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さおり、初テレビ出演

謎かけ問答の夕べ


ソファに座って、みんながにこにこ顔で輪になる。

「ほんなら、謎かけばやってみん?」光子がにっこり言う。

「うんうん、楽しみ〜!」優子も目を輝かせる。


さおりは少し緊張しながらも、「よかよ、うちも挑戦してみるばい」と応じる。


まずは光子から。

「ほんなら、光子からいくばい。『桜とかけて、秘密基地と解く。その心は?』」

一瞬、みんな考える。

「どげん?」優子が促すと光子はにこっと笑って答える。

「どちらも、隠れ場所が楽しいと!」


鹿島家の恵一さんがうなずきながら、「おお、それはわかりやすか〜!」


次は優子。

「ほんなら、うにゃだらぱ〜!ってかけまして、夏祭りと解く。その心は?」

さおりが少し考えた後、にっこり笑う。

「どちらも、みんなで盛り上がると!」

「正解ばい!」光子も拍手。


続いてさおり。

「えーっと…『宿題とかけて、鹿島家の夕食と解く。その心は?』」

恵一さんと静子さん、翔介も首をかしげる。

「…どげん?」さおりは少し照れながら、

「どちらも、ちゃんと終わらせんと怒られると!」


みんなで笑い声が響く。

「そげんね〜、うまか表現ばい」静子さんもにっこり。


次に恵一さん。

「ほんなら父ちゃんも挑戦。『朝のコーヒーとかけて、運動会のリレーと解く。その心は?』」

「うーん、わからんばい」翔介が首をかしげる。

恵一さん、笑って答える。

「どちらも、早くスタートせんと間に合わんと!」

「なるほど〜!」光子も感心。


静子さんも挑戦。

「『読書とかけて、掃除と解く。その心は?』」

「…?」さおりと光子、優子も考える。

「どちらも、ちょっと手を抜くと後で大変ばい!」

「正解やん!」全員笑いながら拍手。


最後に翔介。

「えーと、『ゲームとかけて、弟のいたずらと解く。その心は?』」

光子、優子、さおりが同時に答える。

「どちらも、楽しすぎて時間ば忘れると!」

「おお、完璧やん!」恵一さんも静子さんも笑顔。


輪の中は笑いと温かさでいっぱいになった。

「いや〜、やっぱ謎かけば楽しかねぇ!」光子がにこっと言う。

「うん、みんなでやるとさらに面白か〜」優子も笑顔。

さおりも少し恥ずかしそうに笑いながら、「家族と友達とでやると、もっと楽しいばい」と話した。


その日、鹿島家のリビングは、笑いと知恵がぎゅっと詰まった、特別な時間になった。     




落語のあとは大喜利


リビングに輪になって座り、さおりも光子も楽しそうに笑っている。


「ほんなら次は大喜利ばい!」優子がにこっと笑って立ち上がる。

「えーっと、題材は…ゆうちゃんが電車に乗り遅れたっちゃけど、その理由ば考えて、で、その乗り遅れたあとどうなったかまで答えてね」


光子が手を挙げる。

「えー、私なら…『駅で巨大な猫が切符ばくわえて逃げよったけん』。そんで、乗り遅れたけん、結局猫ば追いかけるハメになって、駅前でにゃーにゃー鳴きながら走り回っとった』」

「わははは!」優子もさおりも笑い転げる。


さおりも挑戦。

「うーん、うちは…『ホームでアイスクリームば落として、拾おうとしたけん』。結局、電車は行ってしまって、アイスも溶けて手がベタベタになった』」

「なるほど〜!そげんなるよね〜」光子も大笑い。


優子も負けずに考える。

「うちの場合は…『朝、靴下ば左右間違えて履いてしもて、気付いて直したけん』。結局、靴下ば直すのに時間かかって、電車に乗り遅れたばい」

「そ、それもあるある〜!」さおりが手を叩きながら笑う。


「ほんなら最後は、みんなで連鎖大喜利ばい!」光子が提案。

「次は、私が乗り遅れた理由出すけん、それに続く結末ば答えてね」


優子が「うん、やってみよー!」と身を乗り出す。

さおりも「わかった、うちも挑戦!」と意気込む。


部屋の中は笑い声でいっぱいになり、電車に乗り遅れた小さなトラブルも、みんなの笑いのネタに変わった。




乗り遅れ大喜利大会


リビングは笑いの渦に包まれよった。光子、優子、さおりの三人に加え、さおりの家族も巻き込んで、電車に乗り遅れた理由をどんどん考えることになった。


「ほんなら、次はうちからやるばい!」優子が得意げに立ち上がる。

「朝、鏡ば見よったら、自分の髪がスカイツリーみたいに立っとったけん、直しよったら電車が行ってしもた!」

「わははは!そげな髪型、駅員さんもびっくりやん!」さおりも大笑い。


さおりが次に挑戦。

「うちは…駅でカラスがパンばくわえて逃げよったけん、追いかけよった。結局、乗り遅れて、カラスに追いかけられる日課が始まった」

「そ、それ、毎日やるん?!」光子も腹を抱えて笑う。


父の恵一も負けずに。

「ほんなら、俺は…寝坊して目覚まし時計が鳴る前に夢の中で電車に乗っとったけど、現実では遅刻したとさ」

「お父さん、夢の中で通勤かいな!」優子が笑いながら突っ込む。


母の静子も参戦。

「うちは、朝ごはんの味噌汁ばこぼして靴にかかったけん、靴ば履き替えよったら乗り遅れたとよ」

「そげんなるなる〜!」三人が声を揃えて笑う。


光子が再び手を挙げ、創作のテンポを上げる。

「うちは、駅のホームで見知らぬ犬に靴ばかじられて、靴ば取り返すのに時間かかって電車が行った」

「犬がそんなに好き放題するなんて!」さおりが大爆笑。


優子も負けじと考える。

「うちは、階段でジャンプして飛び乗ろうとしたけど、靴が滑ってスライディングしちゃって、結局電車は出発した」

「それ、漫画みたい!」父も母も吹き出す。


最後に全員で、連鎖大喜利。光子が前の人の話に続けて、

「ほんなら、犬に靴ばかじられた後、カラスも加わって空中バトルが始まり、みんな乗れずに電車が出発」

「わはははは!」全員が転げるように笑う。


さおりも笑いながら言った。

「みっちゃん、ゆうちゃん、家族も巻き込んで、大喜利ってこんなに面白かとね!」

「そやろ〜。笑いば作りよったら、電車に乗り遅れても大丈夫っちゃ」光子がにっこり。


部屋は笑い声で満ち、みんなの心がふんわり温まった。電車に乗り遅れる小さなハプニングが、みんなの大喜利ネタに変わった一日になったとさ。





夕暮れのお別れ


日がゆっくり沈み、空はオレンジ色に染まっとった。光子と優子はそろそろ家に帰る時間になり、さおりの家の玄関に立った。


「光子さん、優子さん、さおりの友達になってくれて、本当にありがとう。さおりのこと、よろしくお願いしますね」

静子がにこやかに言う。恵一も横でうなずきながら微笑む。


「はい、任せといてください」

光子が胸を張って返事する。


「ほんじゃ、うちら帰るけん、さおりも気をつけてね」

優子も手を振りながら言う。


さおりも玄関で手を振り返す。

「うん、また遊びに来てね!」


3人の手がゆっくりと別々の方向に揺れ、笑顔のまま夕暮れの街角に溶け込んでいった。

この日、さおりと光子、優子の友情の輪が、静かに、でも確かに広がったのだった。




夜のグルチャで新しい仲間


夜、光子と優子は部屋の明かりを少し落とし、スマホ片手にグルチャを開いた。


「みんな〜、聞いて!今日、さおりちゃんの家に遊びに行ってきたと!」

光子が笑顔で打ち込む。


「おお、さおりちゃんって、あの落語研究会に入っとる子やろ?」

郷子が早速反応する。


「そうそう!うちらと一緒に落語やっとるんよ。明るくて、元気で、でもちょっとこだわり強いところもあるとよ」

優子が続ける。


「ほんじゃ、さおりちゃんもグルチャ参加してみんね?」

光子がさおりを招待するように打つ。


数秒後、さおりが画面に登場する。

「はじめまして、鹿島さおりです。よろしくお願いします!」

丁寧な挨拶に、みんな自然と笑顔になる。


「わー、かわいかねぇ〜!光子お姉ちゃん、優子お姉ちゃんの友達が増えたねぇ」

はなまるツインズのひなたとみずほもコメント。


「さおりちゃん、どんなことが得意なの?教えてよ」

温也が興味津々で質問すると、さおりは少し恥ずかしそうに答える。

「暗記は得意だけど、応用が苦手です。でも落語は大好きで、みっちゃんとゆうちゃんと一緒に練習してます」

「おお、それはすごか!今度また一緒に何かやろうや」

郷子が励ますと、さおりも少し照れながら「はい、楽しみにしてます」と返す。


こうして、夜のグルチャに新しい笑顔と声が加わり、光子と優子、そしてさおりの友情の輪はさらに広がったのだった。





さおり、腹筋崩壊の洗礼


グルチャは笑顔と絵文字であふれ、和やかな空気が漂っていた。


「そういや、温也くん、この前またやらかしたんよ!」

郷子がニヤリとした顔文字を添えて打つ。


「え、なにそれ?教えて!」

光子も優子もさおりも一斉に反応する。


郷子は続ける。

「この前、自販機でジュース買おうとして、コイン入れたけど落ちんごたっと思って取り出そうとしたら、上から全部のコインがバーッと落ちてきて、自分の靴の中まで入ったっちゃけん!」


画面には笑いの絵文字が飛び交い、さおりも思わず手を押さえて爆笑。

「あははは!何それ、面白すぎるっちゃ!」

思わず腹筋がギュッと収縮する。


「初めて、さおりちゃん、腹筋崩壊の洗礼受けたねぇ」

優子が笑いながらコメントすると、光子も

「ほんと、これからいろんな面白い話いっぱいあるけん、覚悟しときよ」


さおりは笑いながらも、「あぁ、もうお腹痛い…でも楽しい…!」と、笑顔を浮かべる。


こうして、初めての腹筋崩壊体験を経て、さおりはグルチャでの居場所をさらに実感し、光子や優子、そして温也や郷子との距離もぐっと縮まったのだった。




翔介も参戦!


グルチャのチャット画面に新しい通知が。


「俺も混ぜて〜!」

翔介からのメッセージが飛び込む。


「おお、翔介くん、来たね!」

光子が返信。


「うちの弟やけん、これからいろいろやらかすかもしれんばってん、よろしく〜」

優子もニヤリとコメントする。


さおりは画面を見て、少しドキドキしながらも、

「お兄ちゃんも一緒に楽しめるんだね!わくわくするっちゃ」


温也はすかさず、「じゃあ、翔介くん、自己紹介して〜」と促すと、

翔介は

「僕、翔介。趣味はサッカーとゲーム。でも笑いも好き!」

と返事。


郷子がすかさず、「うちの温也と一緒にやらかしそうね〜」とツッコミ。


さおりも笑顔で、「あぁ、もうこれでグルチャもさらに賑やかになりそう…!」とつぶやく。


こうして、翔介も加わり、光子・優子・さおり・温也・郷子のグルチャはさらに爆笑と賑やかさを増していった。





爆笑トーク全容


グルチャの画面は、文字とスタンプで埋め尽くされ、まるでオンライン居酒屋状態。



光子:「よーし、今日も爆笑トーク始めるばい!まずは温也くん、最近どげなやらかしたと?」


郷子:「あれよあれ!温也ったら、リモート会議中にネコのカツラ被って登場したとよ!みんな真顔やったって(笑)」


温也:「うひゃ〜、あればれとったん!?恥ずかしか〜!」


さおり:「もー、それ見たかったぁ!腹筋崩壊しそうっちゃ」


優子:「しゃーけん、翔介も最近なにやらかしたと?」


翔介:「えー、僕?昨日、家の階段で靴片方だけ落として、そのまま学校に行こうとしたけど、気づかれた(笑)」


光子:「なにそれ!片方だけって…そりゃ足痛かろうもん!」


さおり:「あぁ、もう、みんな笑いすぎて涙でてきた…!」


郷子:「さおりちゃん、初めてグルチャで腹筋崩壊したねぇ(笑)」


温也:「これで今日のトーク終了でもええくらい面白かばい」


優子:「いやいや、まだまだこれからやけん。次は、うにゃだらぱー&うにゃ〜あじゃぱーコンボいくばい!」


さおり:「それ、なに?」


光子:「説明すっと長なるけん、とりあえず聞いとき〜。爆笑保証付きやけん!」


翔介:「うわー、やばそうや…でも楽しみ!」


こうして、グルチャは深夜まで爆笑とやらかし話が続き、さおりも初めて腹筋崩壊の洗礼を受けながら、光子と優子、温也、郷子、翔介たちとますます仲良くなったのであった。



 




ゴールデンウィークと東京行き


さおりは、鹿島家の家族に見送られながら、少し緊張気味にバッグを肩にかけた。



さおり:「みっちゃん、ゆうちゃん、今日もよろしくね…」


光子:「大丈夫よ。いつも通り楽しめばよかけん」


優子:「そうそう、緊張しすぎたら腹筋痛になるばい(笑)」



ゴールデンウィークの初日、さおりはファイブピーチ★のテレビ収録に同行。スタジオの控室に入ると、既にメンバーたちが準備万端で、ギターやマイク、譜面台に囲まれていた。


光子:「さおりも一緒に歌う?」


さおり:「うん…やってみる」


新曲「抱きしめてサマーアゲイン」のリハーサルが始まる。奏太がメインボーカルを務め、光子・優子・さおりはコーラスとハモリ部分を担当。さおりは初めての大舞台に少し緊張するも、歌い始めると次第に笑顔がこぼれた。



優子:「よーし、ここからは爆笑トークタイムばい!」


スタジオに笑い声が響く。さおりは初めてのテレビでの爆笑トークに挑戦することになった。


さおり:「えっと…私、今日電車に乗り遅れて…」


光子:「お、イントロ大喜利始まったばい!」


さおりは電車に乗り遅れた理由を、即座に「家の猫が玄関で足を止めたけん」などと答え、スタジオは爆笑の渦に。光子と優子も次々にユーモアを繰り出し、メンバー全員でツッコミとボケの応酬。


優子:「はいはい、次はうにゃだらぱーコンボばい!」


さおりは初めて聞く「うにゃだらぱー」や「うにゃ〜あじゃぱー」に戸惑いながらも、双子と同じテンポでボケを繰り出し、笑いの洪水に巻き込まれる。


さおり(心の中):「うわぁ…私、こんなに笑ったことなかばい…でも、楽しい!」



収録後、控室でメンバーたちは汗だくになりながらも満足そうに笑い合った。


光子:「さおりも、よく頑張ったね」


優子:「これからもっと仲良くなれるばい。お笑いも音楽も!」


さおり:「はい…私、楽しかったです!」


こうして、さおりにとって忘れられないゴールデンウィークの一日が幕を閉じた。




テレビ初出演と舞台裏


スタジオの照明が煌めく中、MCがにこやかにカメラに向かって話す。



MC:「さあ、続いてはファイブピーチ★の新メンバー、鹿島さおりさん!初めてのテレビ出演ですが、どうでしたか?」


さおりはマイクを握り、顔が少し赤くなる。


さおり:「あ、あの…初めてで…あの…緊張して…」


言葉が詰まり、カミカミになってしまうが、光子と優子がにっこりうなずいて励ます。


さおり:「でも…楽しかったです!」


MCも笑顔でフォローし、スタジオは温かい拍手に包まれる。



収録後、楽屋に戻ったさおりは、少しほっとした表情で深呼吸。


光子:「さおり、よかよ、最初はみんなそうなるけん」


優子:「そうそう、あとは爆笑トークばい!ほら、うにゃだらぱーとか(笑)」


さおりはまだ少し恥ずかしそうにしながらも、双子のテンポに合わせて軽くボケを返す。


さおり:「う、うにゃだらぱー…あれ、こうやるといいですか?」


光子:「ばっちりやん。いい感じばい!」


優子:「ほんなら、次は私がやる。見ときー」


優子が軽快にギャグを連発すると、さおりも思わず吹き出し、舞台裏は爆笑の連鎖に包まれる。


さおり(心の中):「うわぁ…テレビより、舞台裏のほうがもっと楽しかった…!」


光子と優子もさおりの笑顔を見て満足そうにうなずく。三人の笑い声が、楽屋に明るく響き渡る。








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