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落書き大魔王爆誕

落書き大魔王・叙勲式からの「双子刑事」取り調べ


――場所:美香のマンション・501号室。掃除がひと段落した夕方。


リビングのテーブルに、赤クレヨン(没収済)と丸シール、トロフィーの代わりの紙コップ。光子と優子は胸を張って並び、厳かに宣言した。


「ただいまより、『初代・落書き大魔王』叙勲式を開始します」

「受章者は……春介および春海!」


春介と春海が「ぱちぱち〜!」と自分で拍手。

光子が紙コップの王冠を春介の頭に、優子が春海にかぶせる。


光子「称号の効力は可愛いの上乗せ。ただし壁には使えん」

優子「ここ大事。“紙に描く”のが落書き大魔王のたしなみやけん」


美香が笑いながら、大判のロール紙をどーんと置いた。

「ほら、“合法キャンバス”進呈」

春介「うおー!ながーい!」

春海「わたし、かんとく。ながいの、すき」


アキラが記念撮影。カシャ。

光子「では宣誓いくよ。赤は紙、壁は白、見つかったらごめんなさい」

春介・春海「せんせいっ!」(なぜか体育会系)


こうして“叙勲式”はつつがなく終了した――が、物語は終わらない。



数日後――小倉家にて「双子刑事」動く


小倉家のリビング。ちゃぶ台の上にメモ帳、ペン、ぬいぐるみ。壁には貼り紙《臨時捜査本部》。

ピンポーン。美香と春介・春海が遊びに来た。


光子は前髪をきゅっと上げ、名乗りを上げる。

「双子刑事・光子」

優子は腕を組み、サングラス(100均)をスチャ。

「双子刑事・優子。本日は“旧501号事件”の事情聴取ば実施します」


春介「じじょーしょちゅ?」

春海「とりしらべ、はじまる?」


光子「まず、両容疑者はここに座ってください」

優子「安心してよか。**こわくない“よか警官”と“きびしか警官”**が交互に出てきます」


春介「どっちが、どっち?」

光子にっこり「私は“よか”」

優子サングラスをずい「私が“きびしか”」

春海こくり「なるほど」


美香はソファ後方で見守り、優馬と美鈴はキッチンからにやにやのぞいている。


取調べ・第一ラウンド(やさしめ)


光子「その日、赤い線はどこから始まったと?」

春介「ソファのしたのひみちゅのばしょから!」

優子(メモに書き殴る)「“ソファ下・秘密基地”っと……動機は?」

春介「たのしかったけん!」

光子「正直でよろしい」


春海が手を挙げる。

春海「わたし、かんとく。『ここ、ながく』って、いった」

優子「指示役、堂々の自白!」

光子「監督はえらいけん、責任も半分よ」


取調べ・第二ラウンド(きびしめ)


優子「では質問。壁と紙の違い、説明できるね?」

春介(全力で考える顔)「……はがせる・はがせない!」

優子「正解〜!サングラス、ちょっとやわらぐ」

春海「かべは、はがせない。だから、しない」

光子「その一言が聞きたかった!」


取調べ・三ラウンド目(うっかり検出器)


優子がぬいぐるみをどんと置く。

「これはうっかり検出器。抱っこして“ちょいぴ”したくなったら点滅します」

春介・春海、ぎゅー。

ぬいぐるみ「ピカッ(自作効果音)」

光子「出た、ちょいぴ衝動!」

春海(小声)「……ちょいぴ、すこし」

優子「自己申告は減刑!」


最終確認


光子「じゃ、最終確認いくよ。赤はどこに描く?」

春介「かみ!」

光子「壁は?」

春海「しない!」

優子「“ママのほっぺは?”」

春介・春海(声をそろえて)「しない!!」

(美香、拍手して笑う)


判決(家族会議・即決)


優馬「判決。執行猶予・無期限、社会奉仕として“お片付け手伝い”を三回」

美鈴「それと“笑顔100枚”を科す」

春介「にっ!」

春海「ににっ!」(二段階スマイル)


光子はちゃぶ台の下から丸めたロール紙をずるずる引き出す。

「最後に、合法キャンバスの追加交付。今日の捜査記録はここに自由にどうぞ」

優子は色鉛筆の缶を開けて、手のひらでころころ転がした。

「壁ゼロ・紙無限。それがわが家の平和条約」


春介は“家族の似顔絵”を描き始め、春海は横で腕を組んで頷く係――いや、時々線を足す“副監督”。

光子と優子は顔を見合わせ、サングラスを外して同時にニヤリ。


「事件は笑いで解決」

「そして、紙は足しとけば解決」


美香が湯気の立つお茶を配り、アキラがボーロを持ってくる。

ちゃぶ台の上には、捜査メモの代わりに、子どもの線が花みたいに増えていく。

壁は白いまま、家の空気はにぎやかに色づいていった。


最後はお約束。玄関の方から優馬の声。

「はい締めるぞー」

全員で、手を丸く合わせる。


「め・ん・た・い・こ!」

「う・にゃ・だ・ら・ぱ〜!」


――“落書き大魔王”は、紙の王国で腕を磨くことになった。次の捜査は、たぶん「おもちゃ地雷原・片付け事件」。双子刑事の出動は、いつでも準備万端である。




出張ギャグコント『双子刑事 vs 落書き大魔王』— ソフィーア&小雪スペシャル


登場


(小倉家リビング。ゲスト席にソフィーアと小雪。双子が段ボールで作った“取調室”セットをガラガラ押してくる)


光子「本日は特別公演〜!ゲストはソフィーアさんと小雪さんでーす!」

優子「腹筋、保証はせんけん。自己責任でお願いしまーす!」


(春介&春海が「ぴと」と双子の足にくっつく)



コント本編


① 現場再現


光子(刑事帽): 「事件は501号室で起きた!」

優子サングラス: 「犯行に使われたのは赤い棒。業界用語で“クレヨン”!」

(スマホで“ビフォー写真”をドン)

ソフィーア「オオ…アート…(肩プルプル)」

小雪「笑ったらあかんけど…ふっ…(肩震え)」


② 容疑者入室


光子「では容疑者入ってくださーい」

春介「ぼく、ようぎちゃ?」

優子「そう、“ようぎちゃん”。名前っぽくて可愛いけん、半分無罪」

春海(胸を張る):「わたし、かんとく」

光子「肩書、強すぎ!」


(ソフィーア、早くも膝を抱えて前屈。小雪、口を押えて変な音「ぷふっ」)


③ 事情聴取(よか警官/きびしか警官)


光子(やさしい声): 「最初に線を引いた場所はどこ?」

春介「ソファのした!」

優子きびしめ: 「動機は?」

春介「たのしかったけん!」

優子「動機、健全すぎて逆に強い!」


(小雪、座布団に倒れこむ)

小雪「“たのしかったけん”強っ…お腹つる…」


④ うっかり検出タイム


優子(ぬいぐるみを置く): 「“ちょいぴ”したくなったらこの熊が光ります」

春海ぎゅー:「……ちょいぴ」

(光ったフリ)

光子「自己申告は減刑! よか監督!」


(ソフィーア、椅子から半分ずり落ちる)

ソフィーア「チョイピ…ワード…キケン……!」


⑤ 清掃ダンス“しゃっしゃ・ギュッ・ポイ”


光子「では当日の片付けも再現!」

優子「ご一緒にどうぞ〜!」

(全員で)

「しゃっしゃ!(拭くフリ)ギュッ!(絞るフリ)ポイ!(投げるフリ)」

春介「しゃっしゃ!」

春海「ぎゅっ!」

観客:ソフィーア&小雪、完全に声出て笑う


⑥ 赤の再犯(未遂)


(床に赤クレヨンの模型がコロコロ)

春介「……ちょい……」

光子(素早くキャッチ):「没収〜!」

優子「赤は紙限定!壁は白のまま派!」

春海うなずく:「紙、いっぱい。壁、ゼロ」


(ソフィーア、テーブルを叩いて笑う)

ソフィーア「“壁、ゼロ”名言〜!」


⑦ 叙勲式ミニ


光子「ここで授与!『落書き大魔王(紙専門)』」

優子「副題:ちょいぴ自制できたら神」

(紙コップ王冠を春介&春海へ)

春介「かみの王さま!」

春海「白い壁、すき」



お客いじりコーナー


光子「ソフィーアさん、“ちょいぴ禁止条約”と言ってみて〜」

ソフィーア「チョイピ・キンシ・ジョーヤク!(力強い)」

優子「発音に迫力ありすぎて、条約もう守るしかない!」


光子「小雪さん、“しゃっしゃ・ギュッ・ポイ”お願いします」

小雪(全力で):「しゃっしゃ!ギュッ!ポイ!」

(テンポ合いすぎて会場どよめく)

優子「はい、今ので公式隊員!」


(ふたり、笑いすぎて座布団に倒れ、腹筋押さえながら親指を立てる)



オチ


光子「というわけで、事件は笑いで解決、壁は白で解決」

優子「そして合言葉で締めまーす!」


全員「め・ん・た・い・こ!」

全員「う・にゃ・だ・ら・ぱ〜!」


(ソフィーア&小雪、テーブルに突っ伏してバタバタ。客席“腹筋終了”の鐘が鳴る勢い)



アフタートーク(短め)


小雪「ちょ…待って…笑いすぎて…呼吸どこ行った」

ソフィーア「アブス…(腹筋)…トレーニング、完了!」

光子「次回は“おもちゃ地雷原・片付け事件”編で出張します!」

優子「腹筋、温めて待っとってね〜!」


——おしまい。





タイトル:グルチャ公開・現場検証 → 爆笑ライブ → 整骨院送り


――その夜。「小倉家ファミリー&友だち」グルチャが鳴りっぱなし。


【光子】

現場写真①送信[画像:壁一面の赤ライン]

現場写真②送信[画像:床のぐるぐる&点々]

動画(0:08)送信[春介の「たのしかったけん!」がドヤ顔で抜かれる]


【優子】

現場写真③送信[画像:ママ(美香)のほっぺに赤いスジ]

キャプション「タイトル:新作『リビング、赤の乱心』」


【美鈴】

「ちょ、待って。笑ていいと?(震)」スタンプ:腹筋崩壊


【優馬】

「美術館やん。チケット代いくら?」スタンプ:土下座


【アキラ】

「犯人はこのふたりです(ドン)」[画像:春介&春海の“ぴと”]


【ソフィーア】

「オナカぁぁ…」スタンプ:笑い泣き×3


【小雪】

「壁ゼロ…紙無限…名言来た…(崩)」


――勢いでライブ開始(LINEビデオ通話)。


光子(画面分割の左上):

「本日のリモート出張コント『双子刑事 vs 落書き大魔王』をお送りします!」


優子(右上・100均サングラス):

「犯行に使われたのは——赤い棒!通称、クレヨン!」


春介(右下・胸を張る):

「ぼく、ようぎちゃ?」


春海(左下・腕組み):

「わたし、かんとく」


美香(脇からロール紙をフレームイン):

「合法キャンバス、支給しまーす」


光子:

「事情聴取その1。最初の一本目はどこ?」


春介:

「ソファのした!」


優子:

「動機は?」


春介:

「たのしかったけん!」


(コメント欄が草で埋まる)


小雪「強い!正直の暴力!」

ソフィーア「“タノシカッタケン”連呼やめて…腹が…!」


優子(ぬいぐるみ熊を出す):

「“ちょいぴ検出機”起動。ちょいぴしたくなったらスタンプ連打!」


(熊スタンプがドドドド…)


光子:

「出すぎ出すぎ!サーバ謝っとる!」

「では清掃ダンスを再現します。みなさんご一緒に——」


全員:

「しゃっしゃ!(拭くフリ)ギュッ!(絞るフリ)ポイ!(投げるフリ)」


(タイミング完璧→コメント欄「シンクロ職人」「公式隊員」)


優馬「ダメや…笑いで肋骨のあたりが…」

美鈴「やめて…明日仕事…(笑)」

アキラ「父さん母さん、深呼吸して!…あ、無理か」


光子キメ

「最終確認!赤はどこ?」


春介「かみ!」

優子「壁は?」

春海「しない!」

光子「ママのほっぺは?」

春介&春海「しない!!」


(ソフィーア&小雪、画面外に転げ落ちる気配。コメント欄「腹筋死亡」「救急でなく整骨案件」)


――締め。


優子:「それでは合図で閉めます!」

全員:「め・ん・た・い・こ!」

全員:「う・にゃ・だ・ら・ぱ〜!」


既読が一斉に「12」。スタンプ「拍手」「大入り」連打。


――翌日・整骨院。


受付「お名前どうぞ〜」

美鈴「……また小倉です」

優馬「……こちらも小倉です」

受付にっこり

「昨日の“グルチャ公演”の方ですね?人気ですね〜」


施術室。先生がタブレットでグルチャのビフォーアフター写真をチラ見して、肩を震わせる。

先生「フフッ……い、いかん。職務中……」

美鈴「先生、笑ったら余計に痛くなるけん、静かに……(笑ってる)」

優馬「“しゃっしゃ・ギュッ・ポイ”が頭から離れん……(笑)」


——施術後。貼り薬をもらいながら、先生が真顔で言った。

先生「笑いの後はアイシング、これ鉄則です」

美鈴「了解。次から観劇前にコルセット巻いて行きます」

優馬「“笑い過ぎ注意”の注意喚起ポスター、院内に貼ってください」


出口で二人が同時にスマホを見る。グルチャに新着。


【光子】

「次回予告:『おもちゃ地雷原の片付け事件』」

【優子】

「観客の皆さま、腹筋の準備運動をしてご参加ください」


美鈴「……また来るね(整骨院に)」

優馬「定期券つくってもろうか」


外に出ると、二人して小さく指を合わせた。

「め・ん・た・い・こ」

「う・にゃ・だ・ら・ぱ〜」


——グルチャ発の爆笑は、今日も誰かを整骨院へ連れて行く(いい意味で)。




タイトル:学校公演『双子刑事 vs 落書き大魔王』—昼休みの大惨事(良い意味で)


昼休み。教室の前方に机を二つ並べて、光子と優子が即席ステージを作った。黒板には大きく貼り紙——《臨時捜査本部》。

今日は春介と春海は不在。だからこそ、双子が全役ひとり二役でやり切る作戦だ。


「ほんなら行くよ〜」

「準備はいいか〜クラスのみんな〜?」


拍手と口笛。さおり、しおり、小春、朱里、樹里も最前列で腕組み(すでに笑う準備万端)。


——開演。


光子(刑事帽をかぶるフリ):「事件は501号室で起きた!」

優子サングラス:「犯行に使われたのは——赤い棒。通称、クレヨ……いや“赤いやつ”!」

(※黒板の前で赤マーカーを構えた瞬間、全員が慌てて止めに入る)

クラス全員:「壁はやめろーーー!」

光子:「冗談冗談。今日は模造紙持ってきたけん」


優子、模造紙にシュッと一本線を引き、くるっとターンして春介役に変身。

優子(ドヤ顔で幼児声):「ぼく、ようぎちゃ?」

教室、早くも爆発。机を叩く音、床を転げる音。


光子は春海役に即スイッチ。腕組みして顎を上げる。

光子(低めの幼児声):「わたし、かんとく」

クラス「監督!監督!」(チャントが始まる)


光子(刑事に戻る):「事情聴取その一。最初の一本目はどこから?」

優子(春介):「ソファのした!」

光子:「動機は?」

優子(春介):「たのしかったけん!」

担任「ぶふっ」

(担任、腹を押さえて椅子から半分ずり落ちる)


続いて“うっかり検出タイム”。

優子(クマのぬいぐるみを掲げるフリ):「“ちょいぴしたくなったら、このクマ押して〜」

光子(春海):「……ちょいぴ」

優子(刑事):「自己申告は減刑! よか監督!」

担任「やば……腹筋……(ピキーン)」

担任の腹筋が完全に攣った。

担任「わたし、今日も整骨院送り決定やね……!」


後列から悲鳴に近い笑い声。

朱里「ちょ、涙止まらん!」

樹里「笑いで視界ゆれる!」

しおり「腹、限界……!」

小春「明日の筋肉痛、確定……」

さおり(額に手)「吹部の練習大丈夫か? みんな腹筋崩壊やん!」


一旦、水分休憩……のはずが、優子が“清掃ダンス”コーナーに突入。

優子:「ご一緒にどーぞ!しゃっしゃ!ギュッ!ポイ!」

クラス全員「しゃっしゃ!ギュッ!ポイ!」

(シンクロ率が無駄に高くて再び爆笑の波)


最後の確認。

光子:「赤はどこに描く?」

優子(春介):「かみ!」

光子:「壁は?」

優子(春海):「しない!」

光子:「ママのほっぺは?」

優子(春介&春海ハモり):「しない!!」

——教室、崩壊。笑いで窓ガラスが震えた気がする(気のせい)。


担任、机に突っ伏しながら親指だけ立てる。

「はぁ……公式に宣言します。本日、整骨院へ直行」

クラス「先生ーー!」(笑いと拍手)


終演。

さおり「で、本題。吹部の練習は大丈夫なん?」

しおり「腹が死んどる」

小春「笑いすぎて息が足りん」

朱里「音出したらつるやつ」

樹里「顧問に“笑いで遅刻”って言い訳通じる?」


光子(真顔で):

「安心しぃ。ストレッチ5分、深呼吸2分、水分1分。それから練習行くけん」

優子(皆を指差し):

「笑いストレッチもしとこ。“にーっ”て10秒、頬ゆるめ10秒、ふーって10秒。はい!」


みんなで「にーっ」。まだ笑う。

担任(ドアのところで腰さすりながら):

「うん……それやってから行き。怪我だけはすんな。あと……動画、保護者会で流すなよ……(流したい)」


最後に教室全員で円陣。

光子「合図いくよ!」

全員「め・ん・た・い・こ!」

光子「そして——」

全員「う・にゃ・だ・ら・ぱ〜!」


笑いの渦は静かに引き、代わりに妙に清々しい空気が残った。

そのまま全員で音楽室へ向かう通路。

さおり「……腹、まだ笑っとる」

しおり「でも、なんか息がよく入る」

小春「声も出そう」

朱里「練習、意外といけるかも」

樹里「うん。笑いは準備運動やね」


背後で担任の声が飛ぶ。

「帰り、整骨院寄るけん、職員室には伝言しとって〜!」

「先生、ファイト〜!」


——学校公演は見事に“爆笑の嵐”。腹筋の被害多数。でも、そのあとのみんなの顔は不思議と軽くて明るかった。次は体育館での“全校スペシャル”の話が、すでに持ち上がっている。





昼休み後の廊下。さっきの教室公演の余韻でまだざわついとる中、男子がゾロゾロ寄ってきた。


男子A「なあ、なんで小倉ん家って、毎日あんなギャグみたいなこと起きるん?」

光子「うちら自体がギャグネタ探ししとるけんね」

優子「大体の震源地は、お父さんか、春介と春海やけん。※“春美”やなかよ、春海はるみね?」

男子B「あ、す、すまん!春海ちゃんね!」

光子「最近はお父さんより春介&春海コンビがM7クラス連発しよる」

優子「震度“笑”観測中〜」


男子C「で、二人はあれだけ毎日爆笑しよって、腹筋つらんの?」

光子「うちら、普段から爆笑しよるけん、シックスパックっちゃ」

優子「ちょい、さわってみる?」


男子全員「え、いいと!?(ごくり)」


列を作らせ、光子が制服の上からお腹を軽くトンと指で示す。

男子A(恐る恐る指先でポン)「……え?固っ!」

男子B(手のひらでそっと)「なにこれ、板?」

男子C「洗濯板って実在したんや……」

男子D「え、いや、岩?」

優子(同じくトン)「こっちもどうぞ〜」

男子E「ま、まじでカッチカチ……!」


廊下の端で見てたさおり・しおり・小春・朱里・樹里、口をあんぐり。


さおり「ちょ、あんたら吹部の練習前よ?笑い過ぎ&触り過ぎで腹筋いかれんように!」

しおり「先生、また整骨院行きになるばい!」

朱里「私らもさっきのコントで腹筋ピキッて来とる」

樹里「今日の合奏、“ハハハ”で腹筋もげる未来が見える」

小春「まずは呼吸整えてから行こ!」


光子「はいはい、じゃあ笑いストレッチ講座」

優子「“にーっ”て10秒→“ほー”で10秒→“ふー”で10秒。腹をさすって深呼吸!」

(全員でやる。なぜか男子も真顔で参加)


男子F「これが小倉式“笑いの準備運動”……」

男子A「てかさ、シックスパックって筋トレしとると?」

光子「毎日しとるよ。“しゃっしゃ・ギュッ・ポイ”(掃除)と“チャリ坂全力”と“爆笑100回”」

優子「あと“お父さん対策ツッコミ”は有酸素運動やけん、地味に効く」


男子B「爆笑100回って、どうやると?」

光子「はい、レッスン。“無言で見つめ合う→同時に変顔→3拍置いて爆発”。これ×10セットを1日」

優子「じゃ、男子代表でやってみそ?」

男子3人「い、行きます!」

(見つめ合う→変顔→3拍……ドカーン)

男子3人「ぐはははは!!……いってぇ!」

周り「保健室ーー!」


担任(腰を押さえつつ登場)「ああもう、今日も整骨院送り決定やね……!でも笑いは止まらん!」

さおり「先生、腹巻き買いましょう」

しおり「全員で“笑いベルト”導入案件ですね」

朱里「学校予算でなんとか」

樹里「申請理由:腹筋保全」

小春「書類名:笑撃対策」


男子A(まだお腹さすりながら)「……でもさ、正直びびった。お前ら、ほんとに“笑いで鍛えとる”っちゃんね」

光子「笑いは筋肉とチームワーク作るけん」

優子「それに、落ち込んだ時はまず笑う。そしたら、ちょっとだけ体も心も前に出るけん」


チャイムが鳴る。

さおり「じゃ、音楽室行くよ!」

しおり「腹、守ってね!」

朱里「笑いは控えめに……いや、ほどほどに!」

樹里「“しゃっしゃ・ギュッ・ポイ”で片付けてからね!」

小春「よっしゃ、行こ!」


男子全員(道をあけながら、まだ腹を押さえて)「……マジでビビった」


去り際、光子と優子が振り返ってウインク。


光子「今夜の宿題。“1日3回、ちょい笑い”」

優子「合言葉、忘れんな?」

二人「め・ん・た・い・こ!/う・にゃ・だ・ら・ぱ〜!」


男子の腹筋は今日も危ない。

でも、教室の空気はちょっと軽く、歩く足取りはちょっと速かった。





昼休み後の廊下。

男子たちの頭の中は、さっき触った“シックスパック”で満開のお花畑。


男子A(頬ゆるみっぱなし):「なんか…ラッキーだったかも〜」

男子B:「腹筋、石やった…」

男子C:「今日の運、全部使ったわ…」


——その時。


モップ掛け直後の床/「ぬれてます」の三角コーン。

しかし、お花畑視界の男子たちは看板が視界に入らない。


男子A「いやぁ〜世界が輝い——」

ツルン! → スッテーーーン!


男子B「だ、大丈夫か!?」→ ツルン!スッテーン!

男子C「おい、足元——」→ ツルッ(スローモーションで回転)→ テーン!

後続の男子D・Eも、きれいにドミノ倒れ。


床に並ぶ男子列。靴跡はハート型にべっとり(水たまり+足の角度の奇跡)。


通りがかった光子&優子、同時にため息→即ダッシュ。


光子:「ちょ、下見て歩けって何回言わせると!」

優子(男子Aの腕を起こしながら):「はい立って〜。“しゃっしゃ・ギュッ・ポイ”の**“ポイ”**は自分の体は投げんの!」


担任(腰さすりながら登場):「あーーもう、また整骨院送り増えるやん…!」

清掃員さん(コーンを指差し):「ほら、見て歩いてね〜」

男子全員「す、すみません……」


保健委員のさおり・しおりが素早くタオル&湿布を配る。

さおり:「お花畑の皆さん、現実に帰還〜」

しおり:「まず深呼吸。で、足元確認。覚えた?」


男子A(耳まで赤い):「覚えた…あの、ほんとにごめん…」

男子B(立ち上がりながら):「腹筋のこと考えすぎた…」

男子C:「地面がめ・ん・た・い・こくらい滑らかやった…」

優子:「例えは好きやけど、次は**う・にゃ・だ・ら・ぱ〜**で気持ち落ち着け!」


光子は最後尾の男子の膝を確認して、親指を立てる。

光子:「打撲軽症。氷と休憩でいける。次は看板チェック→一歩ずつ、いいね?」

男子全員「は、はいっ!」


最後に、掲示板に優子が紙を一枚ペタリ。

《本日の教訓》

1.下を見る(現実)

2.心はお花畑でも足は安全運転

3.ラッキーのあとは足元確認


男子A(小声):「…でもやっぱりラッキーやった」

男子B「うん。安全第一の上でラッキー噛みしめよ」

男子C「次会ったら“ありがとうございました”って言お」


光子&優子、くすっと笑ってウインク。

「次は頭は冷静・足元ガチ確認でよろしく〜!」


廊下に残るのは、薄れていく水跡ハートと、ちょっと引き締まった男子たちの背中。

今日の被害:腹筋(笑い)と尻(打撲)——いずれも軽症・反省込み。次の授業、間に合います。





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