぶたを閉じて深く眠る。優子は苦笑い。


「電車賃とプラネタリウム代を払って、昼寝しに来た感じやん……!」


優子は小声でつぶやきながらも、周りの星空に心を奪われ、拓実が寝ている姿に笑いをこらえつつ、静かな時間を楽しむ。



それぞれの気づきと楽しみ


光子はショッピングや街の景色から、小さな発見や笑いを見つけ、満足げに帰宅する。

優子はプラネタリウムの星空に感動しつつ、拓実の寝顔に微笑む。


二人とも、日常の延長線上で、ちょっとした事件や笑いを経験しながら、それぞれのデートを楽しんだ一日だった。




のひる寝顔、グルチャで大公開


日曜日、優子はプラネタリウムで昼寝している拓実の姿をこっそりスマホで撮影した。


帰宅後、優子はグルチャでビデオ通話を立ち上げ、仲間たちに公開する。


「ほい、これが匠のひる寝顔ばい!」


画面に映る拓実は、ドームでぐっすり眠っている。


「拓実くん、かわいい寝顔やん!」と光子。


さおりも思わず吹き出す。


「なんか……笑える……」


他のメンバーも大爆笑。温也や郷子も画面越しに声を上げて笑う。


そのとき、画面の向こうで拓実本人が慌てて声をあげた。


「やめて〜!やめてってば〜!」


リアルタイムで抗議する拓実に、仲間たちはさらに大笑い。拓実は赤面しながらも、結局苦笑いするしかなかった。


こうして、優子のいたずらで生まれた笑いは、日曜日の楽しい思い出として、みんなの心に残った。




優子の寝顔リベンジ


次の日曜日。

拓実と優子は、今度は少し遠出して虹の松原へデートすることにした。


地下鉄空港線のホームで、二人はそっと手を繋ぎながら待っていた。電車が滑り込んでくると、そのまま乗り込み、筑前前原で筑肥線に乗り換え、唐津方面へ。


「海が見えてきたね〜」

「うん、松原もきれいやね」


到着後は、優子が作ってきた手作り弁当を広げ、二人で美味しそうに食べた。

そのあとは松原を散策し、潮風に吹かれながらのんびり過ごす。


帰りの電車。

景色を眺めていた優子だったが、次第に瞼が重くなっていき、ついには拓実の肩にもたれて爆睡。


「……ふふ、かわいい」


博多駅に着く直前、拓実がやさしく起こしてあげると、寝ぼけ眼のまま改札を抜けて家に帰っていった。


その夜。

グルチャで、さおりが素直に聞いた。


「今日はどっか行ったと?」


すると、拓実が得意げに写真を出す。


「これが今日の収穫。かわいい優子の寝顔〜」


画面いっぱいに、夢の世界で幸せそうに眠る優子の顔が映る。


「やめてぇぇぇーーーっ!!!」

優子の絶叫が響き渡った。


光子は冷静に、

「……いつも見慣れとるから、特に驚かんけどね」


だが、他のメンバーは大盛り上がり。

温也や郷子は爆笑し、美香はにこやかに言った。


「優子もだいぶ大人っぽくなったねぇ。拓実くんの前やけん、安心して寝れたっちゃろ」


優子は顔を真っ赤にしながら、スマホに向かって叫ぶ。


「次は拓実の寝顔ば撮って、絶対公開してやるけんね!!」


その宣言に、グルチャはさらに盛り上がり、夜は笑い声で包まれた。




スーパーコチョコチョ大作戦


次の土曜日。

昼過ぎ、小倉家の居間には柔らかな日差しが差し込んでいた。


部活帰りで少し疲れ気味の拓実と優子は、並んでソファに腰かけていたのだが、気づけば2人そろってウトウト。やがて、同じタイミングでこっくりと首を傾け、仲良く並んで昼寝を始めてしまった。


「……あら、これはチャンスやない?」

翼がニヤリと笑う。


「やね。二人して、気持ちよさそうに寝とるばい」

光子も同じくイタズラ心を抑えきれない。


二人はスマホを取り出し、まずはそっと寝顔を撮影。カシャッ。

画面に並んで映る幸せそうな寝顔に、思わずクスクスと笑う。


「こりゃあ、あとでグルチャに流したら、また盛り上がるね」

「でも、もうひとネタ加えたいとよ」


翼が悪戯っぽく指を立て、光子と顔を見合わせる。


「……スーパーコチョコチョ、発動する?」

「決まりっ!」


そっと忍び寄る二人。拓実と優子の足元に陣取り、くすぐりの構えを取る。


「せーのっ!」


二人同時に、拓実と優子の足の裏を「スーパーコチョコチョ〜!」とくすぐり始めた。


「うわぁぁぁっ!?な、なんや!?やめてぇぇぇ!」

「きゃははははっ!ちょ、ちょっと!コチョコチョは反則やって!!」


寝ぼけ眼の二人は一気に飛び起き、ドタバタと暴れる。


「翼!!光子!!あんたらまたやったなぁぁぁ!」

「はははは!だって、二人ともあまりにも無防備やったけん!」


居間の中は、即席ドタバタ漫才劇場と化す。

逃げる翼、追いかける拓実。

笑い転げる光子、怒りながらもつい吹き出す優子。


最後は全員がソファに崩れ落ち、大笑いで幕を閉じた。


「……結局、寝るより疲れたやん」

「ほんとよ。もう、次は絶対仕返しするけん!」


優子の真剣な顔に、再び笑いが広がった。




スーパーコチョコチョ事件・全国公開


土曜の夕方。

例によってグルチャのビデオ通話が始まった。

スマホ画面には、美香、アキラ、はなまるツインズ、温也&郷子夫妻、環奈、塁、由美、詩織、そしてさおりの顔が次々と並ぶ。


「ほら、見て見て!今日の大収穫〜!」

翼がニヤリと笑い、スマホをかざす。


最初に流れたのは、優子と拓実がソファで仲良く並んで眠っている写真。

ふわっと微笑むような表情で、肩と肩を寄せ合った寝顔は、まさに「幸せそのもの」。


「うわぁぁぁ!なんねこれ、めっちゃ尊いやん!」

はなまるツインズの2人が、同時に手を叩きながら叫ぶ。


「こりゃポスターにして玄関に飾れるね」

温也が茶化せば、郷子がすかさずツッコミを入れる。

「やめんしゃい!そんなことしたら拓実くん逃げ出すわ!」


その横で、さおりは画面に見入ったまま、ふわっと笑みを浮かべていた。

「……なんか、見とるだけであったかくなる……」


しかし、それで終わらなかった。


「まだあるとよ。真打ちはこっち!」

光子がスマホの画面をタップすると、動画が再生され始めた。


——ソファで寝ている二人の足の裏を、翼と光子が同時に「スーパーコチョコチョ〜!」。

拓実と優子の絶叫、そして大爆笑のドタバタ劇がそのまま記録されていた。


「ぎゃはははは!拓実、情けなさすぎる〜!」

「優子ちゃんの声、めっちゃ裏返っとるやん!」

「こりゃ永久保存版やね!」


画面の中のみんなが大爆笑。

腹を抱えて涙を流す美香、机を叩いて笑うアキラ、ツインズは揃って床に転げ回る。


さおりは顔を真っ赤にしながら、笑いすぎて声が出ない。

「……は、はら……はらが……いたいぃ〜!」


最後に映像が切れると、郷子が落ち着きを取り戻し、ニコニコしながら言った。

「でもね……こんなふうに笑って過ごせるのって、ほんと幸せなことやと思うよ」


その言葉に、画面越しの空気がふっと柔らかくなり、また全員の笑い声が重なった。





寝顔禁止令?


グルチャの爆笑がひとしきり落ち着いたところで、優子が画面の前に出てきて、頬を真っ赤にして叫んだ。


「もう!もうっ!これ以上、寝顔公開はぜったい禁止やけん!」


両手でバツ印を作りながら必死の抵抗。


すかさず光子がニヤリ。

「でもさぁ、一番最初に仕掛けたん、誰やったっけ?」


「……え?」

優子が固まる。


「そやろ?」

「そうそう!」

翼と拓実まで口を揃えてうなずく。


「プラネタリウムで拓実が寝とったとき、寝顔バラまいたん誰やったっけなぁ〜」

光子がわざとらしく首をかしげると、グルチャの全員が一斉に吹き出した。


「わ、私やけど……!」

優子は耳まで真っ赤にして、スマホの前でプルプル震える。

「でも、でも、あれは……!拓実が気持ちよさそうに寝すぎとったけん……!」


「ほ〜ら、やっぱり自分から始めたっちゃない!」

「優子ちゃん、ブーメラン〜!」

「爆笑の連鎖を作った張本人!」


はなまるツインズが揃って歌うように茶化し、温也がわざと深刻そうな声で言う。

「ということで、この責任はぜんぶ優子ちゃんにあります」


郷子も笑いながら追い打ちをかける。

「寝顔禁止令を出す権利は……残念ながら、ございません!」


「な、なんそれ〜!」

優子の悲鳴が響き、再びグルチャ全体が爆笑の渦に包まれた。


その隣で、さおりが涙をぬぐいながら笑い続けていた。

「……あはは……優子ちゃん、かわいかぁ……」





反撃のチャンスを狙え!


優子と拓実は、ある日の放課後、小倉家のリビングで並んで座り込み、ひそひそと作戦会議をしていた。


「なぁ、優子。次こそ光子と翼に仕返しばいせんと、いつまでもこっちがやられっぱなしやで?」

「わかっとるっちゃけど……あの二人、めったに油断せんとよねぇ……」


優子は両手を組んで考え込む。

先日、自分と拓実が寝顔を撮られた上にスーパーコチョコチョまでされ、グルチャに堂々と晒されたばかり。

このまま黙っているわけにはいかない――!


拓実が小声で付け加えた。

「次は、俺たちが“寝顔+スーパーコチョコチョ返し”を成功させる番やけど……」

「そう簡単にチャンスは転がってこんよねぇ……」


二人は同時にため息をついた。


その時、優子の目がきらりと光る。

「……ねぇ、拓実。光子と翼ってさ、よく夜遅くまでグルチャで盛り上がって、次の日眠そうにしとるやん?」

「おぉ!つまり……」

「そう。次の日曜日とかやったら、昼過ぎに絶対“ウトウトタイム”が来るはず!」


拓実はポンと手を打ち、ニヤリと笑った。

「なるほどなぁ……その瞬間を狙って、スマホでパシャリ。そんで……スーパーコチョコチョをかます!」


「ふふふっ。これで倍返しよ!」

優子が悪戯っぽく笑うと、拓実も拳を握った。


「……でもなぁ」

「ん?」

「問題は……二人が“並んで”寝るシチュエーションをどう作るか、やな」


そこでふたりは顔を見合わせ、同時に吹き出した。


「めっちゃ難しい作戦やん!」

「でも、やらんわけにはいかんよな!」


作戦ノート(※優子のスケッチブックの余白)に「光子&翼 寝顔計画」と大きく書き込み、ふたりのリベンジ計画は静かに動き出すのであった。




返り討ち、そしてリベンジの狼煙


優子と拓実の「光子&翼 寝顔計画」は、まずは小さなチャンスを狙った。

ある日の午後、光子と翼がソファに並んでテレビを見ていた。だんだんまぶたが重くなり、二人はウトウト……。


「拓実! 今よ!」

「よっしゃ!」


二人はそっと近づき、スマホを構える――が。


その瞬間。


「――なーんか怪しかね?」

ぱちりと目を開けた光子が、にやりと笑う。

「ふふん、作戦バレバレっちゃ!」


さらに翼もクッションを手に取って構える。

「こっちが寝とるフリやと思ったか?甘かよ!」


次の瞬間、拓実と優子は両側からクッションアタックをくらい、ソファに押し倒される。

「うわぁぁ!」

「ぎゃー!」


そこからは大混乱。光子と翼による“スーパーコチョコチョ返し”が発動し、拓実と優子は笑い転げ、涙を流すほどに。

「やめてぇぇぇ! 笑い死ぬー!」

「こ、これ以上はっ……反則やぁ!」


こうして第一ラウンドは完敗。再び返り討ちに遭った二人は、肩を落として悔しがるのであった。



第45章 ついに訪れた仕返しのチャンス


だが、運命の神様はいたずら好き。

翌週の日曜日――。


部活帰りで疲れ切った光子と翼が、小倉家のリビングで並んでゴロン。

まさかの“本気の昼寝”に突入してしまった。


優子が拓実の袖を引っ張る。

「……拓実! チャンスよ!」

「おぉぉ、マジで寝とるやん!」


二人は忍者のごとく忍び寄り、まずはスマホで寝顔を激写。

「ふふふ……バッチリ撮れた!」

「次はスーパーコチョコチョや!」


と、ここで拓実が思いついたように小声で言う。

「なぁ、プラスアルファで“動画生配信”にするのはどうや?」


優子の目が輝く。

「……天才! グルチャにライブで流すとよ!」


その瞬間、スマホが“ピッ”とつながり、グルチャのメンバー全員に配信がスタート。

画面の向こうでは、美香やアキラ、はなまるツインズ、温也と郷子らが「なになに?」「何が始まったと?」と大注目。


そして次の瞬間――


「スーパーコチョコチョーー!!」


光子と翼が同時に飛び起き、絶叫しながら転げ回る様子が全世界(※グルチャ限定)に生中継されてしまった。


爆笑するグルチャの仲間たち。

「ぎゃははは! 光子ちゃんと翼くん、めっちゃ必死やん!」

「今までで一番の神回!」


さすがの光子も真っ赤になって叫ぶ。

「優子ーー! あんたやりすぎやろーー!!」


だが、優子と拓実はガッツポーズ。

「これでリベンジ大成功や!」

「しかも“公開スーパーコチョコチョ”付きやけん、倍返しどころやなか!」


こうして、笑いといたずらの攻防戦は、また新しい伝説を刻んだのであった。





笑いすぎの代償


「ぎゃはははははっ……! あっ……いたたたた!!」


グルチャで光子と翼の“公開スーパーコチョコチョ”を目撃したさおりは、笑いが止まらなかった。

あまりに腹筋が痛くて床に転がり、涙を流しながらも笑い続け――


「やばい、腹筋つったぁぁぁ!!」


光子や優子、みんなは大爆笑していたが、さおりは本当に立ち上がれなくなってしまった。



翌日。


「鹿島さん、どうされました?」

整骨院の先生が驚き顔で尋ねる。


「えっと……あの……笑いすぎて……お腹が……」

「……腹筋の筋肉痛?」

「いえ、その……つって……歩くのも……」


診断結果は“笑いすぎによる筋肉の過度な緊張”。


整骨院の先生は苦笑しながら手際よく処置をしてくれる。

「いやぁ、笑いすぎで来院する人は珍しかね。よっぽど楽しかったっちゃろうね」


さおりは顔を真っ赤にしながら、うなずくしかなかった。



その夜のグルチャ。


優子「みんなーー!! さおり、爆笑の後遺症で整骨院デビューやってーー!!」

光子「えぇぇ!? マジ?!」

美香「笑いすぎて整骨院とか、初めて聞いたわ」

温也「いや、笑いで人を病院送りにするとか新しすぎやろ」

郷子「さおりちゃん、大丈夫ね? でも……ぷっ……想像したら笑ってしまう」


さおり「わ、笑わんでぇぇぇぇ!!!」


だがその声すら、またみんなの爆笑を呼んでしまうのだった。





コチョコチョ大魔王、降臨


夜のグルチャ。


さおり「……はぁ……まだお腹痛い……」

優子「ほんとに整骨院行く羽目になるとか、伝説やん!」

光子「さおりちゃん、爆笑女王認定ー!」


そこへ、新たに参加通知が。


《優馬お父さんが参加しました》

《美鈴お母さんが参加しました》


優馬「おまえたち、何やっとるとね!? 整骨院て……」

美鈴「ほんと、笑いすぎで病院行くとか聞いたことなかよ!」


全員「す、すみませーーん!」


だが、次の瞬間。

優馬が意味深に笑った。


優馬「……でもな、元祖スーパーコチョコチョは実は美鈴やけんね」


一同「えぇぇぇぇぇぇぇ!?」


美香「やっぱり……! 私と光子と優子は知っとったけど、ついに真実を話す時が来たね」

郷子「ど、どういうこと!?」

さおり「えっ、な、なにそれ……」


優馬「美鈴は昔から“コチョコチョ大魔王”て呼ばれとった。あれはもうな、笑いすぎて悶絶どころか、息できんくらいやぞ」

美鈴「ちょっと! お父さん、余計なこと言わんで!」


だが、みんなの興味は最高潮。


温也「な、なんやそれ……めっちゃ怖いけど見たい気もする!」

詩織「美鈴ママの極上スーパーコチョコチョ……伝説の必殺技ってこと?」

塁「笑い死にするやつやん」


美鈴はにやりと笑い、画面越しに指をヒラヒラ動かす。


美鈴「ふふ……今度みんな集まったら、私の極上スーパーコチョコチョを体験させちゃろうかねぇ」


さおり「ひぃぃぃ!!!」

優子「絶対ターゲットさおりやん!」

光子「いや、優子も巻き添えやろ!」

美香「むしろ全員まとめてやられるんやない?」


優馬「気をつけとけよ。コチョコチョ大魔王の手は容赦なかけん」


その夜、グルチャは恐怖と爆笑の渦に包まれた――。




コチョコチョ大魔王、実演!


週末、小倉家にみんなが集まった。

お菓子とジュースを囲み、いつものようにワイワイと盛り上がっていると――。


美鈴がすっと立ち上がり、意味深に笑った。


美鈴「さて……そろそろ“極上スーパーコチョコチョ”を披露しちゃろうかねぇ」


一同「うわぁぁぁ! 来たーーーー!!」


優子「だ、誰から行くと!?」

光子「ターゲット……絶対、優子やろ」

優子「えぇ!? なんであたし!?」


美香「いやいや、最初はやっぱり……さおりちゃんやない?」

さおり「ひぃぃぃ!?」


と、あたりは騒然。

その中で、美鈴はにやにやと両手の指をクイクイ動かしながら、ターゲットを探す。


美鈴「じゃあ……まずは、お父さんから行こうかね」


優馬「えっ!? おれ!?」


次の瞬間――。


美鈴「スーパーコチョコチョォォォ!」

優馬「ぎゃはははははは!!! ま、待て! 息できん! あははははは!!」


全員「お、お父さんがやられてるーーー!!!」


美鈴は容赦なく、わき腹から脇の下、足の裏へと必殺の指技を繰り出す。

優馬は床をごろごろ転がりながら爆笑。


優馬「くっ、くるしい! だめだ! ひぃぃぃぃぃぃぃ!!」


光子「うわ……ほんとに悶絶しとる!」

優子「これ……私らやられたら確実に死ぬやん!」

さおり「ひぃ……こ、こわいけど……ちょっと楽しそう」


美鈴は優馬を離すと、今度はすっと視線を動かし――。


美鈴「次は……誰にしようかねぇ」


全員「いやいやいや! まだ続くと!?」

美香「こりゃ、全員逃げ場なしやね」


部屋中に悲鳴と爆笑が交錯し、

「コチョコチョ大魔王」の名にふさわしい実演が、ついに幕を開けた――。





双子の彼氏、大ピンチ!


優馬パパが床に転がり、涙を流して爆笑する姿を見て、

みんなは口をそろえて叫んだ。


一同「こ、これは……地獄やん!!」


そんな中、美鈴はにやりと笑って、次のターゲットを指差す。


美鈴「次は……拓実くんと翼くん、双子の彼氏コンビやね」


拓実「え、ええぇぇぇ!? なんで俺ら!?」

翼「ちょ、ちょっと待って!? 俺ら何もしてないやん!!」


光子と優子は、口を押さえて笑いをこらえる。

光子「……ふふ、やっと来たね」

優子「まぁ、うちらの彼氏やけん、逃げられんっちゃ」


美鈴が両手の指をパチパチ鳴らしながら近づく。

その動きはまるで獲物を狙う猫科の獣のようだ。


美鈴「さぁ〜〜スーパーコチョコチョ、いっくよぉ〜〜!」


次の瞬間――。


拓実「ぎゃははははははははは!! やめ、やめてぇぇぇ!!」

翼「うわああああ!! く、くすぐったい!! ひぃぃぃぃぃ!!」


床を転がり、必死に逃げようとする二人。

しかし美鈴の指は逃がさない。脇腹、首筋、足の裏へと怒涛のコチョコチョが炸裂!


拓実「ぐ、ぐるじぃぃぃぃぃ!!」

翼「た、助けて光子ちゃーーーん!!!」


光子と優子は涙を流しながら爆笑。

光子「ご、ごめん翼! でもおもろすぎて助けられん!」

優子「拓実、覚悟してね! これが“本家の力”やけん!」


さおりもお腹を抱えて笑い転げる。

さおり「ふ、ふたりとも……めっちゃ……あはははは!!」


美香「いや〜、これはいいもん見せてもろた!」

アキラ「こりゃ完全に“大魔王”の称号は伊達やないね」


やがて、拓実と翼は二人並んで床に転がり、息も絶え絶えにぐったり。


拓実「……お、俺……もう立てん……」

翼「……笑いすぎて……腹筋ちぎれた……」


美鈴は涼しい顔で言う。

美鈴「まだまだ本気出してないとよ?」


一同「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」





双子の彼氏、大ピンチ!


優馬パパが床に転がり、涙を流して爆笑する姿を見て、

みんなは口をそろえて叫んだ。


一同「こ、これは……地獄やん!!」


そんな中、美鈴はにやりと笑って、次のターゲットを指差す。


美鈴「次は……拓実くんと翼くん、双子の彼氏コンビやね」


拓実「え、ええぇぇぇ!? なんで俺ら!?」

翼「ちょ、ちょっと待って!? 俺ら何もしてないやん!!」


光子と優子は、口を押さえて笑いをこらえる。

光子「……ふふ、やっと来たね」

優子「まぁ、うちらの彼氏やけん、逃げられんっちゃ」


美鈴が両手の指をパチパチ鳴らしながら近づく。

その動きはまるで獲物を狙う猫科の獣のようだ。


美鈴「さぁ〜〜スーパーコチョコチョ、いっくよぉ〜〜!」


次の瞬間――。


拓実「ぎゃははははははははは!! やめ、やめてぇぇぇ!!」

翼「うわああああ!! く、くすぐったい!! ひぃぃぃぃぃ!!」


床を転がり、必死に逃げようとする二人。

しかし美鈴の指は逃がさない。脇腹、首筋、足の裏へと怒涛のコチョコチョが炸裂!


拓実「ぐ、ぐるじぃぃぃぃぃ!!」

翼「た、助けて光子ちゃーーーん!!!」


光子と優子は涙を流しながら爆笑。

光子「ご、ごめん翼! でもおもろすぎて助けられん!」

優子「拓実、覚悟してね! これが“本家の力”やけん!」


さおりもお腹を抱えて笑い転げる。

さおり「ふ、ふたりとも……めっちゃ……あはははは!!」


美香「いや〜、これはいいもん見せてもろた!」

アキラ「こりゃ完全に“大魔王”の称号は伊達やないね」


やがて、拓実と翼は二人並んで床に転がり、息も絶え絶えにぐったり。


拓実「……お、俺……もう立てん……」

翼「……笑いすぎて……腹筋ちぎれた……」


美鈴は涼しい顔で言う。

美鈴「まだまだ本気出してないとよ?」


一同「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」





双子ちゃん、究極スーパーコチョコチョに挑む


拓実と翼の悶絶が落ち着きかけたその時、光子と優子に狙いが――。


美鈴「さて、次はこの双子ちゃんやね。準備はいい?」


光子「えっ、ま、まさか……!」

優子「うそん、ちょ、ちょっと待って――!」


しかし、時すでに遅し。美鈴の指先が光子と優子の脇腹を狙う。

二人は反射的に手で守ろうとするが、美鈴の“スーパーコチョコチョ”パワーはさらにパワーアップ!


光子「ぎゃははははははは!! だ、だめぇぇぇぇ!!」

優子「や、やめんかぁぁぁぁ!! く、くすぐったすぎるばいぃぃぃ!!」


美鈴は笑みを浮かべながら、脇腹、首筋、足の裏を高速で攻める。

光子と優子は床に転がりながら、手足をバタバタ。


さおり「ふふふ、もう、もう笑いすぎてお腹が……あはははは!!」


拓実「ちょ、ちょっと助けて光子!!」

翼「……俺らより先にやられるとか、意味わからん!!」


グルチャで見守るメンバーも爆笑。

温也「うわー、双子ちゃんも完全に捕まっとるやんw」

郷子「これはもう、笑いすぎて腹筋崩壊やなぁw」


光子「ごめん優子! でも笑いが止まらんっちゃ」

優子「光子、あんたも巻き込まれとるやん!!」


結局、二人は悶絶しながら床に転がり、息を整えようとしても、指先が止まらない。

美鈴「まだまだ序の口やけんね。これが極上スーパーコチョコチョの真髄やけん!」


さおり「ひゃー、も、もう無理っちゃ! 腹筋つるー!!」


こうして、双子ちゃんとさおりも、スーパーコチョコチョの犠牲者に。

笑いの渦は止まる気配を見せず、グルチャの画面には、悶絶する光子・優子・さおりの姿が映し出され、全員大爆笑である。




逆襲のリベンジ作戦


光子「ふぅ……やっと息が整ったばい……」

優子「はぁはぁ……美鈴お母さん、さすがに強すぎる……」

拓実「……俺たち、まだあきらめんばい!」

翼「うん、今度は俺らの番やね!」


三人は目を合わせ、ひそひそ作戦会議。

「ここで隙を作らせる」「一気に両脇を攻める」「足の裏も忘れんと」――完璧な計画を練る。


美鈴「さて、双子ちゃんたち、もう息整ったかな?」

さおり「はぁはぁ、まだ息が戻らんっちゃ」


その隙に、拓実と翼、そして光子・優子も加わり、美鈴の両脇と足の裏に狙いを定める。


光子「えいっ!」

優子「いっけぇぇぇ!」

拓実「うおりゃあぁぁ!」

翼「どりゃぁぁぁ!」


美鈴「あっ……や、やめ……んぎゃっはははは!!」


ついに、スーパーコチョコチョの達人、美鈴が逆襲を受けて悶絶!

声も出せぬまま、手足をバタバタさせる。


美鈴「ちょ、ちょっとま……お、おかしいやん、これ……うぎゃははは!!」

光子「ついに、やったばい!」

優子「リベンジ成功やん!」

拓実「やっと俺たちの番や!」

翼「はぁ、はぁ……でも、効いとる、効いとるw」


さおり「ひゃー、見とるだけでも笑いが止まらんっちゃ!」


こうして、極上スーパーコチョコチョは、一旦美鈴に返り討ちされる形に。

グルチャのメンバーも「ついにお母さんが悶絶w」「子供たちの反撃すごすぎw」と大爆笑。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ